迫る脅威! いそげ、トリコ! シャボンフルーツへの道!
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――珍師範が連れて来たのは例のシャボンフルーツが浮かび上がる池。今は通路にいるから近づいていないけど、やっぱり綺麗な色をしているなぁ。
「お主らの目的はこのシャボンフルーツじゃったな。まずは捕ってみろ」
「えっ?」
「いきなりシャボンフルーツを!?」
これっていきなり最終試験じゃない!? だって私たちの目的である食材なんだもの!
「さあ、行ってみなさい」
「トリコさん……。瑞貴さん……」
「あ、ああ……」
「えっと……」
でもこれって一つに触れたら連鎖反応を起こすように破裂しちゃうんだよね……。今の私たちが触っても本当に大丈夫なのかな?
「いくぞ、小松、瑞貴」
「うん……!」
「はい……!」
私たちはまず池に近づくと、シャボンフルーツは消えなかった。私は恐る恐るながらも両手を差し出してみると……シャボンフルーツを見事両手に乗せれた! トリコも小松さんも成功したみたい!
「触れたぞ! これがシャボンフルーツ!」
「やったー! やりましたー!」
「でも、これって……」
私も最初は触れたことに喜んでいたけど、このシャボンフルーツは違和感がある。二人も同じことを感じたようで喜びの表情から一変し、不思議そうな顔をしている。
「ああ。触ってわかった……こいつは食材じゃねぇ! 中はカラだし、ただの繊細なシャボン玉だ!」
「フッフッフッフッフッ……その通り! こいつは本物を捕るためにわしが練習用に作ったものじゃ」
「練習用? じゃあ、本物のシャボンフルーツはどこにあるんだ?」
「これから一緒に捕りに行く。それこそが、わしが行う唯一の修業じゃ!」
ついにシャボンフルーツの捕獲までやって来たので、私たちは顔を見合わせて笑った。厳しくも優しく指導してくれたシュウさんのおかげだね。
「がんばってください。本当に大変なのは、これからです」
「シュウさん。ここまでありがとうございました!」
「シュウさんの修業のおかげで、私たちは食義を身に付くことができました!」
「感謝するぜ!」
「僕はただ、みなさんが持ってる本来の力を引き出しただけ。くれぐれも命を落とさぬよう……師範はスパルタですから」
「「そ、そうだった/でした……」」
「修業に夢中だったからね……」
「今までだって大変な修業だったのに……」
そう……修業に夢中になっている間も、私の第六感は警告音をずっと鳴らしていた。珍師範が見上げる先を私も苦笑するフリをして横目で見ると暗雲が広がって来る。見た所、雷が鳴っている気配はするけど普通の雷雲じゃないのは確かで、文字通り『暗い雲』……脅威の原因がやってくる前兆だ。
「シュライダーよ……」
「シュウです」
「わしが出とる間……彼女の邪魔にならぬように他の師範代や門下生たちを避難しておいてくれ。寺に何があっても対応できるようにな……」
「えっ?」
珍師範とシュウさんの纏う緊張感が変わった。食義を習得できたとハッキリわかってちょうどいいのか、これから最終試練だって言うのにタイミングが悪いのか……私はどこまでみんなを守りきれるんだろう?
「お主らの目的はこのシャボンフルーツじゃったな。まずは捕ってみろ」
「えっ?」
「いきなりシャボンフルーツを!?」
これっていきなり最終試験じゃない!? だって私たちの目的である食材なんだもの!
「さあ、行ってみなさい」
「トリコさん……。瑞貴さん……」
「あ、ああ……」
「えっと……」
でもこれって一つに触れたら連鎖反応を起こすように破裂しちゃうんだよね……。今の私たちが触っても本当に大丈夫なのかな?
「いくぞ、小松、瑞貴」
「うん……!」
「はい……!」
私たちはまず池に近づくと、シャボンフルーツは消えなかった。私は恐る恐るながらも両手を差し出してみると……シャボンフルーツを見事両手に乗せれた! トリコも小松さんも成功したみたい!
「触れたぞ! これがシャボンフルーツ!」
「やったー! やりましたー!」
「でも、これって……」
私も最初は触れたことに喜んでいたけど、このシャボンフルーツは違和感がある。二人も同じことを感じたようで喜びの表情から一変し、不思議そうな顔をしている。
「ああ。触ってわかった……こいつは食材じゃねぇ! 中はカラだし、ただの繊細なシャボン玉だ!」
「フッフッフッフッフッ……その通り! こいつは本物を捕るためにわしが練習用に作ったものじゃ」
「練習用? じゃあ、本物のシャボンフルーツはどこにあるんだ?」
「これから一緒に捕りに行く。それこそが、わしが行う唯一の修業じゃ!」
ついにシャボンフルーツの捕獲までやって来たので、私たちは顔を見合わせて笑った。厳しくも優しく指導してくれたシュウさんのおかげだね。
「がんばってください。本当に大変なのは、これからです」
「シュウさん。ここまでありがとうございました!」
「シュウさんの修業のおかげで、私たちは食義を身に付くことができました!」
「感謝するぜ!」
「僕はただ、みなさんが持ってる本来の力を引き出しただけ。くれぐれも命を落とさぬよう……師範はスパルタですから」
「「そ、そうだった/でした……」」
「修業に夢中だったからね……」
「今までだって大変な修業だったのに……」
そう……修業に夢中になっている間も、私の第六感は警告音をずっと鳴らしていた。珍師範が見上げる先を私も苦笑するフリをして横目で見ると暗雲が広がって来る。見た所、雷が鳴っている気配はするけど普通の雷雲じゃないのは確かで、文字通り『暗い雲』……脅威の原因がやってくる前兆だ。
「シュライダーよ……」
「シュウです」
「わしが出とる間……彼女の邪魔にならぬように他の師範代や門下生たちを避難しておいてくれ。寺に何があっても対応できるようにな……」
「えっ?」
珍師範とシュウさんの纏う緊張感が変わった。食義を習得できたとハッキリわかってちょうどいいのか、これから最終試練だって言うのにタイミングが悪いのか……私はどこまでみんなを守りきれるんだろう?