トリコ完全敗北⁉ 繊細かつ豪快、食義の威力‼
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「よろしいですか?」
「全力でいけよ、小松ー!」
「はい! トリコさん! 料理の腕なら任せてください! 僕――必ずトリコさんと瑞貴さんの敵(カタキ)、討ちますから!」
「フフッ。がんばってください!」
「おおっ! 頼もしいな!」
「僕だってトリコさんたちと一緒に旅をして来たんです」
小松さんは荷物の中から一つの小さなトランクを出してそれを開けると、小松さんの相棒・メルク包丁が出た。その輝きを見てシュウさんも感嘆の声を漏らす。きっとそれは包丁だけじゃなく、手入れが行き届いたからでもあるだろう。
「へぇ、メルク包丁ですか……!」
「はい」
「フッ、これは楽しみだ」
小松さんが左手でエナメルキャベツを抑え、右手のメルク包丁を構える。同じように左手をエナメルキャベツに抑えたシュウさんが使うのは普通の包丁みたいだ。
(小松さんも、食材へのこのただならぬ集中力……さすがだ)
(よし、見えた!)
……シュウが小松の姿を見てそう思う中、小松はエナメルキャベツを0.8ミリでどう千切りすればいいのかイメージしていた。
「では、いきますよ。よーい……始め!」
シュウさんの合図で勝負が始まった。二人共目にも止まらない物凄いスピードかつ正確に0.8ミリ状で切っていく。千切りされたエナメルキャベツがまな板の上にできる中、先に勝負を決したのは――!
「終わりました」
「なあっ!? えっ、えっ、えー!?」
先に切り終えたのはシュウさんのほうだった。小松さんはあまりのことに切る手を止め、シュウさんと千切りされたエナメルキャベツを交互に見ている。
「えっ、えっ、えー!? 速過ぎですよシュウさん! 10秒かかってませんけど!? 何者ですかー!?」
「小松さんの、食材に対する姿勢や気持ちは素晴らしいです。ただ、ムダな動きが多い……やはり食義の修業が必要ですね」
「ぬにゃあぁぁあああ!! シュウちゃん! ご飯抜きだけは勘弁してー!」
「シュウちゃん……?」
「ね?」
椅子から立ち上がったトリコは両手を合わせて涙目でシュウさんに頼み込む。その猫撫で声と呼び名にシュウさんは困ったように笑った。
「アハハハッ、大丈夫。一応用意しますよ」
「「「アッ……アハハハハッ」」」
小松さんが勝負に負けてもご飯抜きじゃなかったから安心したようで、苦笑してこちらを見たトリコに私も小松さんも笑い返した。
――出されたお椀いっぱいの豆を箸で食べるように言われた。普通なら私たちもひと粒ひと粒取ってでも全然食べられるんだけど……『普通』ならね。
「あががっ……クッ……」
「お椀いっぱいに入った豆を、5メートルの長さの箸で食べてもらいます。修業は、もう始まってますよ?」
「なんて……繊細な料理……! てか…もどかしい……!」
バランスと持久力が必要だから、トリコがメチャクチャ四苦八苦している。というか、これってこの箸で取れてもどうやって口で運ぶんだ? ――こうして私たちの食林寺での修業が始まるのだった。
「全力でいけよ、小松ー!」
「はい! トリコさん! 料理の腕なら任せてください! 僕――必ずトリコさんと瑞貴さんの敵(カタキ)、討ちますから!」
「フフッ。がんばってください!」
「おおっ! 頼もしいな!」
「僕だってトリコさんたちと一緒に旅をして来たんです」
小松さんは荷物の中から一つの小さなトランクを出してそれを開けると、小松さんの相棒・メルク包丁が出た。その輝きを見てシュウさんも感嘆の声を漏らす。きっとそれは包丁だけじゃなく、手入れが行き届いたからでもあるだろう。
「へぇ、メルク包丁ですか……!」
「はい」
「フッ、これは楽しみだ」
小松さんが左手でエナメルキャベツを抑え、右手のメルク包丁を構える。同じように左手をエナメルキャベツに抑えたシュウさんが使うのは普通の包丁みたいだ。
(小松さんも、食材へのこのただならぬ集中力……さすがだ)
(よし、見えた!)
……シュウが小松の姿を見てそう思う中、小松はエナメルキャベツを0.8ミリでどう千切りすればいいのかイメージしていた。
「では、いきますよ。よーい……始め!」
シュウさんの合図で勝負が始まった。二人共目にも止まらない物凄いスピードかつ正確に0.8ミリ状で切っていく。千切りされたエナメルキャベツがまな板の上にできる中、先に勝負を決したのは――!
「終わりました」
「なあっ!? えっ、えっ、えー!?」
先に切り終えたのはシュウさんのほうだった。小松さんはあまりのことに切る手を止め、シュウさんと千切りされたエナメルキャベツを交互に見ている。
「えっ、えっ、えー!? 速過ぎですよシュウさん! 10秒かかってませんけど!? 何者ですかー!?」
「小松さんの、食材に対する姿勢や気持ちは素晴らしいです。ただ、ムダな動きが多い……やはり食義の修業が必要ですね」
「ぬにゃあぁぁあああ!! シュウちゃん! ご飯抜きだけは勘弁してー!」
「シュウちゃん……?」
「ね?」
椅子から立ち上がったトリコは両手を合わせて涙目でシュウさんに頼み込む。その猫撫で声と呼び名にシュウさんは困ったように笑った。
「アハハハッ、大丈夫。一応用意しますよ」
「「「アッ……アハハハハッ」」」
小松さんが勝負に負けてもご飯抜きじゃなかったから安心したようで、苦笑してこちらを見たトリコに私も小松さんも笑い返した。
――出されたお椀いっぱいの豆を箸で食べるように言われた。普通なら私たちもひと粒ひと粒取ってでも全然食べられるんだけど……『普通』ならね。
「あががっ……クッ……」
「お椀いっぱいに入った豆を、5メートルの長さの箸で食べてもらいます。修業は、もう始まってますよ?」
「なんて……繊細な料理……! てか…もどかしい……!」
バランスと持久力が必要だから、トリコがメチャクチャ四苦八苦している。というか、これってこの箸で取れてもどうやって口で運ぶんだ? ――こうして私たちの食林寺での修業が始まるのだった。