トリコ完全敗北⁉ 繊細かつ豪快、食義の威力‼
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さっきトリコとシュウさんが使っていた武道場はメチャクチャになってしまったので、別の武道場で勝負することになった。ただでさえ多くの門下生がいるから武道場はいっぱいあるらしい。
「勝負の方法はトリコさんと同じく、『まいった』と言ったほうが負けということで」
「はい。よろしくお願いします」
私はシュウさんに一礼をすると、ブレスレットを薙刀に変えた。前もって武器は使っていいって許可をもらったしね。
(こうして改めて対峙していると、瑞貴さんが只者じゃないってことがわかる。トリコさんとも小松さんとも違う、何かを秘めているような……)
……シュウは薙刀を構えた瑞貴を見てそう思った。そして直観で彼女が奥深くに秘めている膨大なエネルギーのことも。
「では、先攻をどうぞ」
「はい。――疾風乱舞!!」
私は初っ端から疾風乱舞を繰り出した。なのに、シュウさんは一つ一つのスピードと幅を見極めて軽やかによけていた。
「チッ! 俺のフォークと同じで、やっぱりどれもよけられちまう!」
「本当になんて身のこなし……って、瑞貴さんがいない!?」
……技を出した瑞貴が先ほどいた場所から姿を消していた。いったいどこへと小松が思ったら、瑞貴はいつの間にかシュウのうしろに滑り込むように回って薙刀を構えていた。
「ホォ……」
「疾風斬!!」
よけられないよう近距離で疾風斬を出したのに、それすらもスローモーションに見えるのかシュウさんはジャンプした。
「っ!」
(おや……)
そのままシュウさんは空中で体を回転させると、反対側の壁際まで着地した。
「目眩ましさせている間にうしろへ回り込むとは。やりますね」
「どうもありがとうございます。では、次はこれです! 火炎弾!!」
私がいくつもの火炎弾を発射させると、シュウさんは疾風乱舞のようによける。だけど私の狙いは違う。右手の指を動かすと、よけられた火炎弾が方向転換してシュウさんに再び襲いかかっていく。
「よけられた炎が移動した!?」
「トリコさん! あれってデスフォールの前に見せた、水を操る技と一緒ですよ!」
そう――モルス山脈の川の水を動かしてその塊を宙に浮かばせていろんな形を作ったように、技を発射したあともその動きを操る術(スベ)を私は身に付けた。
もちろんあれからも修業したから意のままに動かせるんだけど……それすらもシュウさんはモノともせずよける。だったらよける隙も距離も与えないまで! 私は動かしている全ての火炎弾をシュウさんの頭上の空中に一つにまとめる。
「爆炎乱舞!!」
そのままデスフォール並の滝の如くシュウさんへと落とした。その衝撃と熱さは舞台全体に広がったけど、舞台脇にいるトリコと小松さんや彼らのいる壁などその向こうの森は無事だ。ちゃんとコントロールもしたからね。
「なんつー派手な技出してんだ!」
「あんなのくらったら、ひとたまりもないですよ!」
「くらったら……ね」
煙が晴れて私たち以外の人影が現れた。それはもちろんシュウさんで火傷どころか服にすら焦げたあともなく、せいぜい技を放ったあとの衝撃でできた舞台の煤が体に付いたのか、パンパンッと払うだけだ。