トリコ完全敗北⁉ 繊細かつ豪快、食義の威力‼
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「食義とは……メンタル! 即ち精神面の話と思われがちですが、それが体力や技術の面に活かされます!」
シュウさんが壁際にジャンプすると、トリコのフォークシールドがシュウさんの周りを壁ごと包んだ。まるで獲物を逃がさない一種の結界のように。これならシュウさんも逃げられないから、トリコは攻撃を仕掛けに走り出した。
「36連……ツイン釘パンチ!!」
「箸! 箸! 箸! 箸! これも箸!!」
シュウさんは箸を出すと、極わずかな力加減でトリコの拳を自分に当たらないよう、体を動かしながら箸を当てて攻撃を逸らしている。恐らく36回全部……逸らされた攻撃は壁やら奥の建物や木々や床に当たった。
トリコの技の凄まじい破壊力はこの惨状が物語っているだろう……でもシュウさんはまるでモノともせず平然と立っていた。
「…………!」
「トリコさんの技には、ムダな動きが多くてフォームも正しくありません。故に必要以上のエネルギーを消費してしまう……。そのために、実は技の本来の威力を出しきれていない!」
「なんだと!?」
もしシュウさんがトリコの技の師匠ならまだしも、この短時間の試合でトリコの技の本来の威力が今よりもっとあると見極めていた。
「トリコさん」
「っ!」
「なんとしてもあなたに食義を伝えたい!――そう強く思うほど、素晴らしい攻撃でした。もしトリコさんが食義を修得すれば、全ての技を今の二十分の一の消費カロリーで繰り出せる……その上、技の威力やスピード、正確さは今の数倍も増すでしょう」
「確かに、俺の技は燃費がワリィ……今ももうすでに力は残っちゃいねぇ……!」
「負けを認めますか? まずは現状を受け入れることが修業のスタートです!」
「ハァ…ハァ……ああ、わかったよ。――まいった! 俺の負けだ!」
あのトリコがついに負けを認めた……! でもどこか納得もしている。技の威力や技術の勝ち負けとかじゃなく、もっと別のモノが二人の勝敗を明らかにしていた。
「ただし、『今』はだ! 食義を覚えたら、またやろう!」
「ええ! 喜んで!」
でも、この敗北もまたトリコにとって意味があるモノになるんだろう。私は守護結界を解きながらそう思った。
「トリコさんが…負けた……?」
「これが食義を得たかどうかの差ってわけなんだね」
「――瑞貴さん!」
「はい!」
名前を呼ばれたので振り向くと、シュウさんがこちらに顔を向けていた。
「次はあなたと勝負しましょう。ちなみに瑞貴さんは美食屋と料理人、どちらですか?」
「あ~……事情があってどっちもできるんですけど、今回はトリコと同じ戦いの勝負でお願いできませんか?」
「「えー!?」」
私の頼みに反応したのはシュウさんではなく、トリコと小松さんだった。
「おい、マジかよ!? 俺が勝てなかったのにお前が勝てるわけねぇだろ!」
「そうですよ! 攻撃全部かわされて『まいった』っていうのがオチです!」
「ムッ」
二人の言うことにいろいろ文句を言いたいけど、私は目をパチクリしているシュウさんと向き合う。
「食義もナシに僕に勝てる方法があるんですか?」
「そういうわけじゃないんですが……少し、思う所があるんです」
もちろんやるからには勝つつもりでいくけど、どうしても試したいことがあるんだよね……。
シュウさんが壁際にジャンプすると、トリコのフォークシールドがシュウさんの周りを壁ごと包んだ。まるで獲物を逃がさない一種の結界のように。これならシュウさんも逃げられないから、トリコは攻撃を仕掛けに走り出した。
「36連……ツイン釘パンチ!!」
「箸! 箸! 箸! 箸! これも箸!!」
シュウさんは箸を出すと、極わずかな力加減でトリコの拳を自分に当たらないよう、体を動かしながら箸を当てて攻撃を逸らしている。恐らく36回全部……逸らされた攻撃は壁やら奥の建物や木々や床に当たった。
トリコの技の凄まじい破壊力はこの惨状が物語っているだろう……でもシュウさんはまるでモノともせず平然と立っていた。
「…………!」
「トリコさんの技には、ムダな動きが多くてフォームも正しくありません。故に必要以上のエネルギーを消費してしまう……。そのために、実は技の本来の威力を出しきれていない!」
「なんだと!?」
もしシュウさんがトリコの技の師匠ならまだしも、この短時間の試合でトリコの技の本来の威力が今よりもっとあると見極めていた。
「トリコさん」
「っ!」
「なんとしてもあなたに食義を伝えたい!――そう強く思うほど、素晴らしい攻撃でした。もしトリコさんが食義を修得すれば、全ての技を今の二十分の一の消費カロリーで繰り出せる……その上、技の威力やスピード、正確さは今の数倍も増すでしょう」
「確かに、俺の技は燃費がワリィ……今ももうすでに力は残っちゃいねぇ……!」
「負けを認めますか? まずは現状を受け入れることが修業のスタートです!」
「ハァ…ハァ……ああ、わかったよ。――まいった! 俺の負けだ!」
あのトリコがついに負けを認めた……! でもどこか納得もしている。技の威力や技術の勝ち負けとかじゃなく、もっと別のモノが二人の勝敗を明らかにしていた。
「ただし、『今』はだ! 食義を覚えたら、またやろう!」
「ええ! 喜んで!」
でも、この敗北もまたトリコにとって意味があるモノになるんだろう。私は守護結界を解きながらそう思った。
「トリコさんが…負けた……?」
「これが食義を得たかどうかの差ってわけなんだね」
「――瑞貴さん!」
「はい!」
名前を呼ばれたので振り向くと、シュウさんがこちらに顔を向けていた。
「次はあなたと勝負しましょう。ちなみに瑞貴さんは美食屋と料理人、どちらですか?」
「あ~……事情があってどっちもできるんですけど、今回はトリコと同じ戦いの勝負でお願いできませんか?」
「「えー!?」」
私の頼みに反応したのはシュウさんではなく、トリコと小松さんだった。
「おい、マジかよ!? 俺が勝てなかったのにお前が勝てるわけねぇだろ!」
「そうですよ! 攻撃全部かわされて『まいった』っていうのがオチです!」
「ムッ」
二人の言うことにいろいろ文句を言いたいけど、私は目をパチクリしているシュウさんと向き合う。
「食義もナシに僕に勝てる方法があるんですか?」
「そういうわけじゃないんですが……少し、思う所があるんです」
もちろんやるからには勝つつもりでいくけど、どうしても試したいことがあるんだよね……。