トリコ完全敗北⁉ 繊細かつ豪快、食義の威力‼
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「「「き、消えた……!?」」」
「一歩も近づいてねぇのに……少し手を伸ばしただけで、全部跡形もなく消えちまった!」
『食義を極めねばシャボンフルーツなど到底触れることもできんぞ?』
「珍師範が言っていたのは、このことだったんだね……」
「ああ……食義で本当に捕獲できるのか……?」
生きたフグ鯨とはまた違い、触れると食べられなくなる食材……シャボンフルーツは相当手強いとトリコは拳を力強く握り締めた。
(美食四天王・トリコ。食材を確認した瞬間、プロの美食屋の目になった。まるで獲物を狙う肉食獣……食材に向かい、一直線に発射される集中力……故に勿体ないな、彼がもし食義をモノにすれば……!)
……シュウは先ほどトリコがシャボンフルーツに手を伸ばそうとしたことに気づき、トリコの持つ本能とタイプを完全に見極めた。
「トリコさん。――私と一度、お手合わせをしていただけますか?」
「何? 師範代、あんたと手合わせ?」
「ええ。勝負しましょう」
「……本気で言ってるのか?」
「付いて来てください。向こうに武道場があります」
「おい!」
「シュウさん……?」
「大丈夫。――大怪我はさせませんから」
「「?」」
「…………」
二人は不思議そうに顔を見合わせているけど、シュウさんはトリコが美食四天王だってことを知り、手合わせを願い、そして自分が勝つような口ぶりで言う。だけど彼から『自分の実力への自信』と『自分が勝つ確信』があるのを私には伝わっていた。
伝わったと言えば食林寺の外……いや、ロストフォレストの外から何か感じる。私はうしろを振り向くと空の向こうを見つつ、第六感が何故か小さくも長い危険を知らせていた。この『食林寺編』は重要な個所だからある程度覚えているけど、まさかそれを知らせているんだろうか……?
「おーい! 瑞貴ー!」
「瑞貴さーん! 行きますよー!」
「あっ、今行くー!」
トリコと小松さんに呼ばれた私は三人のあとを追う。今回の第六感は特殊で今まで間違いがなくても、どのくらい危険なのかはわからない。何か確信が持てる方法ないかな……?
「なんじゃろな、この胸騒ぎは……。アチッ!」
……瑞貴が感じた危機を、本堂の最上階で珍師範も窓の外を見ながら感じつつお茶を啜っていた。そしてその下に見えるトリコを見る。
(お前には奥義を伝えておかねば……早く上がって来いよ。トックリ……いや、トシミツ)
訂正しても名前を間違っているのだが、今は一人なので誰もツッコミを入れる者がいない。次いで珍師範は瑞貴を見据える。
(わしが感じたのと同じ方向を見ておった……。何か巨大な力を秘めておるような気がするな、あのモンブラン……いや、タルトタタンには)
……この場に瑞貴がいたら、間違いなく『それはケーキの名前です!』と間違いなくツッコミが入っていただろう。
☆☆☆☆☆
シュウさんが案内してくれた武道場は屋外で壁に囲まれており、中央にある大きな窪みの中が舞台になっていた。
「いくらなんでもトリコさんに勝負を挑むなんて……」
「でも、食林寺の師範代であるシュウさんが無謀な賭けに出るとは思えないけどね」
小松さんと私は窪みの外で見学することになった。万が一のこともあるし、一応私たちの周りには守護結界がかかってある。
「怪我しねぇように気をつけろよ? シュウ師範代!」
「ええ。ルールは至ってシンプル……『参った』と言ったほうが負けということで」
「いいだろう。まっ、俺が言うことはねぇだろうがな」
なんだかトリコ、ウォーミングアップしながらシュウさんのことを完全にナメきっている。修業で力を付けた自信なのか、シュウさんが見た目通りヤワだと思っているのかわからないが、裏目に出なきゃいいけど……。
「一歩も近づいてねぇのに……少し手を伸ばしただけで、全部跡形もなく消えちまった!」
『食義を極めねばシャボンフルーツなど到底触れることもできんぞ?』
「珍師範が言っていたのは、このことだったんだね……」
「ああ……食義で本当に捕獲できるのか……?」
生きたフグ鯨とはまた違い、触れると食べられなくなる食材……シャボンフルーツは相当手強いとトリコは拳を力強く握り締めた。
(美食四天王・トリコ。食材を確認した瞬間、プロの美食屋の目になった。まるで獲物を狙う肉食獣……食材に向かい、一直線に発射される集中力……故に勿体ないな、彼がもし食義をモノにすれば……!)
……シュウは先ほどトリコがシャボンフルーツに手を伸ばそうとしたことに気づき、トリコの持つ本能とタイプを完全に見極めた。
「トリコさん。――私と一度、お手合わせをしていただけますか?」
「何? 師範代、あんたと手合わせ?」
「ええ。勝負しましょう」
「……本気で言ってるのか?」
「付いて来てください。向こうに武道場があります」
「おい!」
「シュウさん……?」
「大丈夫。――大怪我はさせませんから」
「「?」」
「…………」
二人は不思議そうに顔を見合わせているけど、シュウさんはトリコが美食四天王だってことを知り、手合わせを願い、そして自分が勝つような口ぶりで言う。だけど彼から『自分の実力への自信』と『自分が勝つ確信』があるのを私には伝わっていた。
伝わったと言えば食林寺の外……いや、ロストフォレストの外から何か感じる。私はうしろを振り向くと空の向こうを見つつ、第六感が何故か小さくも長い危険を知らせていた。この『食林寺編』は重要な個所だからある程度覚えているけど、まさかそれを知らせているんだろうか……?
「おーい! 瑞貴ー!」
「瑞貴さーん! 行きますよー!」
「あっ、今行くー!」
トリコと小松さんに呼ばれた私は三人のあとを追う。今回の第六感は特殊で今まで間違いがなくても、どのくらい危険なのかはわからない。何か確信が持てる方法ないかな……?
「なんじゃろな、この胸騒ぎは……。アチッ!」
……瑞貴が感じた危機を、本堂の最上階で珍師範も窓の外を見ながら感じつつお茶を啜っていた。そしてその下に見えるトリコを見る。
(お前には奥義を伝えておかねば……早く上がって来いよ。トックリ……いや、トシミツ)
訂正しても名前を間違っているのだが、今は一人なので誰もツッコミを入れる者がいない。次いで珍師範は瑞貴を見据える。
(わしが感じたのと同じ方向を見ておった……。何か巨大な力を秘めておるような気がするな、あのモンブラン……いや、タルトタタンには)
……この場に瑞貴がいたら、間違いなく『それはケーキの名前です!』と間違いなくツッコミが入っていただろう。
☆☆☆☆☆
シュウさんが案内してくれた武道場は屋外で壁に囲まれており、中央にある大きな窪みの中が舞台になっていた。
「いくらなんでもトリコさんに勝負を挑むなんて……」
「でも、食林寺の師範代であるシュウさんが無謀な賭けに出るとは思えないけどね」
小松さんと私は窪みの外で見学することになった。万が一のこともあるし、一応私たちの周りには守護結界がかかってある。
「怪我しねぇように気をつけろよ? シュウ師範代!」
「ええ。ルールは至ってシンプル……『参った』と言ったほうが負けということで」
「いいだろう。まっ、俺が言うことはねぇだろうがな」
なんだかトリコ、ウォーミングアップしながらシュウさんのことを完全にナメきっている。修業で力を付けた自信なのか、シュウさんが見た目通りヤワだと思っているのかわからないが、裏目に出なきゃいいけど……。