トリコ悶絶⁉︎ 世界一臭い食材を捕獲せよ!
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「わー! 出たー!」
「ブランデータイガーだよ。血液が極上のブランデーっていう虎だね」
「大丈夫。一人飲み……いや、一頭飲みの邪魔をしなければ襲っては来ない」
「酔ってても温厚な虎でよかった……」
「捕獲レベル53の哺乳獣類だから、襲われたらひとたまりもないけど」
「どうしてホッとした矢先に怖いこと言うんですかー!?」
だって小松さんのリアクションが面白いから、からかい甲斐があるんだもん。
「じゃあ俺も! いただきます!」
両手を合わせて挨拶したトリコは両手でブランデーをすくい上げ、そのまま飲む。
「ズズッ……うっめー! 辛口の大人の味だ~! さっきの酒乱牛がつまみに合いそうだぜ! 小松も瑞貴も飲んでみろよ。アルコール度数40パーセントってとこだ。ちょうどいいぞ!」
「お酒はあんまり得意じゃないんで……」
「同じく。味見ならともかく、飲むのは遠慮しとくよ」
「大丈夫だって。見ろよ」
トリコがうしろを指差したので私たちも見ると……なんか女性として口ではあまり言いたくないのがあるんだけど。
「ウコンウンコがある。あいつを食えばどんだけ飲んでも酔っ払わねぇ」
「これってウコン!? ウンコ!? どっちですか!?」
「ウコンのウンコだ」
「えー!?」
「やっぱり私パス!」
なんだか生理的に世話になりたくない。それにもともと私は酒に対して『得意』じゃないだけで『弱い』わけじゃない。でも強くもないから気をつけないと。
「とにかく食っとけ。この島の酒で二日酔いどころか一生酔いになって帰れなくなる奴もいるらしいからな」
「「一生酔いって……」」
「まっ、この調子で酒乱島の酒を飲みつくそうぜ!」
「はい! トリコさん!」
「……あんたら、本当の目的忘れてない?」
ここへ来た理由を覚えてる? 王酢はどうすんの? おーい。
「おおっ! ビールの滝だー!」
「炭酸でキラキラ光って綺麗ですねー!」
「水飛沫がビールの泡になってるよ!」
流れている巨大なビールの滝もまた綺麗な色をしていて、辺り一帯はビールの川になっている。
「チップスツリーもあるぞ!」
「幹の皮がポテトチップスだ!?」
「サクサクの歯触りと、絶妙な塩加減が効いてておいしいね」
ビールの苦みによく合うということで、二人はさっきのビールの滝をシャワーのように浴びながら飲んでいる。つまみのチップスツリーは両手を伸ばしてなるべく当たらないようにしながらね。ちなみに私はそれを眺めつつ持って来たドリンクで水分補給してます。
「天然のアルミキャベツだ!」
「ラッキョウチーズもある! これもいい酒のつまみになるな!」
「のりしお蝶も飛んでるよ!」
お酒だけじゃなくおつまみになる食材もいっぱいあるから、いくつか捕って行こうっと。というか、先へ進んでお酒を飲むにつれて二人の顔が赤くなってる。こりゃどうなっても知らないよ。
すると突然雨雲が私たちの頭上にやってきたので、嫌な予感がした守護壁を私だけの頭上に出す。なんで私だけなのかというと……。
「こいつは……ただの雨じゃねぇ! シャンパンの雨だー!」
「わー! シュワシュワして気持ちいいー! そしておいしいー!」
「雨、うめー!」
「これもいいお土産になりそうだね」
やっぱりお酒だったか……二人には守護壁を出さなくて正解だったね。持って来た空の瓶の口に漏斗を差し込んで守護壁の外に置いておくと、自然と瓶の中にシャンパンの雨が入ってきた。
「ありゃ? もうやんだ?」
「なんだよ、通りシャンパン雨かよ……」
トリコと小松さんはそれでも充分ボトルに溜まったから、私はウキウキだけどね……――っ!
「また曇った?」
「今度はなんだ? テキーラ雨か? ウオッカ雨か?」
「……そのどれも違うよ」
「「えっ?」」
いち早く私が見上げていたから二人にそう言う。暗くなったのは巨大な猛獣が陰になってて太陽から隠れていたせいだったんだよ!
「ぎゃあぁぁあああ!! 雲じゃないですよ!!」
「エ、エメラルドラゴン!?」
「背中から高級ワインが湧き出るっていう、伝説の爬虫獣類……捕獲レベルは78もあるよ!」
「やべぇぞ……。こいつは手強い上に気性が荒い! ベロベロ状態の俺じゃ倒せねぇかも」
「えー!?」
「じゃあ私が時間を稼ぐから、二人は逃げて――って、ありゃ?」
ブレスレットを薙刀にしようとしたけど、エメラルドドラゴンはピクリとも動かない。でも生きてるよね?
「ブランデータイガーだよ。血液が極上のブランデーっていう虎だね」
「大丈夫。一人飲み……いや、一頭飲みの邪魔をしなければ襲っては来ない」
「酔ってても温厚な虎でよかった……」
「捕獲レベル53の哺乳獣類だから、襲われたらひとたまりもないけど」
「どうしてホッとした矢先に怖いこと言うんですかー!?」
だって小松さんのリアクションが面白いから、からかい甲斐があるんだもん。
「じゃあ俺も! いただきます!」
両手を合わせて挨拶したトリコは両手でブランデーをすくい上げ、そのまま飲む。
「ズズッ……うっめー! 辛口の大人の味だ~! さっきの酒乱牛がつまみに合いそうだぜ! 小松も瑞貴も飲んでみろよ。アルコール度数40パーセントってとこだ。ちょうどいいぞ!」
「お酒はあんまり得意じゃないんで……」
「同じく。味見ならともかく、飲むのは遠慮しとくよ」
「大丈夫だって。見ろよ」
トリコがうしろを指差したので私たちも見ると……なんか女性として口ではあまり言いたくないのがあるんだけど。
「ウコンウンコがある。あいつを食えばどんだけ飲んでも酔っ払わねぇ」
「これってウコン!? ウンコ!? どっちですか!?」
「ウコンのウンコだ」
「えー!?」
「やっぱり私パス!」
なんだか生理的に世話になりたくない。それにもともと私は酒に対して『得意』じゃないだけで『弱い』わけじゃない。でも強くもないから気をつけないと。
「とにかく食っとけ。この島の酒で二日酔いどころか一生酔いになって帰れなくなる奴もいるらしいからな」
「「一生酔いって……」」
「まっ、この調子で酒乱島の酒を飲みつくそうぜ!」
「はい! トリコさん!」
「……あんたら、本当の目的忘れてない?」
ここへ来た理由を覚えてる? 王酢はどうすんの? おーい。
「おおっ! ビールの滝だー!」
「炭酸でキラキラ光って綺麗ですねー!」
「水飛沫がビールの泡になってるよ!」
流れている巨大なビールの滝もまた綺麗な色をしていて、辺り一帯はビールの川になっている。
「チップスツリーもあるぞ!」
「幹の皮がポテトチップスだ!?」
「サクサクの歯触りと、絶妙な塩加減が効いてておいしいね」
ビールの苦みによく合うということで、二人はさっきのビールの滝をシャワーのように浴びながら飲んでいる。つまみのチップスツリーは両手を伸ばしてなるべく当たらないようにしながらね。ちなみに私はそれを眺めつつ持って来たドリンクで水分補給してます。
「天然のアルミキャベツだ!」
「ラッキョウチーズもある! これもいい酒のつまみになるな!」
「のりしお蝶も飛んでるよ!」
お酒だけじゃなくおつまみになる食材もいっぱいあるから、いくつか捕って行こうっと。というか、先へ進んでお酒を飲むにつれて二人の顔が赤くなってる。こりゃどうなっても知らないよ。
すると突然雨雲が私たちの頭上にやってきたので、嫌な予感がした守護壁を私だけの頭上に出す。なんで私だけなのかというと……。
「こいつは……ただの雨じゃねぇ! シャンパンの雨だー!」
「わー! シュワシュワして気持ちいいー! そしておいしいー!」
「雨、うめー!」
「これもいいお土産になりそうだね」
やっぱりお酒だったか……二人には守護壁を出さなくて正解だったね。持って来た空の瓶の口に漏斗を差し込んで守護壁の外に置いておくと、自然と瓶の中にシャンパンの雨が入ってきた。
「ありゃ? もうやんだ?」
「なんだよ、通りシャンパン雨かよ……」
トリコと小松さんはそれでも充分ボトルに溜まったから、私はウキウキだけどね……――っ!
「また曇った?」
「今度はなんだ? テキーラ雨か? ウオッカ雨か?」
「……そのどれも違うよ」
「「えっ?」」
いち早く私が見上げていたから二人にそう言う。暗くなったのは巨大な猛獣が陰になってて太陽から隠れていたせいだったんだよ!
「ぎゃあぁぁあああ!! 雲じゃないですよ!!」
「エ、エメラルドラゴン!?」
「背中から高級ワインが湧き出るっていう、伝説の爬虫獣類……捕獲レベルは78もあるよ!」
「やべぇぞ……。こいつは手強い上に気性が荒い! ベロベロ状態の俺じゃ倒せねぇかも」
「えー!?」
「じゃあ私が時間を稼ぐから、二人は逃げて――って、ありゃ?」
ブレスレットを薙刀にしようとしたけど、エメラルドドラゴンはピクリとも動かない。でも生きてるよね?