100回記念で四天王全員集合!
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〈ユユユーン!〉
「ユンちゃんは極寒のアイスヘル出身だものね」
「氷の世界が懐かしくて嬉しいんですね」
逆に両親のことを思い出して心を痛めないかと思ったけど、どうやら杞憂に終わったみたい。あっ、今トリプルアクセルを決めた。
「それにしても、面積が300平方キロメートルか……。ポイント、見つけるの難しそうですね……」
「全然釣れなかったらポイントを移動してみようか」
「そうですね」
「――フンッ。俺にとっちゃあただの小せぇ水溜まりだ」
「「ゼブラ/さん!」」
もうポイントを見つけに行ったと思ったのに、まさかこっちに来るとは思わなかった。
「料理の腕は衰えてねぇだろうな? 小僧」
「はい! おいしい料理を作れるよう、日々腕を磨いていますよ!」
「小松さんの料理は旅の中でどんどんレベルアップしているもんね。この間なんて雑誌に載ってたし」
「えっ! 見ててくれたんですか!? ありがとうございます、瑞貴さん! ゼブラさんはどうですか? 人生のフルコース、決まりましたか?」
「フッ…フフフフ……フハハハハッ! 期待してな。ヨダレが止まらねぇからよ」
ゼブラのフルコースメニュー――オードブル・鬼神のはらわた、スープ・赤道スープ、肉料理・BBQ島、デザート・ダルマ仙人の献上品、ドリンク・メロウコーラ……捕獲レベルがとても高かったり、不明の未知なる食材ばかりだ。
「残るはあと三つだ……。どうだ? 俺のコンビになる気になったか?」
「僕は……」
「あ?」
「トリコさんとコンビですから!」
「小松さん……!」
ゼブラのフルコースの中には、トリコのフルコースより高い捕獲レベルの食材がいっぱいだ。それでも小松さんはトリコなら最高のフルコースを作ってくれると信じてゼブラに迷いもなく言ったんだ。
「まっ、期待して待ってな、小僧」
「はい。楽しみにしてます!」
「それと瑞貴」
「ん? 何?」
名前を呼ばれたので返事をすると、ゼブラは両手を当てた腰を折り曲げてズイッと顔を近づけて来た。そして――。
「お前が俺の女になるまで、誰のモンにもなるんじゃねぇぞ」
「なっ!?」
「……えっ?」
マダムフィッシュの捕獲に向かったのか、ゼブラは私たちに背を向けて去って行った……――って、今、ゼブラはなんて言った!? なんかとんでもない爆弾を落とされた気がするんだけど!?
(ゼブラさんが瑞貴さんに告白したー!? いや、直接『好き』って言ってないからこれは告白じゃない……いやこれは直接的な表現だ――っ!! 完璧に告白だ――っ!!)
〈ユ~ン?〉
……真っ赤になってオロオロする瑞貴と、頭に両手を当てて慌て出した小松の二人を見て、今まで遊んでいたユンは何が起こったかわからず首を傾げるのだった。
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「どうしたし、トリコ? 急に止まって」
「ゼブラは音、サニーは触覚、ココは電磁波、小松と瑞貴は食運……」
「トリコは嗅覚だし!」
「フッ……いずれも相手にとって不足はねぇ。俺らも負けらんねぇぞ、リン」
「うん! あっ、てかこのメンバーに狙われるマダムフィッシュが不憫でならないし!」
……美食四天王、美食屋兼料理人舞獣姫、天才料理人、今じゃこのグルメ時代を代表すると言っても過言ではないメンバーだ。それがそろえば無敵だとリンは思った。