無敵の領域を持つ男! その名はサニー!
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「サニーは伸縮自在の触覚……センサーを張り巡らせているんだ。髪の先からな」
「って、何も見えませんけど……」
「当たり前だ。髪の毛の1000分の1の太さ、約0.1ミクロン」
「そんな細いとすぐ切れないの?」
「超丈夫だし! 250キロの重りも、ラクラク持ち上げられるし」
そんなに丈夫なのがたくさんあるなんて、超便利だ。うらやましい。
「あっ、リーガルマンモスを片手で持ち上げてるように見えたけど、あれも!」
「サニーが片手と共に触覚で持ち上げてたんだね!」
「ああ。髪と同じ数……20万本はくだらねぇタフな糸の束で持ち上げていたのさ」
「それだけじゃないし。お兄ちゃんのセンサーは皮膚で感じるような、暑さ、寒さ、痛さはもちろん、味も感じ取るし」
「サニーのセンサーエリアに入るのは、体中を触られ、皮膚を舐められるようなモンなんだ」
わかって近づいたけど、舐められるって想像したらなんか嫌だな……。
「って、あれ? ロックドラムが動いていない?」
「奴は野生の勘で気づいてやがる。サニーのセンサーに」
それでサニーと距離を取っているロックドラムもスゴいな。するとロックドラムは自分の右肩の甲殻を左手でもぎ取った。
「うわあ! 自分の殻を!」
「モグモグ」
「って、あんたはこんなときでも食うんかい!」
小松さんがロックドラムに驚いている間、トリコは呑気に黒草を食べているから、思わず私はツッコミを入れちゃった。するとロックドラムがその甲殻をサニーに向かって投げた。
「髪(ヘア)ネット……フライ返し!!」
「跳ね返した――っ!?」
サニーに当たる前に髪(ヘア)ネットで受け止めた甲殻が、まるでバネのようにロックドラムに返っていった。
「な、何が起こったの!?」
「サニーのカウンター技・フライ返し。あらゆる物理攻撃は全て同じ力で相手に跳ね返る」
「食べながら言うな。行儀悪い」
トリコはモグモグと口いっぱいに(はみ出しているけど)黒草を食べながら、驚いているティナさんや小松さんに説明した。するとロックドラムはヤケになったのか、サニーに向かって突進して行く。
「触覚の射程距離25メートル……入ったな。髪(ヘア)ロック!!」
サニーの射程距離に入ったロックドラムの動きが完全に止まった。
「大切な大理石がこれ以上崩れないよう調理する前に縛っておかないと」
「接近戦を警戒したのは正しかったのに、結局入室するとは。――サニーのダイニングキッチンへ」
「ダ、ダイニングキッチン!?」
「サニーの触覚に捕まったら最後、ロックドラムのパワーでも脱出は不可能」
するとロックドラムの動きが止まっただけじゃなく、抵抗する力がなくなったかのように体勢が崩れていく。
「瑞貴も食べるし。ココマヨかけの黒草!」
「リンちゃん!? 今お兄さんが戦ってるでしょ!?」
「妹より石に目がないお兄ちゃんなんて知らないし~」
こりゃさっきのこと、よっぽど根に持ってるな……。まあ、実の兄としてどうよと私も思ったけど。
「それにダイニングキッチンに入ったなら、もう決着はつくし」
「えっ」
「サニーの触覚が伸びる範囲がダイニングキッチン。その中で全ての食材・獲物は調理され味見されてしまう」
「調理完了。生と死もまた調和する…いい巡り会いだった……。お前の存在は、俺の美(ツク)しさを充分引き立ててくれた」
とうとうロックドラムは完全に倒れた。自らが荒々しく動くことのない静かな決着だ。
「ダイニングキッチン――通称・サニーゾーン。無敵だ。あのゾーンの中ではサニーに勝てる奴はいない」
「スゴい……! これが…四天王・サニー……!」
「さすが四天王と呼ばれるだけあって、物凄く強い……!」
トリコやココさんとは違う強さ……。この強さならトリコやリンちゃんがのんびりしていた理由もわかる。今までも思ってたけど、原作を知ってても実際見ると全然感覚が違う。
「ほら、言った通りだったでしょ? だから食べるし!」
「あ、ありがとう……」
私は今度こそ素直にリンちゃんからココマヨ付きの黒草を受け取ることにした。
「……あっ、結構おいしい」
「でしょでしょ?」
なんだかんだ言いながら結局私も食べることに堪能してました。だって使ったパワーを補充しなくちゃいけないんだもん!
「って、何も見えませんけど……」
「当たり前だ。髪の毛の1000分の1の太さ、約0.1ミクロン」
「そんな細いとすぐ切れないの?」
「超丈夫だし! 250キロの重りも、ラクラク持ち上げられるし」
そんなに丈夫なのがたくさんあるなんて、超便利だ。うらやましい。
「あっ、リーガルマンモスを片手で持ち上げてるように見えたけど、あれも!」
「サニーが片手と共に触覚で持ち上げてたんだね!」
「ああ。髪と同じ数……20万本はくだらねぇタフな糸の束で持ち上げていたのさ」
「それだけじゃないし。お兄ちゃんのセンサーは皮膚で感じるような、暑さ、寒さ、痛さはもちろん、味も感じ取るし」
「サニーのセンサーエリアに入るのは、体中を触られ、皮膚を舐められるようなモンなんだ」
わかって近づいたけど、舐められるって想像したらなんか嫌だな……。
「って、あれ? ロックドラムが動いていない?」
「奴は野生の勘で気づいてやがる。サニーのセンサーに」
それでサニーと距離を取っているロックドラムもスゴいな。するとロックドラムは自分の右肩の甲殻を左手でもぎ取った。
「うわあ! 自分の殻を!」
「モグモグ」
「って、あんたはこんなときでも食うんかい!」
小松さんがロックドラムに驚いている間、トリコは呑気に黒草を食べているから、思わず私はツッコミを入れちゃった。するとロックドラムがその甲殻をサニーに向かって投げた。
「髪(ヘア)ネット……フライ返し!!」
「跳ね返した――っ!?」
サニーに当たる前に髪(ヘア)ネットで受け止めた甲殻が、まるでバネのようにロックドラムに返っていった。
「な、何が起こったの!?」
「サニーのカウンター技・フライ返し。あらゆる物理攻撃は全て同じ力で相手に跳ね返る」
「食べながら言うな。行儀悪い」
トリコはモグモグと口いっぱいに(はみ出しているけど)黒草を食べながら、驚いているティナさんや小松さんに説明した。するとロックドラムはヤケになったのか、サニーに向かって突進して行く。
「触覚の射程距離25メートル……入ったな。髪(ヘア)ロック!!」
サニーの射程距離に入ったロックドラムの動きが完全に止まった。
「大切な大理石がこれ以上崩れないよう調理する前に縛っておかないと」
「接近戦を警戒したのは正しかったのに、結局入室するとは。――サニーのダイニングキッチンへ」
「ダ、ダイニングキッチン!?」
「サニーの触覚に捕まったら最後、ロックドラムのパワーでも脱出は不可能」
するとロックドラムの動きが止まっただけじゃなく、抵抗する力がなくなったかのように体勢が崩れていく。
「瑞貴も食べるし。ココマヨかけの黒草!」
「リンちゃん!? 今お兄さんが戦ってるでしょ!?」
「妹より石に目がないお兄ちゃんなんて知らないし~」
こりゃさっきのこと、よっぽど根に持ってるな……。まあ、実の兄としてどうよと私も思ったけど。
「それにダイニングキッチンに入ったなら、もう決着はつくし」
「えっ」
「サニーの触覚が伸びる範囲がダイニングキッチン。その中で全ての食材・獲物は調理され味見されてしまう」
「調理完了。生と死もまた調和する…いい巡り会いだった……。お前の存在は、俺の美(ツク)しさを充分引き立ててくれた」
とうとうロックドラムは完全に倒れた。自らが荒々しく動くことのない静かな決着だ。
「ダイニングキッチン――通称・サニーゾーン。無敵だ。あのゾーンの中ではサニーに勝てる奴はいない」
「スゴい……! これが…四天王・サニー……!」
「さすが四天王と呼ばれるだけあって、物凄く強い……!」
トリコやココさんとは違う強さ……。この強さならトリコやリンちゃんがのんびりしていた理由もわかる。今までも思ってたけど、原作を知ってても実際見ると全然感覚が違う。
「ほら、言った通りだったでしょ? だから食べるし!」
「あ、ありがとう……」
私は今度こそ素直にリンちゃんからココマヨ付きの黒草を受け取ることにした。
「……あっ、結構おいしい」
「でしょでしょ?」
なんだかんだ言いながら結局私も食べることに堪能してました。だって使ったパワーを補充しなくちゃいけないんだもん!