隠された食材! 一龍からの緊急指令!
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……一龍は美食會のボス・三虎と会うためグルメ界へと乗り込んでいた。その一龍の前に美食會のそうそうたるメンバーが立ちはだかった。伝説の食材・GODも一緒に分け合おうと申し出る一龍だが、三虎は嘲笑って拒んだ。一龍はグルメ界から戻り、来たる戦いに向けてエネルギーを補給する。
その頃トリコと瑞貴は次なる修業食材の手掛かりを求め、新たな場所へと来ていた!
☆☆☆☆☆
私はトリコに続いて森を歩いていると、道中は折り紙のような木の花があったり、地面から生えている花(?)はガラスの焼酎コップだったり変わったのが多く生息していた。どれも綺麗で目を惹かれるよ!
「わあっ! これ、チューリップみたいだけどステンドグラスでできているよ!」
「ホォ。ステンドグラスの花・ステンドフラワーか」
「あっちの湖には和柄の蓮が浮いてる!」
「これは葉の和紙の蓮・ワスだ」
私が特に興味を示した植物を見ていたらトリコが名称を言ってくれた。トリコって食材以外にも詳しいんだなぁ。……いや、案外こういうのも食材ってオチだったりして。
「なんか芸術の森って感じだね」
「あながち間違っちゃいねぇな。ここは『匠の森・スキルガーデン』。匠によってできた作品が多い森だ」
「へぇ」
(それにある意味、デートには最適の森だからな)
……トリコが瑞貴を連れて来たのは理由がある。もちろん修業食材のヒントを得るためもあるが、この場所を調べたとき瑞貴が気に入ると思ったからだ。修業食材のヒントも得て瑞貴と一緒にデートもできて、まさに一石二鳥と言うわけである。
「次はさ、リンちゃんと一緒に来たら? デートスポットにはピッタリだし」
「……ハァ」
「どうしたの?」
……相変わらず一筋縄ではいかない瑞貴の帰ってきた反応に、トリコはガックシと肩を落として溜息を吐いた。
「俺はデートの下見に他の女と一緒に行ったりしねぇよ。ここのことは前から調べてあったし、お前の喜ぶ顔を隣で見たくて誘ったんだ」
「えっ」
トリコの言葉に私は思わず足を止めた。だって『私の喜ぶ顔を隣で見たい』って言うんだもん! びっくりしないほうがおかしいよ!
「おーい瑞貴! ちょっと来てみな!」
「あっ、うん!」
少し前にいるトリコに呼ばれて私は我に返った。クリスマスのときリンちゃんに変なことを言われたせいかな? なんだか嫌にトリコを意識しちゃうよ……。
駆け寄ってみるとトリコの前には大きな木があって、しかもその幹にはたくさんのおはじきが貼ってある。トリコはその内の一つを取ると、中の光が溢れた……かと思ったら、すぐに固まる。
「スゴい……あっという間に固まっちゃった」
「速乾性の高い、セメント並の強度を誇る漆・セメントウルシだ。さすがに匠の森というだけあって、工芸品に使える材料がたくさんあるな」
「――おい、あんちゃんに姉ちゃん!」
うしろから小声で呼ばれたので振り向くと、職人らしき男性が木の陰から出て来た。
「えっ? 誰?」
「オオッ! スキルガーデンの職人か? 『モンチー』っていう占い師を探してるんだが――」
「シーッ!」
トリコがモンチーさんという占い師さんを尋ねようとしたら、職人さんは人差し指を口元に当てて静かにするように言った。
その頃トリコと瑞貴は次なる修業食材の手掛かりを求め、新たな場所へと来ていた!
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私はトリコに続いて森を歩いていると、道中は折り紙のような木の花があったり、地面から生えている花(?)はガラスの焼酎コップだったり変わったのが多く生息していた。どれも綺麗で目を惹かれるよ!
「わあっ! これ、チューリップみたいだけどステンドグラスでできているよ!」
「ホォ。ステンドグラスの花・ステンドフラワーか」
「あっちの湖には和柄の蓮が浮いてる!」
「これは葉の和紙の蓮・ワスだ」
私が特に興味を示した植物を見ていたらトリコが名称を言ってくれた。トリコって食材以外にも詳しいんだなぁ。……いや、案外こういうのも食材ってオチだったりして。
「なんか芸術の森って感じだね」
「あながち間違っちゃいねぇな。ここは『匠の森・スキルガーデン』。匠によってできた作品が多い森だ」
「へぇ」
(それにある意味、デートには最適の森だからな)
……トリコが瑞貴を連れて来たのは理由がある。もちろん修業食材のヒントを得るためもあるが、この場所を調べたとき瑞貴が気に入ると思ったからだ。修業食材のヒントも得て瑞貴と一緒にデートもできて、まさに一石二鳥と言うわけである。
「次はさ、リンちゃんと一緒に来たら? デートスポットにはピッタリだし」
「……ハァ」
「どうしたの?」
……相変わらず一筋縄ではいかない瑞貴の帰ってきた反応に、トリコはガックシと肩を落として溜息を吐いた。
「俺はデートの下見に他の女と一緒に行ったりしねぇよ。ここのことは前から調べてあったし、お前の喜ぶ顔を隣で見たくて誘ったんだ」
「えっ」
トリコの言葉に私は思わず足を止めた。だって『私の喜ぶ顔を隣で見たい』って言うんだもん! びっくりしないほうがおかしいよ!
「おーい瑞貴! ちょっと来てみな!」
「あっ、うん!」
少し前にいるトリコに呼ばれて私は我に返った。クリスマスのときリンちゃんに変なことを言われたせいかな? なんだか嫌にトリコを意識しちゃうよ……。
駆け寄ってみるとトリコの前には大きな木があって、しかもその幹にはたくさんのおはじきが貼ってある。トリコはその内の一つを取ると、中の光が溢れた……かと思ったら、すぐに固まる。
「スゴい……あっという間に固まっちゃった」
「速乾性の高い、セメント並の強度を誇る漆・セメントウルシだ。さすがに匠の森というだけあって、工芸品に使える材料がたくさんあるな」
「――おい、あんちゃんに姉ちゃん!」
うしろから小声で呼ばれたので振り向くと、職人らしき男性が木の陰から出て来た。
「えっ? 誰?」
「オオッ! スキルガーデンの職人か? 『モンチー』っていう占い師を探してるんだが――」
「シーッ!」
トリコがモンチーさんという占い師さんを尋ねようとしたら、職人さんは人差し指を口元に当てて静かにするように言った。