頂上対決! 一龍VS美食會のボス・三虎!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
☆☆☆☆☆
……ここはグルメ界のとある場所。まるで花の蕾のような廃墟の中には複数の猛獣が取り囲んでいるのだが、一龍のパートナー・ポチが放つオーラにより戦闘を躊躇した。
ポチのおかげか、もしくは自身の戦闘能力の故あってか、一龍は堂々と中に入ることができた。そして奥の広間の崖の上では大勢の幹部や灰汁獣が、一龍を待ち構えている。
「まさか一人で乗り込んでくるとは」
「IGOの会長、実物見たの初かも。年寄りじゃん」
「フフフッ……緊張しますね。フッ、フフッ」
「カイトラ、そう言いつつ笑ってんじゃん。失礼だぜぇ、ヒヒヒヒッ」
「…………」
悠々と歩いて来る一龍に、美食會料理長・クロマド、副料理長・トミーロッド、専属再生屋・カイトラは面白そうに言う。だが、総料理長補佐・ナイスニィは一龍を見定めていると、一龍は足を止めて幹部たちを見上げてきた。
この中の代表として総料理長・ドレスが一龍の目的を尋ねる。
「総料理長のドレスだ。で、何用ですかな?」
「フフフフッ、心配せんでいい。別にケンカをしに来たわけじゃないわ。――ちと話があってな。お前らのボスに」
一龍の目的は美食會のボスに会うことだ。幹部の中には予想していた者もいたのか、驚きの声を上げる者はいなかった。いや、目の前の一龍のほうに興味を示しているのだろう。
「さーて諸君、ちとそこを通してもらうぞい」
「――待ちな、会長さんよぉ」
再び一龍が歩を進めようとすると、体中が白い体毛に覆われてまるで大猿のような容貌を持つ、美食會の料理人・バイルが他の幹部を押しのけて前にやって来ると一龍に制止の声を上げた。
「俺らのアジトにいきなりやって来て、『ボスに会わせろ』だと? アポナシでメインディッシュには会えねぇぜ」
「ん? アポ取ったらすんなり会えたのか?」
「まずは前菜のこのバイル様から味見していけや!」
「……言ったろい。ケンカしに来たわけじゃないと」
バイルがそう言ったのに尚も足を進めようとする一龍を見て、カイトラは地面に手を当てた。
「テーブルクロス!!」
「ん?」
カイトラの手から出たテーブルクロスが崖から一龍の足元へ滑り落ちた。それはとても強力な粘着性となっており、一龍の身動きを取れないようにする。――しかもそれだけじゃない。