決着の時! ココの壮絶なるシナリオ!
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私たちは元の服に着替え、ココさんの毒ノッキングである程度しか動けないライブベアラーに会場のさらに地下深くに案内してもらう。するとそこは脳の形をしたオブジェとプレートが、両脇の壁に床から天井近くまでズラーッと並べてあった。
「なんだこりゃ? 気色ワリィ部屋だなぁ。カジノの地下深くにこんな場所があったとは……これが、お前のコレクションってか?」
「ええ、そうよ……。私がこれまで集めた食のデータはすべてここに保管しているわ……」
「名前と一緒に主な食材が……有名なグルメ家なんて、フルコースがそのまま記されてますよ……!」
「ここにメテオガーリックの在り処、そのヒントになる情報があるってわけか」
「トリコだけじゃなくココさんの欲しい奴の情報も、あるかもしれませんね」
「そうだね。アカシアのドリンク……アトムの情報は……」
正直言ったらこの部屋にあまりいたくないけど、トリコとココさんのためだもの。私もしっかりプレートの文字を見ておかなくちゃ。
「ホントに私の脳にある記憶はいらないの?」
「あ?」
「そのデータからメテオガーリックの味は楽しめるわよ……」
「あのなぁ、お前と一緒にすんなって! 俺たちには記憶をむさぼるなんて趣味はねぇんだよ。メシってのは頭じゃなくて、口ん中に入れて食うモンだろうが」
「あっ、そう……」
そもそも脳に味を楽しめても体に効果はあるんだろうか? 滋養強壮とか毒とかグルメ細胞を進化させるとか。その辺がよくわからないな。
「そ、それでも……僕は少し興味ありますけどね。ライブベアラーさんの記憶は……」
「フフフフ……四天王・ココの毒ノッキングが効いてなかったら、私は今からでもあなたたちの記憶を奪い取りたいくらいだけど……ジュル」
「「怖っ……」」
目をギラギラしてヨダレを垂らすライブベアラーに、私と小松さんは顔を青ざめた。実力行使で戦えば負けるつもりはないけど、この執念だけは勝てそうにないかも……。
「さ~ってと。メテオガーリック、メテオガーリック~……――ん? これは!」
「――トリコ!」
「ん?」
何かを見つけたトリコが声を上げると、先に奥に行っていたマッチさんが駆け寄ってきた。
「見つけたぜ、お前らの探している食材! メテオガーリックの『実物』だ!」
「何っ!? メテオガーリックの、実物だと!?」
情報じゃなくて実物って……メテオガーリック自体がこのグルメカジノにあったっていうこと!?