クライマックス! 残された最後の食材!

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「……今、なんと?」

「まだカードは残っていると、そう言ったんだ」

「ココ!?」


私たちの代わりに答えてくれたのはココさんだ。それに驚きの声を上げているのはマッチさんだけど、私たちと同様にココさんだってあきらめていない。


「まだ、続ける気?」

「引き続き、お前の番だ。早く引いてくれ」

「残っている食材に、まだ勝機が見出せると言っているのね。そもそもが――お前たちはそもそもが間違ってんだよぉ!! 21番! 27番!」

《アウトです! 手番が移ります!》

「私はもうどの食材もいらないのよぉ!! 残りはぜ~んぶくれてやるわ。アハハハハッ! 食べられたらの話だけどね。アーッハッハッハッ!!」


もう私たちが何をしてもムダだというように、狂ったように再び笑い出すライブベアラー。だけどココさんは――。


「本当に、よかった。――お前が予定通りに動いてくれて」

「ん?」

「トリコ! 小松くん! 瑞貴ちゃん! ラストスパートだ! 平らげてくれよ!」

「おうよ!」

「任せてください!」

「了解しました!」


それからロックリザート完食・50ポイント獲得、ウニネズミ完食・10ポイント獲得、シザースネーク完食・10ポイント獲得。全てココさんがカードをヒットさせ、私と小松さんが調理し、トリコが全て残さず食べてくれた。


「ごちそうさまでした! おっ、傷が……!」


トリコのグルメ細胞が働いているおかげか、ニトロチェリーで負った傷が回復してきた。だけど私たちの合計ポイントは1360ポイント、ライブベアラーの1420ポイントには60ポイントも及ばない。


《残るはあと一種類の食材だけとなりました。ここで手番はライブベアラー様へ移ります!》

「やっぱりね……。それが、あなたたちが私にどうしても食べさせたかったハズレ食材・ポイズンポテト!」

「…………」

「確かに最悪のハズレ食材ね。普通ならここで『ギブアップ! 勝負あり!』ってシナリオだったのかしら? アハハッ。でも、残念なお知らせがあるわ。そもそもお前たちは間違えているのよ」


やっぱりカードを見破るイカサマ以外にも、他にもイカサマがあったってことか。それもこのゲーム自体に!
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