クライマックス! 残された最後の食材!
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ボオンッ!!
「ぐおっ!」
《トリコ!》
「トリコさん!」
「トリコ! しっかり!」
さっきのが一つ目の実の爆発、そしてこれは二つ目の実が爆発したんだろう。再びトリコが口から黒煙を吐き出したのでマッチさんと小松さんと私が声を上げるとトリコは両膝と両手を床に付いた。
「ぐわあ……!」
《超ハズレ食材! とくと味わうがいいわ、トリコ!》
「ぐうっ……! ライブベアラー……!」
《ん?》
「食材には…アタリもハズレもねぇ……! 一つ残らず自然の恵みだ!」
踏ん張ることができたトリコは立ち上がったけど、その体は震えていて立つのがやっとというような感じだ。
「俺にとっちゃあ……食材は全部…アタリなんだよ……!」
「トリコさん……!」
「トリコ……!」
食材は一つ残らず自然の恵みで全てアタリ……確かにそうだね。毒のある食材だって調理次第で解毒できておいしく仕上がるんだもの。
☆☆☆☆☆
《ニトロチェリー完食でココ・トリコ・小松・瑞貴チーム、10ポイント獲得!!》
(ニトロチェリーの爆発で体の中の組織はメチャクチャに破壊されたはずだが、トリコのグルメ細胞がその組織を驚異的なスピードで再生しようとしている……よし、急がなくては!)
……会場でモニターからトリコの様子を見て計画通りと睨んだココだが、その分スピードが重視される。ココもまた冷静かつ早く動かなくてはならなかった。
「あれ~? ぜーんぶアタリだなんて心配な発言。今までハズレ食材ばっかり食べて来たのかしら~? なら、トリコの記憶は期待できなそうね。私はやっぱり――!」
モニターに顔を近づけたライブベアラーは、そこに映る瑞貴と小松を凝視すると舌を突き出してヨダレを垂らした。
「バアアァァアアア! あなたたちのモノだけで充分よ~~っ!!」
ゾクッ!
《瑞貴さん? どうしまし――……って! 物凄い顔が青いですよ!?》
《今まで感じたことのない悪寒がした……!》
そのとき調理場では、危険察知を感じる第六感を持つ瑞貴は顔を青ざめて体を震わせ、小松に心配されたのだった。