ココの策略! 勝負を決めるハズレ食材!
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「54番」
《あー! これはアトラスクラブ! アウトだ! 両チーム合わせてこのゲーム初めてのアウト! 手番がライブベアラー様に移ります!》
「ココ!」
「ココさん……!」
「…………」
トリコと小松さんは焦った声でココさんに顔を向けるけど、ココさんの表情は崩れていないし、このアウトは狙ってやったんだろう。
(フム……わざとアウトしたわね? 一枚目を引き間違えた? それとも単に食材の種類とポイントを確認するため? どっちにしろヒットするカードはわかっても、カードの詳しい内容まではわからないこと、あなたは自ら吐いた。そうまでして二枚目を外した理由……四天王・ココ、どうやらこのゲームのポイントを理解したのねぇ)
……そう、このゲームはいかに『途中リタイア』しないかが肝! グルメテイスティングに挑戦したチームの敗因は全てカードを引き終ったあとのポイントの優劣ではなく、ゲーム途中にハズレカードを引いてリタイアした者なのだ。
(一枚目のエレキバナナを見て完食が難しいと踏み、わざとヒットを避けた。でもそれがわかったところで、あなたたちの勝機はゼロだけどねぇ……!)
……ライブベアラーはイカサマコンタクトレンズを自分の目に仕込んでいた。グルメカジノのカードには全て特殊な加工がしてある。このイカサマコンタクトレンズで見ることで、カードの内容が全て3D画像で浮かび上がる仕組みになっているのだ。アタリカードもハズレカードも、ライブベアラーには一目瞭然というわけである。
《さあ点差をつけるチャンス! ライブベアラー様、三ターン目だ!》
「28番、45番」
《ライブベアラー様! 石じゃが、60ポイントヒット!》
「14番、39番」
《続いて脳うに! 30ポイントヒット!》
「10番、17番」
《あーっと! またまたアタリカード、しびレモン! 200ポイントヒットだー! ライブベアラー様、畳みかける――っ!!》
またライブベアラーが一気にポイントを引き離してきた。この堂々としたイカサマっぷりを見ていると腹立つ!
《ライブベアラー様、このターン290ポイント獲得! 合計930ポイント! ココ・トリコ・小松・瑞貴チームは、まだ合計310ポイント、さらに引き離した――っ!! 手番はココ・トリコ・小松・瑞貴チームへ!》
「51番」
《おーっと! 51番はダイナマイトンボだ!》
ダイナマイトンボは完食が難しい食材な上に、30ポイントという低い得点だ。
「19番」
《あーっと19番はロックリザード! またアウトだー!》
「ココ!」
「ココさん……!」
《どうしたココ・トリコ・小松・瑞貴チーム!?》
(やはりカードの内容は把握できていないようね)
やっぱりココさんは何かを狙っている……だから二人の焦った声も耳に入らないのだろう。むしろ集中しているようだから、私まで声をかけるわけにはいかない。
《あー! これはアトラスクラブ! アウトだ! 両チーム合わせてこのゲーム初めてのアウト! 手番がライブベアラー様に移ります!》
「ココ!」
「ココさん……!」
「…………」
トリコと小松さんは焦った声でココさんに顔を向けるけど、ココさんの表情は崩れていないし、このアウトは狙ってやったんだろう。
(フム……わざとアウトしたわね? 一枚目を引き間違えた? それとも単に食材の種類とポイントを確認するため? どっちにしろヒットするカードはわかっても、カードの詳しい内容まではわからないこと、あなたは自ら吐いた。そうまでして二枚目を外した理由……四天王・ココ、どうやらこのゲームのポイントを理解したのねぇ)
……そう、このゲームはいかに『途中リタイア』しないかが肝! グルメテイスティングに挑戦したチームの敗因は全てカードを引き終ったあとのポイントの優劣ではなく、ゲーム途中にハズレカードを引いてリタイアした者なのだ。
(一枚目のエレキバナナを見て完食が難しいと踏み、わざとヒットを避けた。でもそれがわかったところで、あなたたちの勝機はゼロだけどねぇ……!)
……ライブベアラーはイカサマコンタクトレンズを自分の目に仕込んでいた。グルメカジノのカードには全て特殊な加工がしてある。このイカサマコンタクトレンズで見ることで、カードの内容が全て3D画像で浮かび上がる仕組みになっているのだ。アタリカードもハズレカードも、ライブベアラーには一目瞭然というわけである。
《さあ点差をつけるチャンス! ライブベアラー様、三ターン目だ!》
「28番、45番」
《ライブベアラー様! 石じゃが、60ポイントヒット!》
「14番、39番」
《続いて脳うに! 30ポイントヒット!》
「10番、17番」
《あーっと! またまたアタリカード、しびレモン! 200ポイントヒットだー! ライブベアラー様、畳みかける――っ!!》
またライブベアラーが一気にポイントを引き離してきた。この堂々としたイカサマっぷりを見ていると腹立つ!
《ライブベアラー様、このターン290ポイント獲得! 合計930ポイント! ココ・トリコ・小松・瑞貴チームは、まだ合計310ポイント、さらに引き離した――っ!! 手番はココ・トリコ・小松・瑞貴チームへ!》
「51番」
《おーっと! 51番はダイナマイトンボだ!》
ダイナマイトンボは完食が難しい食材な上に、30ポイントという低い得点だ。
「19番」
《あーっと19番はロックリザード! またアウトだー!》
「ココ!」
「ココさん……!」
《どうしたココ・トリコ・小松・瑞貴チーム!?》
(やはりカードの内容は把握できていないようね)
やっぱりココさんは何かを狙っている……だから二人の焦った声も耳に入らないのだろう。むしろ集中しているようだから、私まで声をかけるわけにはいかない。