無敵の領域を持つ男! その名はサニー!
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「テリー、彼はトリコの仲間だから平気だよ。敵じゃないから」
〈クゥ~ン……〉
「ありがとう」
頭を撫でながらそう言うと、テリーは渋々納得してくれたみたいで離してくれた。それに私はお礼を言ってからトリコたちの元へ飛び降りる。
「改めて、瑞貴といいます」
もう一度サニーに向かって私は礼をした。見えないけど、今頃サニーは触覚で私の体を触っているんだろうな……。
「フ~ン。肌も髪も艶が人並み以上はある。いいモンはあまり食べてないが栄養バランスで補ってるってところか」
うわ~……触覚ってそんなことまでわかるんかい。確かにトリコと旅したガララワニと虹の実とフグ鯨以外の高級食材は売るか現地に行って貧困の人たちに譲ってるからね。
「しかし強いな。筋肉の付き方からして戦い慣れている……美食屋か?」
「瑞貴は美食屋でもただの美食屋じゃないし! あの有名な舞獣姫なんだし!」
「リンちゃん!?」
兄だから大丈夫だと思ったのか自慢したいからか、リンちゃんはアッサリ私のことをバラしてしまった。
「舞獣姫? お前がか?」
「い、一応……」
「噂で聞いたことがある。獣のように美しく舞って戦い、貧困な国に食材を寄付する美食屋の女……。その行動は美(ツク)しくスバラシ……。サニーだ、よろしくな」
「こ、こちらこそ」
手を差し出したサニーに私は重ねた。こう褒められるとなんだか照れる……。
「挨拶も終わったことだし、さっそく始めてもらおう。――リーガルちゃんの捕獲だ!」
「いやいやいやいや、リーガルちゃんって。リーガルマンモス捕まえたじゃんか」
「こいつは迷子の子供だ! こいつより断然デカい親がどこかにいるはずだ!」
「えっ?」
「な、ぬ?」
「こ、これで子供? 親って……どれだけデカいんですかー!?」
「それにこの大きさで子供なんて、ありえるの!?」
サニーもトリコも小松さんも思わずマヌケな顔になってたぞ! もちろん私も実物のデカさから考えて驚きの声を上げた。
「親リーガルちゃんを早く捕獲するんだ! 美食會より先に!」
「やってやろうじゃねぇか」
トリコはやる気満々だけど、私はサニーを一目見たら帰ろうと思ってたのに……この流れからすれば……。
「……やっぱり、私も行かなくちゃダメですか?」
「もちろんだ! 無論、報酬はちゃんと支払うぞ」
「やりましょう!」
「切り替え早っ!?」
マンサム所長の言葉で乗り気になった私に、小松さんは驚いていた。
「てか、瑞貴さんが報酬で食いつくなんて意外です」
「リーガルマンモスの捕獲を考えれば、グルメ研究所からの報酬は今までもらった依頼の報酬より絶対スゴいでしょ。食材だけじゃなく衣服や医療道具も寄付できるじゃない」
今までは逃げようとするならトリコに抱き上げられて連行されたけど、今はリンちゃんがいるからそんな行動は意地でも阻止しなくては。
そんな私の考えなんて露知らず、リンちゃんもティナさんも目を輝かせていた。
「自分の利益じゃなくて寄付を思うなんて、瑞貴スゴいし!」
「さすが舞獣姫ね! 本当ならインタビューしたいくらいだわ!」
「よし、瑞貴の同行も決まったし行くぞ!」
依頼されて了承したからには、ちゃんと遂行しなくちゃね!
「…………」
……意気込む瑞貴を、サニーがジッと見つめていたことは誰も気づかなかった。
☆☆☆☆☆
子リーガルマンモスはマンサム所長に任せ、私たちは移動すると黒草の大地に着いた。その多さと広さにトリコたちは感激している。猛獣もいるだろうし私は念のためにブレスレットから薙刀に変える。
「おおー! 黒草の草原・ブラックカーペットじゃねぇか!」
「こんなに広い黒草の草原(ブラックカーペット)は初めて見た! 感激てんこ盛りよー!」
「サラダにしたら最高だろうな~!」
「ていうか、お前たち誰?」
「「えっ」」
サニーは小松さんとティナさんの存在に今頃気づいたのか! 研究所からここまで結構進んだのに!
〈クゥ~ン……〉
「ありがとう」
頭を撫でながらそう言うと、テリーは渋々納得してくれたみたいで離してくれた。それに私はお礼を言ってからトリコたちの元へ飛び降りる。
「改めて、瑞貴といいます」
もう一度サニーに向かって私は礼をした。見えないけど、今頃サニーは触覚で私の体を触っているんだろうな……。
「フ~ン。肌も髪も艶が人並み以上はある。いいモンはあまり食べてないが栄養バランスで補ってるってところか」
うわ~……触覚ってそんなことまでわかるんかい。確かにトリコと旅したガララワニと虹の実とフグ鯨以外の高級食材は売るか現地に行って貧困の人たちに譲ってるからね。
「しかし強いな。筋肉の付き方からして戦い慣れている……美食屋か?」
「瑞貴は美食屋でもただの美食屋じゃないし! あの有名な舞獣姫なんだし!」
「リンちゃん!?」
兄だから大丈夫だと思ったのか自慢したいからか、リンちゃんはアッサリ私のことをバラしてしまった。
「舞獣姫? お前がか?」
「い、一応……」
「噂で聞いたことがある。獣のように美しく舞って戦い、貧困な国に食材を寄付する美食屋の女……。その行動は美(ツク)しくスバラシ……。サニーだ、よろしくな」
「こ、こちらこそ」
手を差し出したサニーに私は重ねた。こう褒められるとなんだか照れる……。
「挨拶も終わったことだし、さっそく始めてもらおう。――リーガルちゃんの捕獲だ!」
「いやいやいやいや、リーガルちゃんって。リーガルマンモス捕まえたじゃんか」
「こいつは迷子の子供だ! こいつより断然デカい親がどこかにいるはずだ!」
「えっ?」
「な、ぬ?」
「こ、これで子供? 親って……どれだけデカいんですかー!?」
「それにこの大きさで子供なんて、ありえるの!?」
サニーもトリコも小松さんも思わずマヌケな顔になってたぞ! もちろん私も実物のデカさから考えて驚きの声を上げた。
「親リーガルちゃんを早く捕獲するんだ! 美食會より先に!」
「やってやろうじゃねぇか」
トリコはやる気満々だけど、私はサニーを一目見たら帰ろうと思ってたのに……この流れからすれば……。
「……やっぱり、私も行かなくちゃダメですか?」
「もちろんだ! 無論、報酬はちゃんと支払うぞ」
「やりましょう!」
「切り替え早っ!?」
マンサム所長の言葉で乗り気になった私に、小松さんは驚いていた。
「てか、瑞貴さんが報酬で食いつくなんて意外です」
「リーガルマンモスの捕獲を考えれば、グルメ研究所からの報酬は今までもらった依頼の報酬より絶対スゴいでしょ。食材だけじゃなく衣服や医療道具も寄付できるじゃない」
今までは逃げようとするならトリコに抱き上げられて連行されたけど、今はリンちゃんがいるからそんな行動は意地でも阻止しなくては。
そんな私の考えなんて露知らず、リンちゃんもティナさんも目を輝かせていた。
「自分の利益じゃなくて寄付を思うなんて、瑞貴スゴいし!」
「さすが舞獣姫ね! 本当ならインタビューしたいくらいだわ!」
「よし、瑞貴の同行も決まったし行くぞ!」
依頼されて了承したからには、ちゃんと遂行しなくちゃね!
「…………」
……意気込む瑞貴を、サニーがジッと見つめていたことは誰も気づかなかった。
☆☆☆☆☆
子リーガルマンモスはマンサム所長に任せ、私たちは移動すると黒草の大地に着いた。その多さと広さにトリコたちは感激している。猛獣もいるだろうし私は念のためにブレスレットから薙刀に変える。
「おおー! 黒草の草原・ブラックカーペットじゃねぇか!」
「こんなに広い黒草の草原(ブラックカーペット)は初めて見た! 感激てんこ盛りよー!」
「サラダにしたら最高だろうな~!」
「ていうか、お前たち誰?」
「「えっ」」
サニーは小松さんとティナさんの存在に今頃気づいたのか! 研究所からここまで結構進んだのに!