デッドヒート! ココVSライブベアラー!
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「偶然……ではないみたいね」
「……フッ」
「56枚のカードから三連続ヒットする確率は14万8665分の1……マグレとはおよそ考えにくい数字。わかってるのね? ヒットするカードが」
「それは――お互い様だろう?」
「ウフフフッ」
「お互い様って!?」
「それって……!」
ココさんが電磁波を捉える能力を持っていることは私たちも知っている。だけどライブベアラーにはそんな感じはしないし、ということは、もしかしなくても……!
「やはり、相手に不足はないみたい……。ディーラーさん、32番をお願い」
ライブベアラーに指示されてマッチさんが開いた32番のカードは……50ポイントの腸詰めワーム!?
「16番」
《出た――っ!! ヒットです!! 腸詰ワーム! 50ポイントの食材です!》
続けて開いたカードも腸詰ワーム!? このカードで私たちが獲得したポイントを軽々超えちゃったよ!?
(やはりな……。イカサマは想定内だったが、いきなりやってきたか)
『勝負師としての誇りがあるの、そんなくだらない真似はしない』
(まるで息を吐くように口から出た嘘……最初(ハナ)から勝負にこだわりなど微塵もない。あるのは僕らの記憶をむさぼりつくしたいという卑しい欲求だけ)
マッチさんもココさんも表情を大きく変えないということは、ライブベアラーがイカサマをしてくるとわかっていたからだ。
《腸詰ワーム、完食願います》
コックが持って来た腸詰ワームを見ると、ライブベアラーは調理するために立ち上がった。
「調理場や食材貯蔵庫じゃあ、俺の部下が目を光らせている。それ以外でもイカサマが発覚し次第……それ相応の対処をさせてもらうぜ」
「どうぞ、ご自由に」
私たちと同じようにライブベアラーが調理する場面は、会場の壁やテーブルのモニターを通じて見えていた。悔しいけどおいしくなれるよう完璧な調理だよ! 隣にいる小松さんも料理人の顔で見惚れちゃってるし!
あーもー! イカサマ方法を覚えていたら指摘していたのに! なんで思い出せないんだー!
「そんな顔するなよ、瑞貴」
「トリコ……?」
悶々としていたら、私たちとは反対側でココさんの隣にいたトリコが声をかけてきた。そしてココさんもこちらを見ている。
「さっきココが『お互い様』って言っただろ。ココだってわかってて『イカサマを見抜く』んじゃなくて『勝負を続けている』んだ。俺らは自分自身の役目をやり遂げることが大事さ」
「そうだよ。僕がこの勝負に必ず勝つためには、トリコ、小松くん、そして――瑞貴ちゃん、君の力が必要なんだ。誰一人欠けていたらこの勝負の行方はわからない。だから今は前に進んで行こう」
「っ……はい!」
四天王の二人から力強い言葉をもらって、私はやる気をさらに出してきた。イカサマがどうのこうのって考えていたら、『ココさんが負けてしまう』と考えていることとおなじだ。しっかりしなくちゃ!
「……フッ」
「56枚のカードから三連続ヒットする確率は14万8665分の1……マグレとはおよそ考えにくい数字。わかってるのね? ヒットするカードが」
「それは――お互い様だろう?」
「ウフフフッ」
「お互い様って!?」
「それって……!」
ココさんが電磁波を捉える能力を持っていることは私たちも知っている。だけどライブベアラーにはそんな感じはしないし、ということは、もしかしなくても……!
「やはり、相手に不足はないみたい……。ディーラーさん、32番をお願い」
ライブベアラーに指示されてマッチさんが開いた32番のカードは……50ポイントの腸詰めワーム!?
「16番」
《出た――っ!! ヒットです!! 腸詰ワーム! 50ポイントの食材です!》
続けて開いたカードも腸詰ワーム!? このカードで私たちが獲得したポイントを軽々超えちゃったよ!?
(やはりな……。イカサマは想定内だったが、いきなりやってきたか)
『勝負師としての誇りがあるの、そんなくだらない真似はしない』
(まるで息を吐くように口から出た嘘……最初(ハナ)から勝負にこだわりなど微塵もない。あるのは僕らの記憶をむさぼりつくしたいという卑しい欲求だけ)
マッチさんもココさんも表情を大きく変えないということは、ライブベアラーがイカサマをしてくるとわかっていたからだ。
《腸詰ワーム、完食願います》
コックが持って来た腸詰ワームを見ると、ライブベアラーは調理するために立ち上がった。
「調理場や食材貯蔵庫じゃあ、俺の部下が目を光らせている。それ以外でもイカサマが発覚し次第……それ相応の対処をさせてもらうぜ」
「どうぞ、ご自由に」
私たちと同じようにライブベアラーが調理する場面は、会場の壁やテーブルのモニターを通じて見えていた。悔しいけどおいしくなれるよう完璧な調理だよ! 隣にいる小松さんも料理人の顔で見惚れちゃってるし!
あーもー! イカサマ方法を覚えていたら指摘していたのに! なんで思い出せないんだー!
「そんな顔するなよ、瑞貴」
「トリコ……?」
悶々としていたら、私たちとは反対側でココさんの隣にいたトリコが声をかけてきた。そしてココさんもこちらを見ている。
「さっきココが『お互い様』って言っただろ。ココだってわかってて『イカサマを見抜く』んじゃなくて『勝負を続けている』んだ。俺らは自分自身の役目をやり遂げることが大事さ」
「そうだよ。僕がこの勝負に必ず勝つためには、トリコ、小松くん、そして――瑞貴ちゃん、君の力が必要なんだ。誰一人欠けていたらこの勝負の行方はわからない。だから今は前に進んで行こう」
「っ……はい!」
四天王の二人から力強い言葉をもらって、私はやる気をさらに出してきた。イカサマがどうのこうのって考えていたら、『ココさんが負けてしまう』と考えていることとおなじだ。しっかりしなくちゃ!