無敵の領域を持つ男! その名はサニー!
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するとリーガルマンモスを持ち上げている男性がフッと笑い、ギャングフットの群れは全部倒れた……というより眠っている。
「ノッキング……?」
「けど、触れてもなかった! いったいどうやって?」
「スゴい……!」
戸惑う小松さんとティナさんと違い、私は目を輝かせている。だってこの目で髪(ヘア)ノッキングが見れたんだもん!
とか喜んでいるのも束の間、今まで悠々と歩いていた男性が立ち止まると、フワッとリーガルマンモスがその手から離れてこっちに投げ飛ばした。
「「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」」
突然のことだから私たちは驚いて慌てるもリーガルマンモスはこっちに来る。だけどマンサム所長が一人でキャッチしてくれて、私たちは下の階層に降りた。
「あっ、ごめ。ちょっ、重かった? けどナイスキャッチ所長! 流石(スガ)、腕力は微塵も衰えてない模様。ただし……『美しさ』が足りない……」
「「「えっ?」」」
急に何を言い出すのかと、私と小松さんとティナさんは目をパチクリした。
「マンモスを受け止める所作に、全然胸がドキューンとしないし、全く感動が起きないってゆーか、そもそもガニ股でブサイク! 色気ないし! もう消えろって感じかな……」
「なんだこの人ー!?」
「いろいろとヒドい!」
初めて見る四天王・サニーに、小松さんは驚いて私は彼の言い分に唖然とした。だって、褒めたと思ったらストレートに言いたい放題。会えて嬉しい感動が一瞬でどっかに吹っ飛んだ!
「コラー! サニー! 大切な食宝をぶん投げるな!」
「あの人、四天王・サニー……?」
〈クポー……〉
ティナさんもサニーを初めて見るみたいで、クルッポーと共に唖然としている。
〈ウォン〉
「テリー? わっ!」
テリーが私の前に来たと思ったら、そのまま背中に乗せて離れた別の崖に飛び立った。同時にサニーがトリコたちの前に飛んで行く。
「ここまで優しく運んで来てあげただけでも、感謝してほしいな」
華麗に着地したサニーは、最初に同じ四天王のトリコに挨拶する。
「いや、久しぶりだな、トリコ。以前より細胞が活性化している。肌の弾力も高いし、いいモノ食べてる証拠だな」
「いきなり肌触りまくるんじゃねぇよ、気持ちわりぃ」
トリコが嫌そうに自分の左頬を触ると、次いでサニーは怒りながらリンちゃんに顔を向ける。
「リン、お前! んだその土管みたいな足は! 久々に会ったら皮下脂肪もハンパねぇー! そんな甘いモンばっか食べてるからだ!」
「このくらいが健康的でちょうどいいしー! てか、お兄ちゃんには関係ねーし!」
「関係したくねーし! ンな男みてぇな妹と!」
「ハァ? 女みたいなお兄ちゃんに言われたくないしー!」
「ねーしねーし、うるせーし!」
今度は兄妹ケンカが始まった……。姿は似てないけど、瞳の色やしゃべり方はそっくりだね。元の世界の施設でも、子供たちの中には兄弟がいたし血が繋がっているとケンカの雰囲気も、他人同士がやるのと違ってた。微笑ましい感じもする。
「この二人が兄妹か……。さっきから普通に会話成立してますけど、あの人誰にも触れてないですよね?」
「ええ」
小松さんもティナさんもサニーのことをずっと見てたから、誰にも触れた様子がないので不思議に思っている。
「いや、全員あいつの触覚――センサーに触れてるんだ」
「センサー?」
「一人と一匹を残してな」
マンサム所長のひと言でやっとトリコたちは私とテリーに気づいた。テリーは私の前に立ってサニーを警戒している。
「瑞貴にテリー……」
「バトルウルフか。俺の触覚に反応するとは興味深い……味方なら頼もしいが。ん? そっちの女は?」
サニーがテリーから私に視線を変えてきたから、とりあえず失礼のないようにペコリと頭を下げる。
「初めまして!」
「ウチの友達で瑞貴っていうし!」
リンちゃんが胸を張ってサニーにそう言った。昨日今日の出会いなのに自慢するように言ってくれるなんて……嬉しさで目頭が熱くなりそう!
「バトルウルフは俺の相棒・テリーさ。で、瑞貴は俺の連れだ。しかしテリーはわかるが瑞貴もサニーの触覚に気づいたのか?」
「それがテリーに連れて来られたの! 今そっちに行くね!」
〈ウォウ!〉
「テリー?」
まるで『行くな』と言うようにテリーが私の服の裾をくわえて引っ張る。相手はサニーだし、害は特別ないから大丈夫なのに。
「ノッキング……?」
「けど、触れてもなかった! いったいどうやって?」
「スゴい……!」
戸惑う小松さんとティナさんと違い、私は目を輝かせている。だってこの目で髪(ヘア)ノッキングが見れたんだもん!
とか喜んでいるのも束の間、今まで悠々と歩いていた男性が立ち止まると、フワッとリーガルマンモスがその手から離れてこっちに投げ飛ばした。
「「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」」
突然のことだから私たちは驚いて慌てるもリーガルマンモスはこっちに来る。だけどマンサム所長が一人でキャッチしてくれて、私たちは下の階層に降りた。
「あっ、ごめ。ちょっ、重かった? けどナイスキャッチ所長! 流石(スガ)、腕力は微塵も衰えてない模様。ただし……『美しさ』が足りない……」
「「「えっ?」」」
急に何を言い出すのかと、私と小松さんとティナさんは目をパチクリした。
「マンモスを受け止める所作に、全然胸がドキューンとしないし、全く感動が起きないってゆーか、そもそもガニ股でブサイク! 色気ないし! もう消えろって感じかな……」
「なんだこの人ー!?」
「いろいろとヒドい!」
初めて見る四天王・サニーに、小松さんは驚いて私は彼の言い分に唖然とした。だって、褒めたと思ったらストレートに言いたい放題。会えて嬉しい感動が一瞬でどっかに吹っ飛んだ!
「コラー! サニー! 大切な食宝をぶん投げるな!」
「あの人、四天王・サニー……?」
〈クポー……〉
ティナさんもサニーを初めて見るみたいで、クルッポーと共に唖然としている。
〈ウォン〉
「テリー? わっ!」
テリーが私の前に来たと思ったら、そのまま背中に乗せて離れた別の崖に飛び立った。同時にサニーがトリコたちの前に飛んで行く。
「ここまで優しく運んで来てあげただけでも、感謝してほしいな」
華麗に着地したサニーは、最初に同じ四天王のトリコに挨拶する。
「いや、久しぶりだな、トリコ。以前より細胞が活性化している。肌の弾力も高いし、いいモノ食べてる証拠だな」
「いきなり肌触りまくるんじゃねぇよ、気持ちわりぃ」
トリコが嫌そうに自分の左頬を触ると、次いでサニーは怒りながらリンちゃんに顔を向ける。
「リン、お前! んだその土管みたいな足は! 久々に会ったら皮下脂肪もハンパねぇー! そんな甘いモンばっか食べてるからだ!」
「このくらいが健康的でちょうどいいしー! てか、お兄ちゃんには関係ねーし!」
「関係したくねーし! ンな男みてぇな妹と!」
「ハァ? 女みたいなお兄ちゃんに言われたくないしー!」
「ねーしねーし、うるせーし!」
今度は兄妹ケンカが始まった……。姿は似てないけど、瞳の色やしゃべり方はそっくりだね。元の世界の施設でも、子供たちの中には兄弟がいたし血が繋がっているとケンカの雰囲気も、他人同士がやるのと違ってた。微笑ましい感じもする。
「この二人が兄妹か……。さっきから普通に会話成立してますけど、あの人誰にも触れてないですよね?」
「ええ」
小松さんもティナさんもサニーのことをずっと見てたから、誰にも触れた様子がないので不思議に思っている。
「いや、全員あいつの触覚――センサーに触れてるんだ」
「センサー?」
「一人と一匹を残してな」
マンサム所長のひと言でやっとトリコたちは私とテリーに気づいた。テリーは私の前に立ってサニーを警戒している。
「瑞貴にテリー……」
「バトルウルフか。俺の触覚に反応するとは興味深い……味方なら頼もしいが。ん? そっちの女は?」
サニーがテリーから私に視線を変えてきたから、とりあえず失礼のないようにペコリと頭を下げる。
「初めまして!」
「ウチの友達で瑞貴っていうし!」
リンちゃんが胸を張ってサニーにそう言った。昨日今日の出会いなのに自慢するように言ってくれるなんて……嬉しさで目頭が熱くなりそう!
「バトルウルフは俺の相棒・テリーさ。で、瑞貴は俺の連れだ。しかしテリーはわかるが瑞貴もサニーの触覚に気づいたのか?」
「それがテリーに連れて来られたの! 今そっちに行くね!」
〈ウォウ!〉
「テリー?」
まるで『行くな』と言うようにテリーが私の服の裾をくわえて引っ張る。相手はサニーだし、害は特別ないから大丈夫なのに。