命がけのカードゲーム! グルメテイスティング!
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「過去なんてどうだっていいだろ」
「「えっ?」」
「俺らが見てるのは未来だけだ。いつだって常にな。それに……俺たちは絶対負けねぇ! だろ?」
「トリコさん……!」
「トリコ……!」
小松さんと私の肩にそれぞれ手を置いて、顔を見合わせるように少ししゃがんだトリコは安心させるように微笑んだ。そうだよね、人生に巻き戻しはない……私たちが見るのも進むのも常に未来なんだ。
「ってことで!」
「ん?」
私たちから手を離して立ち上がったトリコは、何故かココさんの元へ……おいおい、まさか。そう思ったらトリコはココさんの方にも手を置いた。
「あとは頼んだぞ、ココ!」
「えー!?」
「やっぱりか!」
「結局僕頼り!? カッコいいこと言ったくせに!?」
「未来はお前に託す!」
「ハアッ!?」
「なんかいろいろ台無し……」
かなりいいことを言ったあとだから、堂々とココさんに任せるトリコに呆れてしまったよ。まあ、ココさんなら絶対に負けないと信じているからだろうけど。
「あら、別に全員参加してもらっても構わないのよ。ンフフッ」
「ホントかよ!?」
「じゃあ俺も参加させてもらうぜ。ただし、プレイヤーとしてじゃねぇ」
「えっ?」
「ディーラーだ。地下料理界の土俵だ……これくらいのことはさせてもらうぜ」
「そ、それなら僕らは、ヒットした食材をおいしく食べられるように調理します! ねっ、瑞貴さん!」
「うん! それが私たちの役目ね!」
「もちろん俺は食う役だ! ココが当てた食材をな!」
「ああ。カードは僕がめくろう!」
「いいわ! 全員でかかってらっしゃい!」
それぞれの役割が決まった。きっとこれはこのメンバーにとって最強の布陣に間違いない……それでもライブベアラーは相手に不足ナシと笑っているけど、手加減する気なんてサラサラないんだからね!
☆☆☆☆☆
私はいつもの服に、小松さんはコックコートに着替え、テーブルには五十六枚のカードが並べられ、ココさんとライブベアラーは向かい合って席に着き、マッチさんがディーラーとしてテーブルの中心にスタンバイする。トリコもここに来る前から腹減ったとか言ってたし、最初に食べたグルメコインだけじゃ足りないだろうからこれで準備は完了だ。
《さあいよいよ食の神経衰弱! グルメテイスティングの火蓋が切られます!》
「実況が始まったー!?」
「せっかくの楽しいゲームだもの。盛り上げたいじゃない?」
「あんたの負けっぷりも、しっかり実況してもらうことになるしね」
「ンフフフッ、言うじゃない」
突然どこからともなく聞こえてきた実況に小松さんは驚いたけど、確かにこのほうが盛り上がるしテンションも高くなるね。
「「えっ?」」
「俺らが見てるのは未来だけだ。いつだって常にな。それに……俺たちは絶対負けねぇ! だろ?」
「トリコさん……!」
「トリコ……!」
小松さんと私の肩にそれぞれ手を置いて、顔を見合わせるように少ししゃがんだトリコは安心させるように微笑んだ。そうだよね、人生に巻き戻しはない……私たちが見るのも進むのも常に未来なんだ。
「ってことで!」
「ん?」
私たちから手を離して立ち上がったトリコは、何故かココさんの元へ……おいおい、まさか。そう思ったらトリコはココさんの方にも手を置いた。
「あとは頼んだぞ、ココ!」
「えー!?」
「やっぱりか!」
「結局僕頼り!? カッコいいこと言ったくせに!?」
「未来はお前に託す!」
「ハアッ!?」
「なんかいろいろ台無し……」
かなりいいことを言ったあとだから、堂々とココさんに任せるトリコに呆れてしまったよ。まあ、ココさんなら絶対に負けないと信じているからだろうけど。
「あら、別に全員参加してもらっても構わないのよ。ンフフッ」
「ホントかよ!?」
「じゃあ俺も参加させてもらうぜ。ただし、プレイヤーとしてじゃねぇ」
「えっ?」
「ディーラーだ。地下料理界の土俵だ……これくらいのことはさせてもらうぜ」
「そ、それなら僕らは、ヒットした食材をおいしく食べられるように調理します! ねっ、瑞貴さん!」
「うん! それが私たちの役目ね!」
「もちろん俺は食う役だ! ココが当てた食材をな!」
「ああ。カードは僕がめくろう!」
「いいわ! 全員でかかってらっしゃい!」
それぞれの役割が決まった。きっとこれはこのメンバーにとって最強の布陣に間違いない……それでもライブベアラーは相手に不足ナシと笑っているけど、手加減する気なんてサラサラないんだからね!
☆☆☆☆☆
私はいつもの服に、小松さんはコックコートに着替え、テーブルには五十六枚のカードが並べられ、ココさんとライブベアラーは向かい合って席に着き、マッチさんがディーラーとしてテーブルの中心にスタンバイする。トリコもここに来る前から腹減ったとか言ってたし、最初に食べたグルメコインだけじゃ足りないだろうからこれで準備は完了だ。
《さあいよいよ食の神経衰弱! グルメテイスティングの火蓋が切られます!》
「実況が始まったー!?」
「せっかくの楽しいゲームだもの。盛り上げたいじゃない?」
「あんたの負けっぷりも、しっかり実況してもらうことになるしね」
「ンフフフッ、言うじゃない」
突然どこからともなく聞こえてきた実況に小松さんは驚いたけど、確かにこのほうが盛り上がるしテンションも高くなるね。