命がけのカードゲーム! グルメテイスティング!
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「ンフフフフッ、言うわね。でも甘く見ないほうがいいわよ? 中には『ジョーカー食材』が二種類あるんだから」
「ジョーカー食材?」
「そう。挑戦者はみ~んな、完食するのに苦労するわ。もし完食できたら自分の食材と相手の食材を一種類……なんでも交換できるのよ」
「つまりジョーカー食材を完食できたら、相手が持ってるポイントが高い食材をぶん取れるってわけか」
「ええ。ただし、相手と交換した食材もキチンと完食しないとダメよ」
つまりジョーカー食材を完食して相手の100ポイントの食材を選び、それも完食したら自分は100ポイントを得られる。そして自分の持つ少ないポイントのカード……たとえば10ポイントのカードを相手に渡してポイントを交換できる。
相手はもらったカードによっては完食してもリタイアしても、損になる可能性があるってことか。
「まっ、早い話……カードをそろえて完食して、最終的にポイントが高いほうが勝ちってことだろ?」
「サラッとまとめやがった……」
「ンフフフッ。まっ、そういうことね」
あんなに長々説明してくれたのに、トリコがアッサリと完結したのでルイさんが口を引きつらせる。それにしても『最終的にポイントが高いほうが勝ち』……そんなに簡単にいくゲームのはずがない。私の直観がそう告げている。
「じゃあカードのレベルを決めましょうか」
「レベル?」
「ええ。レストランの星の数のようにカードにもレベルがあるの。レベルが高いほどより高級で珍しい食材がそろっているわ。その分、食べるのが難しい食材も多いけどね。フフッ」
「フンッ。どうせゲームするなら、そりゃうまい食材がいいなぁ」
「そうね。賭ける記憶によって使うカードのレベルは変わるけど……今回は間違いなく、最高レベルね!」
ライブベアラーが指を鳴らすと近くの扉が開き、料理人がたくさんのデッキを台車で運んできた。
「さあ、カードのセットは数千種類あるわ。この中から一つ選んで、それをゲームに使うわ」
「待てよ。お前に有利なカードじゃねぇって証明できるのか?」
「そ、そうですよ!」
マッチさんの言うことはごもっともで、小松さんも同意している。だけどライブベアラーは――。
「証明はできないわ」
「!」
「ただ、私は料理人でありながらグルメカジノのオーナーもディーラーも務めている……。わかる? 勝負師としての誇りがあるの、そんなくだらない真似はしない。それにイカサマで勝ったってなんの面白みもないしね」
(よく言う……)
ココさんが皮肉気にフッと笑った。まあ私も同じ気持ちだけどね……あいつの言葉からは『真実』という気配が全くしないもの。
「じゃあゲームを始めましょうか」
「トリコさん、瑞貴さん、やっぱり危険過ぎます!」
「ああ?」
「向こうはゲームの手練れですよ!? トリコさんや瑞貴さんやみなさんと食べた記憶を失うなんて、僕……僕……僕、絶対に嫌です!」
「小松さん……」
逃げられない状況でも泣いてでも、小松さんは私たちの食の思い出を大切にしてくれている。その気持ちがどれほど嬉しいことか……。
私たちの出会いは全て『食』を通じている。ただ食べた記憶だけじゃない……その出会いのキッカケすらも忘れてしまうんだ。正直言ってそんなの想像したくない。
「ジョーカー食材?」
「そう。挑戦者はみ~んな、完食するのに苦労するわ。もし完食できたら自分の食材と相手の食材を一種類……なんでも交換できるのよ」
「つまりジョーカー食材を完食できたら、相手が持ってるポイントが高い食材をぶん取れるってわけか」
「ええ。ただし、相手と交換した食材もキチンと完食しないとダメよ」
つまりジョーカー食材を完食して相手の100ポイントの食材を選び、それも完食したら自分は100ポイントを得られる。そして自分の持つ少ないポイントのカード……たとえば10ポイントのカードを相手に渡してポイントを交換できる。
相手はもらったカードによっては完食してもリタイアしても、損になる可能性があるってことか。
「まっ、早い話……カードをそろえて完食して、最終的にポイントが高いほうが勝ちってことだろ?」
「サラッとまとめやがった……」
「ンフフフッ。まっ、そういうことね」
あんなに長々説明してくれたのに、トリコがアッサリと完結したのでルイさんが口を引きつらせる。それにしても『最終的にポイントが高いほうが勝ち』……そんなに簡単にいくゲームのはずがない。私の直観がそう告げている。
「じゃあカードのレベルを決めましょうか」
「レベル?」
「ええ。レストランの星の数のようにカードにもレベルがあるの。レベルが高いほどより高級で珍しい食材がそろっているわ。その分、食べるのが難しい食材も多いけどね。フフッ」
「フンッ。どうせゲームするなら、そりゃうまい食材がいいなぁ」
「そうね。賭ける記憶によって使うカードのレベルは変わるけど……今回は間違いなく、最高レベルね!」
ライブベアラーが指を鳴らすと近くの扉が開き、料理人がたくさんのデッキを台車で運んできた。
「さあ、カードのセットは数千種類あるわ。この中から一つ選んで、それをゲームに使うわ」
「待てよ。お前に有利なカードじゃねぇって証明できるのか?」
「そ、そうですよ!」
マッチさんの言うことはごもっともで、小松さんも同意している。だけどライブベアラーは――。
「証明はできないわ」
「!」
「ただ、私は料理人でありながらグルメカジノのオーナーもディーラーも務めている……。わかる? 勝負師としての誇りがあるの、そんなくだらない真似はしない。それにイカサマで勝ったってなんの面白みもないしね」
(よく言う……)
ココさんが皮肉気にフッと笑った。まあ私も同じ気持ちだけどね……あいつの言葉からは『真実』という気配が全くしないもの。
「じゃあゲームを始めましょうか」
「トリコさん、瑞貴さん、やっぱり危険過ぎます!」
「ああ?」
「向こうはゲームの手練れですよ!? トリコさんや瑞貴さんやみなさんと食べた記憶を失うなんて、僕……僕……僕、絶対に嫌です!」
「小松さん……」
逃げられない状況でも泣いてでも、小松さんは私たちの食の思い出を大切にしてくれている。その気持ちがどれほど嬉しいことか……。
私たちの出会いは全て『食』を通じている。ただ食べた記憶だけじゃない……その出会いのキッカケすらも忘れてしまうんだ。正直言ってそんなの想像したくない。