命がけのカードゲーム! グルメテイスティング!
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――さっきの部屋が見えなくなるほどの地下へとどんどん降りて行き、辿り着いた場所は大きなテーブルを中心とした観客席やモニターのある部屋だった。
「ようこそ、グルメテイスティング会場へ」
「グルメ…テイスティング?」
「簡単なトランプゲームよ。神経衰弱知ってるでしょ? これからするゲームは食の神経衰弱! はい、注目! さっそくルールの説明をしちゃおうかしら。よく聞いてね」
ライブベアラーはデッキを取り出し、その内一枚の5番と裏側に記されたカードを取る。
「使うのはグルメテイスティングカード。裏には番号、表には食材とポイントが記されているわ。このポイントをより多く集めたほうが勝ちってわけ。このカードなら……」
「セレブビーフなら10ポイントってことか」
「そういうこと」
ラムさんの言葉にライブベアラーが正解を与えると、説明をわかりやすく表示するためにモニターの電源が入った。
「まずカードをランダムに裏返しに並べてね、カードを二枚めくるの。二枚の絵柄がそろわなければアウト、カードを選ぶ順番は相手に移る。同じ食材の絵柄が出たらヒットよ」
「神経衰弱とほぼ同じだね」
「ええ。けどここからが大きく違うわ。――カードを当てた人には絵柄と同じ食材を食べてもらうの。完食したらカードに書かれたポイントが食べたほうに入る……セレブビーフなら10ポイントね」
「おおっ! そろった絵柄が食えるって、最高のゲームじゃねぇか!」
「まあね。ただし……」
「ん?」
食べることが大好きなトリコが嬉しそうに声を上げたけど、何か注意点があるみたい。ただ食べるだけじゃダメってこと?
「完食できなければ、そのポイントは相手側に入る。さらにカードを引く順番も変わるわ」
「カードをそろえてもその食材を食えねぇと得点にならねぇ……それどころか相手の得点になるってわけか」
「そういうこと」
「フム、なるほどね」
「食材によっては量も大きさも違う……食べる人の食欲もまた重要ってわけか」
マッチさんとココさんに続いて私も納得するように呟いた。もしポイントが高い食材をヒットできても、それが苦手な食材だったり満腹状態だったら相手にポイントが取られてしまうから。
「二回続けて完食できなかったら、その時点で――負け。十回連続でカードをそろわないアウトの場合も負けになるから気をつけてね」
「神経衰弱と同じならカードを当てて完食したら、またカードをめくれるのかな?」
「ええ……ただし連続三回までね。三回連続ヒットさせて完食したらカードを選ぶのは相手の番になる。お互いがより多くの食材を食べるためのルールよ」
「なるほど。で、その食材は全部でどれだけあるんだ?」
「全部で二十八種類」
「なんだ、たったそれっぽっちかよ」
「いや、トランプってそれぐらいでしょ」
ガッカリするトリコに思わずツッコミを入れてしまった。あっ、私に緊張感がどうのとか言うツッコミは勘弁してね。
「ようこそ、グルメテイスティング会場へ」
「グルメ…テイスティング?」
「簡単なトランプゲームよ。神経衰弱知ってるでしょ? これからするゲームは食の神経衰弱! はい、注目! さっそくルールの説明をしちゃおうかしら。よく聞いてね」
ライブベアラーはデッキを取り出し、その内一枚の5番と裏側に記されたカードを取る。
「使うのはグルメテイスティングカード。裏には番号、表には食材とポイントが記されているわ。このポイントをより多く集めたほうが勝ちってわけ。このカードなら……」
「セレブビーフなら10ポイントってことか」
「そういうこと」
ラムさんの言葉にライブベアラーが正解を与えると、説明をわかりやすく表示するためにモニターの電源が入った。
「まずカードをランダムに裏返しに並べてね、カードを二枚めくるの。二枚の絵柄がそろわなければアウト、カードを選ぶ順番は相手に移る。同じ食材の絵柄が出たらヒットよ」
「神経衰弱とほぼ同じだね」
「ええ。けどここからが大きく違うわ。――カードを当てた人には絵柄と同じ食材を食べてもらうの。完食したらカードに書かれたポイントが食べたほうに入る……セレブビーフなら10ポイントね」
「おおっ! そろった絵柄が食えるって、最高のゲームじゃねぇか!」
「まあね。ただし……」
「ん?」
食べることが大好きなトリコが嬉しそうに声を上げたけど、何か注意点があるみたい。ただ食べるだけじゃダメってこと?
「完食できなければ、そのポイントは相手側に入る。さらにカードを引く順番も変わるわ」
「カードをそろえてもその食材を食えねぇと得点にならねぇ……それどころか相手の得点になるってわけか」
「そういうこと」
「フム、なるほどね」
「食材によっては量も大きさも違う……食べる人の食欲もまた重要ってわけか」
マッチさんとココさんに続いて私も納得するように呟いた。もしポイントが高い食材をヒットできても、それが苦手な食材だったり満腹状態だったら相手にポイントが取られてしまうから。
「二回続けて完食できなかったら、その時点で――負け。十回連続でカードをそろわないアウトの場合も負けになるから気をつけてね」
「神経衰弱と同じならカードを当てて完食したら、またカードをめくれるのかな?」
「ええ……ただし連続三回までね。三回連続ヒットさせて完食したらカードを選ぶのは相手の番になる。お互いがより多くの食材を食べるためのルールよ」
「なるほど。で、その食材は全部でどれだけあるんだ?」
「全部で二十八種類」
「なんだ、たったそれっぽっちかよ」
「いや、トランプってそれぐらいでしょ」
ガッカリするトリコに思わずツッコミを入れてしまった。あっ、私に緊張感がどうのとか言うツッコミは勘弁してね。