命がけのカードゲーム! グルメテイスティング!
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「彼の食事の記憶は私のモノ……」
「っ……ヒド過ぎますこんなの!」
「ヒドい? 彼は食のデータを求めてグルメカジノで勝負し、負けた……。勝負の結果があれよ。記憶は脳に送りこまれた信号に過ぎないわ。味もそう……『うまい』という信号をデータとして取り出して別の脳に読み込ませる」
「それで他人の感じたうまみを味わえるってわけか!」
「趣味の悪い頭の装置はそのためのものだな」
要は食の記憶を失うことは自業自得だっていうことだろう。お世辞でも私だって趣味がいいとはとても言えないし、トリコもマッチさんも構える。
「ウフフフッ。集めた記憶を欲しがるVIPは大勢いるわ。だからゲームで賭けてもらうの……自分の食の記憶をね。記憶は宝の山よ。絶滅食材や過去に流行った違法食材、味のデータがあれば過去の強力な麻薬食材を復活させることも可能なの」
「外道が!」
ダダダダダッ――!
マッチさんが竜王を構えて抜こうとしたとき、周りから巨大包丁や斧やノコギリなどを持った料理人たちが集まった。それにマッチさんの部下さんたちも各々武器を持って構える。
「どう? おいしかった思い出を失う勇気はある? ねぇ? 記憶を賭けて……私と勝負しましょう!」
「よく言うよ、私たちの拒否権なんて最初からないくせに」
このくらいの人数で私たちの実力なら突破できるだろう。でも、トリコとココさんの目的が裏VIPにあるかもしれないという可能性がある以上は受けざるを得ないね。
「フッ……メテオガーリック」
「ん?」
「景品にあるか?」
「あるわよ。味のデータが……私の記憶の中にね!」
「フッ、そういうことか! 一龍の会長(オヤジ)!」
「えっ?」
「どっちみち受けなくちゃいけないってことだよ、小松さん」
一龍会長はそれを見越していたのかな。ここに入ったときからじゃなく、メテオガーリックという食材を選んだ時点で、私たちはゲームに参加しなければならないことが決まっていたんだ。
「記憶を賭けたそのゲームとやらを、やってやろうじゃねぇか!」
「そうこなくちゃ……!」
「えええっ! やるって! トリコさん、消えちゃうかもしれないんですよ!?」
「へっ」
「トリコさん……!」
小松さんが慌てて止めるけどトリコには迷いはなかった。負ければ今までの旅で苦労して手に入れた食材、それに関する思い出も、全て消えるって言うのに。
「記憶が……おいしかったたくさんの思い出が!」
「あら~今さらやめるって言っても遅いわ。賽は投げられちゃったもの!」
ゴゴゴゴゴ――……!
「うわあっ!」
「っ!」
突然ライブベアラーと私たちがいた床が動いてエレベーターのように下へ降りて行く。そのとき地震のように揺れたから小柄な小松さんやヒールを履いている私がバランスを崩すと、小松さんをココさんが、私をトリコが支えてくれた。
「っ……ヒド過ぎますこんなの!」
「ヒドい? 彼は食のデータを求めてグルメカジノで勝負し、負けた……。勝負の結果があれよ。記憶は脳に送りこまれた信号に過ぎないわ。味もそう……『うまい』という信号をデータとして取り出して別の脳に読み込ませる」
「それで他人の感じたうまみを味わえるってわけか!」
「趣味の悪い頭の装置はそのためのものだな」
要は食の記憶を失うことは自業自得だっていうことだろう。お世辞でも私だって趣味がいいとはとても言えないし、トリコもマッチさんも構える。
「ウフフフッ。集めた記憶を欲しがるVIPは大勢いるわ。だからゲームで賭けてもらうの……自分の食の記憶をね。記憶は宝の山よ。絶滅食材や過去に流行った違法食材、味のデータがあれば過去の強力な麻薬食材を復活させることも可能なの」
「外道が!」
ダダダダダッ――!
マッチさんが竜王を構えて抜こうとしたとき、周りから巨大包丁や斧やノコギリなどを持った料理人たちが集まった。それにマッチさんの部下さんたちも各々武器を持って構える。
「どう? おいしかった思い出を失う勇気はある? ねぇ? 記憶を賭けて……私と勝負しましょう!」
「よく言うよ、私たちの拒否権なんて最初からないくせに」
このくらいの人数で私たちの実力なら突破できるだろう。でも、トリコとココさんの目的が裏VIPにあるかもしれないという可能性がある以上は受けざるを得ないね。
「フッ……メテオガーリック」
「ん?」
「景品にあるか?」
「あるわよ。味のデータが……私の記憶の中にね!」
「フッ、そういうことか! 一龍の会長(オヤジ)!」
「えっ?」
「どっちみち受けなくちゃいけないってことだよ、小松さん」
一龍会長はそれを見越していたのかな。ここに入ったときからじゃなく、メテオガーリックという食材を選んだ時点で、私たちはゲームに参加しなければならないことが決まっていたんだ。
「記憶を賭けたそのゲームとやらを、やってやろうじゃねぇか!」
「そうこなくちゃ……!」
「えええっ! やるって! トリコさん、消えちゃうかもしれないんですよ!?」
「へっ」
「トリコさん……!」
小松さんが慌てて止めるけどトリコには迷いはなかった。負ければ今までの旅で苦労して手に入れた食材、それに関する思い出も、全て消えるって言うのに。
「記憶が……おいしかったたくさんの思い出が!」
「あら~今さらやめるって言っても遅いわ。賽は投げられちゃったもの!」
ゴゴゴゴゴ――……!
「うわあっ!」
「っ!」
突然ライブベアラーと私たちがいた床が動いてエレベーターのように下へ降りて行く。そのとき地震のように揺れたから小柄な小松さんやヒールを履いている私がバランスを崩すと、小松さんをココさんが、私をトリコが支えてくれた。