命がけのカードゲーム! グルメテイスティング!
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「食歴?」
「まさか……噂は本当だったとはな……!」
「噂、ですか?」
「ああ。恐らく、彼らはカジノで賭けたんだ……過去に食べた食材の記憶、食の履歴――食歴をね」
「「「!」」」
「食歴を!?」
私の問いかけにココさんは顔をしかめながら答えて、小松さんの二度聞きにも頷いた。そうか、あのとき強盗に『脳は撃つな』と言ったのは、食歴のコレクションに使えるかもしれないと思ったからなんだ。
「さすが四天王・ココ……よく知ってるわね」
「前にジダルで、ある食材の情報を探っているときに耳にしてね」
「そうだったわね。あなたは前にもジダルへ来たことがあるものね。で? その食材の情報見つかったの?」
「いや……」
「あら残念。ちなみにその食材ってな~に?」
「『アトム』……」
「アトムだと!?」
「美食神・アカシアのフルコースドリンク……僕の人生のフルコースに狙っている食材だ」
「ココさんも、美食神・アカシアのフルコースを……」
トリコはメインのGOD、サニーはデザートのアース……美食神と謳われるほどアカシアのフルコースの食材は、かなりスゴいものだろう。まさかココさんも狙い始めるなんてびっくりした。
するとライブベアラーが「なるほど……」と言って背を向けたとき、うしろ首に何かの装置が付いてあった。あれはいったい……?
「その食材の情報はなかなか出ないわね。だけど裏VIPエリアなら、ヒントが見つかるかも……誰かの記憶からね」
「――うわあぁぁあああ!!」
「「「「「!」」」」」
別の脳の部屋で男がさっきの小太りの男と同じ装置を頭に付けているけど、この男は本当に悲痛な悲鳴を上げている。
「あら、ちょうど記憶を取り上げているところよ。見ていかない?」
ライブベアラーが食事のシーンをモニターに映した。あれもまた高級食材……あの男の食の記憶か!
「VIPは一流の美食屋が捕獲した高価で珍しい食材をう~んと食べてるから、おいしい記憶がた~っぷり!」
「うぎゃあぁぁあああ!! 娘の誕生日は――っ!! ウウッ……!」
高級食材とは関係ない家族の思い出も『食』であれば奪うっていうの!? トリコも同じ気持ちだったのか私たちが一歩前に出ると、手を挙げたライブベアラーに制されてしまった。
「手出し無用よ、トリコ。そこのお嬢さんもね」
「「っ……!」」
「ダメだ! 今手を出せば、逆に危険だ!」
「そう、精神が崩壊する恐れがあるわ」
ココさんにも止められてしまった。精神を崩壊するって……今でも充分に崩壊していってるじゃない!
「まあ、食事は大切な人…大事な記念日と…とっても密接だから。その記憶がなくなれば……心は壊れちゃうかも…しれないけど」
「よせ! やめてくれ――っ!! ――っ!」
「「「「「!」」」」」
最後にそう叫んで目を見開いた男は気を失ってしまった。装置の技術の問題もあるかもしれないけど、敢えて本人にも見せつけるように記憶を消すなんてえげつない……! モニターを見るにつれて小松さんも体が震えている。
「まさか……噂は本当だったとはな……!」
「噂、ですか?」
「ああ。恐らく、彼らはカジノで賭けたんだ……過去に食べた食材の記憶、食の履歴――食歴をね」
「「「!」」」
「食歴を!?」
私の問いかけにココさんは顔をしかめながら答えて、小松さんの二度聞きにも頷いた。そうか、あのとき強盗に『脳は撃つな』と言ったのは、食歴のコレクションに使えるかもしれないと思ったからなんだ。
「さすが四天王・ココ……よく知ってるわね」
「前にジダルで、ある食材の情報を探っているときに耳にしてね」
「そうだったわね。あなたは前にもジダルへ来たことがあるものね。で? その食材の情報見つかったの?」
「いや……」
「あら残念。ちなみにその食材ってな~に?」
「『アトム』……」
「アトムだと!?」
「美食神・アカシアのフルコースドリンク……僕の人生のフルコースに狙っている食材だ」
「ココさんも、美食神・アカシアのフルコースを……」
トリコはメインのGOD、サニーはデザートのアース……美食神と謳われるほどアカシアのフルコースの食材は、かなりスゴいものだろう。まさかココさんも狙い始めるなんてびっくりした。
するとライブベアラーが「なるほど……」と言って背を向けたとき、うしろ首に何かの装置が付いてあった。あれはいったい……?
「その食材の情報はなかなか出ないわね。だけど裏VIPエリアなら、ヒントが見つかるかも……誰かの記憶からね」
「――うわあぁぁあああ!!」
「「「「「!」」」」」
別の脳の部屋で男がさっきの小太りの男と同じ装置を頭に付けているけど、この男は本当に悲痛な悲鳴を上げている。
「あら、ちょうど記憶を取り上げているところよ。見ていかない?」
ライブベアラーが食事のシーンをモニターに映した。あれもまた高級食材……あの男の食の記憶か!
「VIPは一流の美食屋が捕獲した高価で珍しい食材をう~んと食べてるから、おいしい記憶がた~っぷり!」
「うぎゃあぁぁあああ!! 娘の誕生日は――っ!! ウウッ……!」
高級食材とは関係ない家族の思い出も『食』であれば奪うっていうの!? トリコも同じ気持ちだったのか私たちが一歩前に出ると、手を挙げたライブベアラーに制されてしまった。
「手出し無用よ、トリコ。そこのお嬢さんもね」
「「っ……!」」
「ダメだ! 今手を出せば、逆に危険だ!」
「そう、精神が崩壊する恐れがあるわ」
ココさんにも止められてしまった。精神を崩壊するって……今でも充分に崩壊していってるじゃない!
「まあ、食事は大切な人…大事な記念日と…とっても密接だから。その記憶がなくなれば……心は壊れちゃうかも…しれないけど」
「よせ! やめてくれ――っ!! ――っ!」
「「「「「!」」」」」
最後にそう叫んで目を見開いた男は気を失ってしまった。装置の技術の問題もあるかもしれないけど、敢えて本人にも見せつけるように記憶を消すなんてえげつない……! モニターを見るにつれて小松さんも体が震えている。