命がけのカードゲーム! グルメテイスティング!
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……一龍からの修業食材・メテオガーリックを手に入れるために、トリコとココ、瑞貴と小松はマッチらと共にグルメカジノへと向かう。
一般エリアのカジノで荒稼ぎしたトリコや瑞貴たちは、違法食材が景品に出されるVIPエリアへと案内される。そして、トリコたちの前にカジノのオーナー地下料理界のボス・ライブベアラーが現れた!
☆☆☆☆☆
「もっとおいしいモノ賭けましょう。もっといいモノを……ウフッ」
(一般エリアで稼いだ食材はどれも珍しくて高価なモノばかり、それを超えるいいモノって……?)
小松さんが私たち全員が稼いだ一般エリアの景品である食材の袋と、ライブベアラーを交互に見た。VIPエリアがこんなだから、こいつの言う『もっといいモノ』はロクなモンじゃないだろうな……正直言って不気味過ぎる。
私たちはライブベアラーの案内で両脇が紫色のカーテンの通路を進んで行く。進むに連れてVIPルームで感じなかった第六感の警報も感じてきた……わかってはいても、この先は超危険ってことね。そして行き止まりとなるその奥のカーテンをライブベアラーが開けて中に入った。私たちも続いて中に入り、そこで見た光景は――!
「ようこそ、裏VIPエリアへ……ウフッ」
部屋中ホースが繋がれた大きな脳の形をした小部屋だらけで、そこに入るための階段もたくさんある。あちこちにいる仮面をつけた茶色のコック服の者たちは、ライブベアラーと同じ地下料理界の料理人だろう。
「裏VIPエリア?」
「この部屋にはVIP客の中でもさらに特別な会員しか入れないの。もちろんあなたたちは基準を満たしている……特にトリコとココはね」
ライブベアラーが片眉を上げたトリコと私の隣にいるココさんを異常に見ていた。
「あぁ~~っ!」
「「「「「!」」」」
歓喜にも似た悲鳴に顔を向けると、脳の部屋の中にある椅子に座っている太った男が、たくさんのコードが吐いた装置を頭に被っていた。あれはいったい……?
「この世に、こんな味があったなんて……! うまい! うまいぞ~! おかわりだ! すぐにおかわりを持って来~い!」
「なっ、なんなんですか!?」
「っ……!」
驚きのあまり小松さんがトリコに聞いている中、私もさすがにこの光景はちょっとキツくて肩を少し上げた。
小部屋の男は何もない空中に手を伸ばしてナイフとフォークを動かすような動作をし、目を充血させるほど見開いて涎を垂らしながら次の料理を求めている。まるでそこにはない料理を食べているかのように……。
「返してくれ……返してくれ!」
次いで聞こえた声に振り向けば、汗を流す老人がライブベアラーに懇願するようにすがり寄ってきた。
「お願いだ…返してくれ……わしの…わしの食の記憶を――っ!!」
「フンッ。大した記憶もなかったくせに」
「ウウッ……」
「つまみだしなさい」
「「ハッ!」」
「返してくれ…『食歴』を返せー!」
二人の料理人に連れていかれながら老人はそう叫んだ。聞き慣れない単語にトリコはふと疑問に思う。
一般エリアのカジノで荒稼ぎしたトリコや瑞貴たちは、違法食材が景品に出されるVIPエリアへと案内される。そして、トリコたちの前にカジノのオーナー地下料理界のボス・ライブベアラーが現れた!
☆☆☆☆☆
「もっとおいしいモノ賭けましょう。もっといいモノを……ウフッ」
(一般エリアで稼いだ食材はどれも珍しくて高価なモノばかり、それを超えるいいモノって……?)
小松さんが私たち全員が稼いだ一般エリアの景品である食材の袋と、ライブベアラーを交互に見た。VIPエリアがこんなだから、こいつの言う『もっといいモノ』はロクなモンじゃないだろうな……正直言って不気味過ぎる。
私たちはライブベアラーの案内で両脇が紫色のカーテンの通路を進んで行く。進むに連れてVIPルームで感じなかった第六感の警報も感じてきた……わかってはいても、この先は超危険ってことね。そして行き止まりとなるその奥のカーテンをライブベアラーが開けて中に入った。私たちも続いて中に入り、そこで見た光景は――!
「ようこそ、裏VIPエリアへ……ウフッ」
部屋中ホースが繋がれた大きな脳の形をした小部屋だらけで、そこに入るための階段もたくさんある。あちこちにいる仮面をつけた茶色のコック服の者たちは、ライブベアラーと同じ地下料理界の料理人だろう。
「裏VIPエリア?」
「この部屋にはVIP客の中でもさらに特別な会員しか入れないの。もちろんあなたたちは基準を満たしている……特にトリコとココはね」
ライブベアラーが片眉を上げたトリコと私の隣にいるココさんを異常に見ていた。
「あぁ~~っ!」
「「「「「!」」」」
歓喜にも似た悲鳴に顔を向けると、脳の部屋の中にある椅子に座っている太った男が、たくさんのコードが吐いた装置を頭に被っていた。あれはいったい……?
「この世に、こんな味があったなんて……! うまい! うまいぞ~! おかわりだ! すぐにおかわりを持って来~い!」
「なっ、なんなんですか!?」
「っ……!」
驚きのあまり小松さんがトリコに聞いている中、私もさすがにこの光景はちょっとキツくて肩を少し上げた。
小部屋の男は何もない空中に手を伸ばしてナイフとフォークを動かすような動作をし、目を充血させるほど見開いて涎を垂らしながら次の料理を求めている。まるでそこにはない料理を食べているかのように……。
「返してくれ……返してくれ!」
次いで聞こえた声に振り向けば、汗を流す老人がライブベアラーに懇願するようにすがり寄ってきた。
「お願いだ…返してくれ……わしの…わしの食の記憶を――っ!!」
「フンッ。大した記憶もなかったくせに」
「ウウッ……」
「つまみだしなさい」
「「ハッ!」」
「返してくれ…『食歴』を返せー!」
二人の料理人に連れていかれながら老人はそう叫んだ。聞き慣れない単語にトリコはふと疑問に思う。