登場! 地下料理界のボス、ライブベアラー!
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「気にすることないよ、瑞貴ちゃん」
「ココさん?」
私が動こうとしたら椅子に座ったココさんに呼び止められた。さっきの女性たちの会話が聞こえたのかな……まあ、ほとんどすぐうしろだから聞こえてもおかしくないけど。
「誰がなんと言おうと僕は君に隣にいてほしいんだ。そろえられるように僕の隣で祈ってくれるかい?」
「は、はい!」
コテンとちょっと首を傾げたココさんがなんだか可愛く見えて、私は思わず返事をしてしまった。
「操作はこの卓でするんだ。まずはコインを投入と……賭けの上限の100万円分のコインで」
「100万円いきますか……」
「がんばってください、ココさん! 私ちゃんと応援してます!」
「では、スイッチ……オン!」
ココさんがスイッチを押したら100面スロットのリールが一斉に動き出した。見てるだけで目が疲れてきそう!
「は、速い! 何がなんだか全く見えません!」
「スロットの絵は手元のモニターで確認できるけど、僕は直接見るほうがやりやすい」
カチッ、カチッ、カチッ――……。
ココさんがスイッチを押していくと、どんどん肉マークをそろえていってる。それも迷いもなくまるでリズムを打ってるかのようで、うしろのギャラリーの歓声も上がってきた。
「な、何これ…スゴ過ぎる……!」
「ドラムは右側へいくほど回転が早く倍率のいい絵の数も減ってくるが、これぐらいのスピードならココにはほぼ止まって見えるだろうな」
「ココさんが超視力の持ち主だからこそ、できる芸当なんだね……」
どんどんココさんは肉マークをそろえていく。100面もあるっていうのにもう90面以上もいつの間にか打っていた。
「残りは…ラスト一列!」
「ココさん……!」
打っていない私までドキドキしてきて、思わずギュッと両手を合わせて握りしめた。そして――。
カチッ、ピタッ。
ココさんは見事、最後の一列も肉マークを並べた。全てがそろってギャラリーの歓声が拍手と共にひと際大きくなる。
「「「「「オオオオッ!!」」」」」」」
パチパチパチパチ――!
「そろったー! ココさんそろったー!」
「やったね!」
私がそろえたわけでもないが嬉しくなって小松さんとハイタッチする。次いでノリでトリコに両手を出したら、トリコもハイタッチしてくれた。
この高鳴る興奮と感動を伝えたいと思ったら、椅子から立ち上がるココさんに私は感極まって抱きつくと予想していたのかちゃんと受け止めてくれる。同時に女性たちから悲鳴が上がったけど、嫉妬の視線の怖さよりココさんへの感動が上なので気にすることがない。
「ココさん! 本当にそろえるなんてもう最高です!」
「スゴかった?」
「はい!」
「感動した?」
「はい!」
「惚れてくれた?」
「は――ええっ!?」
「「なっ!?」」
「あっ、惜しい」
思わぬ言葉が入って私は一気にテンションが元に戻ってココさんから飛び退き、トリコと小松さんまで驚きの声を上げる。対してクスクスと笑うココさんは絶対確信犯だ。
「も、もうココさん! 心臓に悪いんでそういう冗談はやめてください!」
「冗談じゃないって言ったら?」
「ココさん!」
絶対ココさんってば私で遊んでいる! トリコとはまた別の意味で質(タチ)が悪いよ!
「なんででしょう……お二人がイチャイチャしているようにしか見えません……」
「小松、そう見えたらココに負けたも同然だぞ? リタイアするか?」
「いえ! しません! 負けません!」
「えっ? 何が?」
「いやいやいや! なんでもありません!」
突然小松さんが負けないとか叫んだから尋ねたら、首を思いっきり横に振られた。前の会話が聞こえなかったから内容はわからないけど、なんか異常にやる気になっているなぁ。
でもこれで、カジノ側は通さざるを得ないだろうな。ココさんが投入したコインは100万円分、そしてスロットでそろえた肉マークは100万倍のコインを出してくれる。即ち――1兆円。ヤバッ……あまりにも現実離れした金額に気が遠くなりそう。
「ココさん?」
私が動こうとしたら椅子に座ったココさんに呼び止められた。さっきの女性たちの会話が聞こえたのかな……まあ、ほとんどすぐうしろだから聞こえてもおかしくないけど。
「誰がなんと言おうと僕は君に隣にいてほしいんだ。そろえられるように僕の隣で祈ってくれるかい?」
「は、はい!」
コテンとちょっと首を傾げたココさんがなんだか可愛く見えて、私は思わず返事をしてしまった。
「操作はこの卓でするんだ。まずはコインを投入と……賭けの上限の100万円分のコインで」
「100万円いきますか……」
「がんばってください、ココさん! 私ちゃんと応援してます!」
「では、スイッチ……オン!」
ココさんがスイッチを押したら100面スロットのリールが一斉に動き出した。見てるだけで目が疲れてきそう!
「は、速い! 何がなんだか全く見えません!」
「スロットの絵は手元のモニターで確認できるけど、僕は直接見るほうがやりやすい」
カチッ、カチッ、カチッ――……。
ココさんがスイッチを押していくと、どんどん肉マークをそろえていってる。それも迷いもなくまるでリズムを打ってるかのようで、うしろのギャラリーの歓声も上がってきた。
「な、何これ…スゴ過ぎる……!」
「ドラムは右側へいくほど回転が早く倍率のいい絵の数も減ってくるが、これぐらいのスピードならココにはほぼ止まって見えるだろうな」
「ココさんが超視力の持ち主だからこそ、できる芸当なんだね……」
どんどんココさんは肉マークをそろえていく。100面もあるっていうのにもう90面以上もいつの間にか打っていた。
「残りは…ラスト一列!」
「ココさん……!」
打っていない私までドキドキしてきて、思わずギュッと両手を合わせて握りしめた。そして――。
カチッ、ピタッ。
ココさんは見事、最後の一列も肉マークを並べた。全てがそろってギャラリーの歓声が拍手と共にひと際大きくなる。
「「「「「オオオオッ!!」」」」」」」
パチパチパチパチ――!
「そろったー! ココさんそろったー!」
「やったね!」
私がそろえたわけでもないが嬉しくなって小松さんとハイタッチする。次いでノリでトリコに両手を出したら、トリコもハイタッチしてくれた。
この高鳴る興奮と感動を伝えたいと思ったら、椅子から立ち上がるココさんに私は感極まって抱きつくと予想していたのかちゃんと受け止めてくれる。同時に女性たちから悲鳴が上がったけど、嫉妬の視線の怖さよりココさんへの感動が上なので気にすることがない。
「ココさん! 本当にそろえるなんてもう最高です!」
「スゴかった?」
「はい!」
「感動した?」
「はい!」
「惚れてくれた?」
「は――ええっ!?」
「「なっ!?」」
「あっ、惜しい」
思わぬ言葉が入って私は一気にテンションが元に戻ってココさんから飛び退き、トリコと小松さんまで驚きの声を上げる。対してクスクスと笑うココさんは絶対確信犯だ。
「も、もうココさん! 心臓に悪いんでそういう冗談はやめてください!」
「冗談じゃないって言ったら?」
「ココさん!」
絶対ココさんってば私で遊んでいる! トリコとはまた別の意味で質(タチ)が悪いよ!
「なんででしょう……お二人がイチャイチャしているようにしか見えません……」
「小松、そう見えたらココに負けたも同然だぞ? リタイアするか?」
「いえ! しません! 負けません!」
「えっ? 何が?」
「いやいやいや! なんでもありません!」
突然小松さんが負けないとか叫んだから尋ねたら、首を思いっきり横に振られた。前の会話が聞こえなかったから内容はわからないけど、なんか異常にやる気になっているなぁ。
でもこれで、カジノ側は通さざるを得ないだろうな。ココさんが投入したコインは100万円分、そしてスロットでそろえた肉マークは100万倍のコインを出してくれる。即ち――1兆円。ヤバッ……あまりにも現実離れした金額に気が遠くなりそう。