登場! 地下料理界のボス、ライブベアラー!
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――そして小松は丁半コーナーでチャレンジをしていた。通常使うのは壺だが、ここではクロッシュを使うようだ。
「では入ります!」
「丁か……半か……!」
サイコロが入ったクロッシュがよく振られて伏せるように床に置かれ、ディーラーが客の全員にどちらに賭けるか確認する。小松はコインを握る両手に思わず力が入ってしまう。
「さっ、丁無いか丁無いか!? 半無いか半無いか!?」
「気合いだ…気合いを入れて……丁か……半か……! 丁か……!」
「半方、もう十枚! 丁方、五枚!」
「よし、半に――」
「とってるか、小松?」
ドンッ!
「うわあっ! ちょちょちょっと!」
小松が半に賭けるためコインを置こうとすると、トリコがうしろから肘で押してきたためコインが飛んでいってしまった。
「トリコさん、何を――!」
「丁方のお兄さんでそろいました!」
「えっ」
「では……はい!」
ディーラーの声で小松は自分のコインが丁に落ちたのだと気づいた。やり直しも効かないのでクロッシュが開かれると――。
「サンミチの丁!」
「おおっ! 偶数だ!」
クロッシュの中にあったサイコロは1と3の数字が出ていた。四つん這いで小松が近くで来て確認しても間違いなく、そして四つん這いで戻ると一枚のコインが三枚となって返ってきた。
「やりました! トリコさんのおかげで勝っちゃいました~! 嬉し~初めてだ~!」
「って、たった三枚かよ!? 喜びのリアクションにコインの枚数が伴ってねぇんだよ! 今のは百枚獲得中の喜び方だろ?」
「何言ってるんです! 勝ちは勝ちですよ!」
「――トリコ、小松さん。ここにいたんだ」
「「ん?」」
……二人が振り向くと手ぶらの瑞貴がやってきた。彼女のドレスにはポケットがないので、恐らくコインがなくなったのだろうと思ったトリコはニヤリと笑う。
「な~んだ、結局負けちまったのか。まっ、約束通り俺のコインを分け――」
「いや、そうじゃなくて。私が勝った分のコインは食材に変えて食材金庫に保管してもらってきたから。はい、これリストね」
「「ん? ……なああっ!?」」
……瑞貴が渡したリストはたった一枚の紙だが、その量と食材の高級さにトリコと小松は盛大に驚く。
「なんだよ、この量は! お前、どんだけ勝ってきたんだ!?」
「一応、これでも何回かは負けたんだよ」
ココさんほどじゃないけど勝った分のコインが重かったから、一気に食材に変えて預けたんだ。一枚が100万円のグルメコインだもの、勝つ度にスゴい金額がやってくる……ココさんには感謝してもしきれない。
「ちょっと来い。もっとデッカく稼げるゲーム行くぞ、ほら!」
「デッカく稼げるゲーム?」
私と小松さんは顔を見合わせて首を傾げた。……だけど次いで私たちは、その規模に驚くことになる。
「うわあっ! なんなんですかー!? この巨大なスロットマシーンは――っ!!」
「これがデッカく稼げるゲーム!? ある意味そのまんまじゃん!」
存在が以上に目立って、さらにたくさんの図柄があるスロットマシンにやってきた私たち。そこのゲーム機にココさんもいたので合流する。
「グルメカジノ名物・100面スロットさ」
「「100面……!?」」
「ああ。縦100面、横100面、絵は六十種類。これが秒速100メートルから150メートルのスピードで回転する」
「スロット三つそろえるのも難しそうなのに、100面なんてムリに決まってますよ!」
「ああ? まあそりゃそうだな」
「じゃ、僕がやってみようか」
もしかして、あの大量のコインはこれに勝って集めたのかな? 私はココさんに訊いてみる。
「まさかココさん、このスロットでコインを集めたんですか?」
「いや、チェックしただけだけど」
「――あの人、四天王・ココ様じゃ!?」
「――きゃー! ココ様だわー!」
うん、そりゃそうだよね。ココさんに対する女性の黄色い悲鳴はどこでも上がるものだ。
「あの女、誰!?」
「四天王・トリコだけじゃなく、ココ様とも一緒なんて図々しくない!?」
うん……そりゃそうだよね……。ココさんに対する女性の嫉妬はどこでも怖いものだ……。今すぐこの場を離れてどこかに行こう……。
「では入ります!」
「丁か……半か……!」
サイコロが入ったクロッシュがよく振られて伏せるように床に置かれ、ディーラーが客の全員にどちらに賭けるか確認する。小松はコインを握る両手に思わず力が入ってしまう。
「さっ、丁無いか丁無いか!? 半無いか半無いか!?」
「気合いだ…気合いを入れて……丁か……半か……! 丁か……!」
「半方、もう十枚! 丁方、五枚!」
「よし、半に――」
「とってるか、小松?」
ドンッ!
「うわあっ! ちょちょちょっと!」
小松が半に賭けるためコインを置こうとすると、トリコがうしろから肘で押してきたためコインが飛んでいってしまった。
「トリコさん、何を――!」
「丁方のお兄さんでそろいました!」
「えっ」
「では……はい!」
ディーラーの声で小松は自分のコインが丁に落ちたのだと気づいた。やり直しも効かないのでクロッシュが開かれると――。
「サンミチの丁!」
「おおっ! 偶数だ!」
クロッシュの中にあったサイコロは1と3の数字が出ていた。四つん這いで小松が近くで来て確認しても間違いなく、そして四つん這いで戻ると一枚のコインが三枚となって返ってきた。
「やりました! トリコさんのおかげで勝っちゃいました~! 嬉し~初めてだ~!」
「って、たった三枚かよ!? 喜びのリアクションにコインの枚数が伴ってねぇんだよ! 今のは百枚獲得中の喜び方だろ?」
「何言ってるんです! 勝ちは勝ちですよ!」
「――トリコ、小松さん。ここにいたんだ」
「「ん?」」
……二人が振り向くと手ぶらの瑞貴がやってきた。彼女のドレスにはポケットがないので、恐らくコインがなくなったのだろうと思ったトリコはニヤリと笑う。
「な~んだ、結局負けちまったのか。まっ、約束通り俺のコインを分け――」
「いや、そうじゃなくて。私が勝った分のコインは食材に変えて食材金庫に保管してもらってきたから。はい、これリストね」
「「ん? ……なああっ!?」」
……瑞貴が渡したリストはたった一枚の紙だが、その量と食材の高級さにトリコと小松は盛大に驚く。
「なんだよ、この量は! お前、どんだけ勝ってきたんだ!?」
「一応、これでも何回かは負けたんだよ」
ココさんほどじゃないけど勝った分のコインが重かったから、一気に食材に変えて預けたんだ。一枚が100万円のグルメコインだもの、勝つ度にスゴい金額がやってくる……ココさんには感謝してもしきれない。
「ちょっと来い。もっとデッカく稼げるゲーム行くぞ、ほら!」
「デッカく稼げるゲーム?」
私と小松さんは顔を見合わせて首を傾げた。……だけど次いで私たちは、その規模に驚くことになる。
「うわあっ! なんなんですかー!? この巨大なスロットマシーンは――っ!!」
「これがデッカく稼げるゲーム!? ある意味そのまんまじゃん!」
存在が以上に目立って、さらにたくさんの図柄があるスロットマシンにやってきた私たち。そこのゲーム機にココさんもいたので合流する。
「グルメカジノ名物・100面スロットさ」
「「100面……!?」」
「ああ。縦100面、横100面、絵は六十種類。これが秒速100メートルから150メートルのスピードで回転する」
「スロット三つそろえるのも難しそうなのに、100面なんてムリに決まってますよ!」
「ああ? まあそりゃそうだな」
「じゃ、僕がやってみようか」
もしかして、あの大量のコインはこれに勝って集めたのかな? 私はココさんに訊いてみる。
「まさかココさん、このスロットでコインを集めたんですか?」
「いや、チェックしただけだけど」
「――あの人、四天王・ココ様じゃ!?」
「――きゃー! ココ様だわー!」
うん、そりゃそうだよね。ココさんに対する女性の黄色い悲鳴はどこでも上がるものだ。
「あの女、誰!?」
「四天王・トリコだけじゃなく、ココ様とも一緒なんて図々しくない!?」
うん……そりゃそうだよね……。ココさんに対する女性の嫉妬はどこでも怖いものだ……。今すぐこの場を離れてどこかに行こう……。