登場! 地下料理界のボス、ライブベアラー!
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「僕は100万円のコイン一枚でいいかな」
「値段は置いといて……一枚って、それで足りるんですか?」
「うん。勝てば増えるんだしね」
サラリと言えるココさんがなんか怖いんですけど……。原作でココさんがギャンブルに強いってわかってたとはいえ、声音からして実現させる感じがする。まさに有言実行ってやつだ。
「100万円のグルメコイン!? ひと口食わせろ!」
「ダメだよ」
「ひとかじりだけでもお願いします!」
「ダメだって」
「じゃ、ひと舐めでいいからさ」
「ダメ」
「あっ、せめて匂いだけでも!」
「ダーメ!」
ココさんの『ダメ』という声音がだんだん高くなってなんだか可愛いかも。だけどこれじゃあラチが明かないから、このアホ共をなんとかせねば。
ビシッ! バシッ!
「「イッテ/イッタ!」」
「100万円を気軽に食べるなんてバチが当たるぞ! ほら、トリコも自分が出した軍資金をまとめなさい!」
「ヘーイ」
「あっ、僕も手伝います」
私は二人の脳天にチョップを入れて我に返らせて指示を出した。こうでもしなきゃココさんのコインから目を背けることができないしね。
「ありがとう、瑞貴ちゃん。それじゃあ、両手を出してくれるかい?」
「えっ」
言われた通り思わず両手を出したら、その手の平いっぱいにコインが乗せられた。
「そんな! 私の分は自分で払いますよ!」
「いいから君もまずは楽しんでおいで。VIPに向かえばこの雰囲気を味わうことはなくなるからね」
「……ちなみに、これ一枚いくらですか? ――っ!」
「秘密」
恐る恐る訊く私の口に人差し指を当ててウィンクするココさん。毎度ながら動作がスマート過ぎるんですってば!
まずはどんなゲームなのか見学してみよう。さっそくトリコがぞろ目の木にチャレンジしてみるので私は上着を預かった。トリコは右腕を回してやる気満々で挑む。
「よーし、んじゃあいくぜ! ふんっ! いけぇ!」
木の中心のコブを叩くとスロットが回り始めた。最高の数字は6だから、一つ二つと6で止まる。ラスト一個!
「残り一つも6!」
「6!」
「6来て!」
小松さん、トリコ、そして私の祈りが通じたのか最後の数字も6で止まった。
「よっしゃ! やっとそろったぜ!」
「ぞろ目の実もゲットですね! それに賭け金も6のぞろ目が出たから6倍! 100万賭けてたから600万!」
「まっ、こんなモンだろ」
「あー、けどその前にえらい損したけどね。二十回連続で失敗という」
「うっせぇ!」
「ごめんごめん」
日頃の仕返しも込めてちょっと憎まれ口を叩いたら怒られた。すると私たちと同じくトリコのゲームを見学していたマッチさんの元へシンさんが帰ってきた。
「ボス、見て回りましたがVIPエリアは見当たりませんね」
「そうか……」
「――トリコ、小松くん、瑞貴ちゃん。どうだい、調子は?」
「「うわあっ!」」
シンさんとマッチさんの会話をする中で現れたココさん……って、なんだそのサンタクロース以上のデッカい袋は!? 少しキラキラ輝いているってことは、もしかして……。
「ココさん、それもしかして全部コインですか!?」
「ああ」
「私が思ったよりムチャクチャ稼ぎまくってる……」
「まあね」
ココさんってばサラリと言っているけど……100万とはいえ、たった一枚のコインがどうやってここまで増えるの!?
「でも、いいんですかねぇ? ただ楽しんでるだけなような気がするんですけど」
「いいんだよ、これで」
申し訳なさそうに小松さんが言うと、ココさんがチラッと監視カメラを見た。それでマッチさんも二人がどうして一般エリアで稼ぐのか、その意図がわかったみたい。
「値段は置いといて……一枚って、それで足りるんですか?」
「うん。勝てば増えるんだしね」
サラリと言えるココさんがなんか怖いんですけど……。原作でココさんがギャンブルに強いってわかってたとはいえ、声音からして実現させる感じがする。まさに有言実行ってやつだ。
「100万円のグルメコイン!? ひと口食わせろ!」
「ダメだよ」
「ひとかじりだけでもお願いします!」
「ダメだって」
「じゃ、ひと舐めでいいからさ」
「ダメ」
「あっ、せめて匂いだけでも!」
「ダーメ!」
ココさんの『ダメ』という声音がだんだん高くなってなんだか可愛いかも。だけどこれじゃあラチが明かないから、このアホ共をなんとかせねば。
ビシッ! バシッ!
「「イッテ/イッタ!」」
「100万円を気軽に食べるなんてバチが当たるぞ! ほら、トリコも自分が出した軍資金をまとめなさい!」
「ヘーイ」
「あっ、僕も手伝います」
私は二人の脳天にチョップを入れて我に返らせて指示を出した。こうでもしなきゃココさんのコインから目を背けることができないしね。
「ありがとう、瑞貴ちゃん。それじゃあ、両手を出してくれるかい?」
「えっ」
言われた通り思わず両手を出したら、その手の平いっぱいにコインが乗せられた。
「そんな! 私の分は自分で払いますよ!」
「いいから君もまずは楽しんでおいで。VIPに向かえばこの雰囲気を味わうことはなくなるからね」
「……ちなみに、これ一枚いくらですか? ――っ!」
「秘密」
恐る恐る訊く私の口に人差し指を当ててウィンクするココさん。毎度ながら動作がスマート過ぎるんですってば!
まずはどんなゲームなのか見学してみよう。さっそくトリコがぞろ目の木にチャレンジしてみるので私は上着を預かった。トリコは右腕を回してやる気満々で挑む。
「よーし、んじゃあいくぜ! ふんっ! いけぇ!」
木の中心のコブを叩くとスロットが回り始めた。最高の数字は6だから、一つ二つと6で止まる。ラスト一個!
「残り一つも6!」
「6!」
「6来て!」
小松さん、トリコ、そして私の祈りが通じたのか最後の数字も6で止まった。
「よっしゃ! やっとそろったぜ!」
「ぞろ目の実もゲットですね! それに賭け金も6のぞろ目が出たから6倍! 100万賭けてたから600万!」
「まっ、こんなモンだろ」
「あー、けどその前にえらい損したけどね。二十回連続で失敗という」
「うっせぇ!」
「ごめんごめん」
日頃の仕返しも込めてちょっと憎まれ口を叩いたら怒られた。すると私たちと同じくトリコのゲームを見学していたマッチさんの元へシンさんが帰ってきた。
「ボス、見て回りましたがVIPエリアは見当たりませんね」
「そうか……」
「――トリコ、小松くん、瑞貴ちゃん。どうだい、調子は?」
「「うわあっ!」」
シンさんとマッチさんの会話をする中で現れたココさん……って、なんだそのサンタクロース以上のデッカい袋は!? 少しキラキラ輝いているってことは、もしかして……。
「ココさん、それもしかして全部コインですか!?」
「ああ」
「私が思ったよりムチャクチャ稼ぎまくってる……」
「まあね」
ココさんってばサラリと言っているけど……100万とはいえ、たった一枚のコインがどうやってここまで増えるの!?
「でも、いいんですかねぇ? ただ楽しんでるだけなような気がするんですけど」
「いいんだよ、これで」
申し訳なさそうに小松さんが言うと、ココさんがチラッと監視カメラを見た。それでマッチさんも二人がどうして一般エリアで稼ぐのか、その意図がわかったみたい。