天国か地獄か⁉︎ 突入、グルメカジノ!
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――さらに奥へと進んで行くとさっきまでの闇市場と違い、いかにも金持ちやVIP専用と言わんばかりの街に入った。
「建物が近代的なホテルとかが多くなったし、人々の雰囲気も変わりましたね」
「ギャンブル好きの名高いグルメ家やVIPが、世界中から泊まり込みで遊びに来ているんだ」
こういう場所は確かにいかにもカジノがあるって感じだよね。目的地ももうすぐなのか私はココさんに尋ねてみる。
「もう近いんですか? グルメカジノって」
「目の前だよ、グルメカジノ」
「うおおおっ! 腹減った――っ!!」
「トリコさん!?」
「トリコったら……」
空腹な上に楽しみも兼ねているのか前方へダッシュしたトリコに小松さんは驚き、私は溜息を吐き、ココさんは苦笑した。
「「「お~~っ!!」」」
私たちも追ってみると、階段の下には噴水もある大きな広場となっており、その向こうには一段ときらびやかで『GOURMET CASINO』と書かれた入口がある。こうしてみるとテンション上がるね!
「ここが、グルメカジノ!」
「さっ、勝負に行きますか。フフッ」
ココさん、そのウィンクは反則です! ヤバいくらいステキです! カッコいいです!
ビシッ!
「イタッ!」
「ココに見惚れんな!」
「ムリ!」
「なっ!?」
何故かチョップをしたトリコにそう言われたけど、私は即座に否定した。
「ここからは階段だから気をつけて。お手をどうぞ」
「は、はい!」
紳士的にエスコートしてくれるココさんの手を取り、私は階段を降りて行った。ヒールはあまり慣れないから本当に助かるよ。こういうスマートな対応ができるココさんは本当にスゴいや。
「ココもそうだが……瑞貴の奴~!」
「僕も、がんばらないと!」
……先に進む瑞貴とココを見ながらトリコは拳を握りしめ、小松は焦りまくっていた。
このグルメ賭博場もまた全体が街になっており、あちこちにギャンブル系の店がたくさんある。ここに着いたときは夜になり始めたのに、店の明かりやネオンのせいでとても明るい。
「うわ~! 夜のカジノだ~! なんて豪華な街だろ~!」
「おまけにとっても広いね!」
「世界中に百万軒以上あるって言うグルメ賭博場の中でも、最大の敷地と集客力を誇る。非合法の食材を扱うカジノとしては、圧倒的な規模だな」
「連日100兆円ものお金が動いている。まさにギャンブル王国だ」
「100兆円!? いったいどんだけー!?」
「想像するだけで気が遠くなりそう……」
「街には最高十星のホテルや飲食店も軒を連ねている。今やここは、ジダル王国最大の観光資源になってるんだ」
ギャンブルだけでなくホテルや飲食店も十星クラスなら、100兆円は納得……するんだけど、一般庶民として生活する私には思考が追いつかない。
「わー! ホントだ! グルメタウンでもなかなか見られない高級店がビッシリ! 治安が悪くて最悪の印象だったジダル王国が、楽園に見えてきましたよ~! デシッ、デシシッ」
「ハシャいだと思ったら、次はスゴい顔になってる……」
「その顔は非合法だぞ、小松」
街にある『わっしょいステーキ』や『ワニ寿司』の看板を見て小松さんのテンションが上がったけど、上がり過ぎて私やトリコが呆れるほどとんでもない顔になっていた。
「――強盗だ!」
「「「「!」」」」
「――捕まえてくれー! わしの金がー!」
悲鳴に顔を向ければ、溢れんばかりの大量の金が入った大きなバッグを奪って逃げる男がいた。
「ゲッ! やっぱり街の中でも治安は悪いんですね!」
「お金が欲しい強盗にとっては、この街は格好の的だしね」
「基本的に無法地帯だからな。カジノで儲けた客を狙う犯罪は多いんだろ」
さっきの闇市場のことを考えれば、それだけ貧富の差が大きいとも言える。そういえばジダルは『あの街』とも近かったな……。
「建物が近代的なホテルとかが多くなったし、人々の雰囲気も変わりましたね」
「ギャンブル好きの名高いグルメ家やVIPが、世界中から泊まり込みで遊びに来ているんだ」
こういう場所は確かにいかにもカジノがあるって感じだよね。目的地ももうすぐなのか私はココさんに尋ねてみる。
「もう近いんですか? グルメカジノって」
「目の前だよ、グルメカジノ」
「うおおおっ! 腹減った――っ!!」
「トリコさん!?」
「トリコったら……」
空腹な上に楽しみも兼ねているのか前方へダッシュしたトリコに小松さんは驚き、私は溜息を吐き、ココさんは苦笑した。
「「「お~~っ!!」」」
私たちも追ってみると、階段の下には噴水もある大きな広場となっており、その向こうには一段ときらびやかで『GOURMET CASINO』と書かれた入口がある。こうしてみるとテンション上がるね!
「ここが、グルメカジノ!」
「さっ、勝負に行きますか。フフッ」
ココさん、そのウィンクは反則です! ヤバいくらいステキです! カッコいいです!
ビシッ!
「イタッ!」
「ココに見惚れんな!」
「ムリ!」
「なっ!?」
何故かチョップをしたトリコにそう言われたけど、私は即座に否定した。
「ここからは階段だから気をつけて。お手をどうぞ」
「は、はい!」
紳士的にエスコートしてくれるココさんの手を取り、私は階段を降りて行った。ヒールはあまり慣れないから本当に助かるよ。こういうスマートな対応ができるココさんは本当にスゴいや。
「ココもそうだが……瑞貴の奴~!」
「僕も、がんばらないと!」
……先に進む瑞貴とココを見ながらトリコは拳を握りしめ、小松は焦りまくっていた。
このグルメ賭博場もまた全体が街になっており、あちこちにギャンブル系の店がたくさんある。ここに着いたときは夜になり始めたのに、店の明かりやネオンのせいでとても明るい。
「うわ~! 夜のカジノだ~! なんて豪華な街だろ~!」
「おまけにとっても広いね!」
「世界中に百万軒以上あるって言うグルメ賭博場の中でも、最大の敷地と集客力を誇る。非合法の食材を扱うカジノとしては、圧倒的な規模だな」
「連日100兆円ものお金が動いている。まさにギャンブル王国だ」
「100兆円!? いったいどんだけー!?」
「想像するだけで気が遠くなりそう……」
「街には最高十星のホテルや飲食店も軒を連ねている。今やここは、ジダル王国最大の観光資源になってるんだ」
ギャンブルだけでなくホテルや飲食店も十星クラスなら、100兆円は納得……するんだけど、一般庶民として生活する私には思考が追いつかない。
「わー! ホントだ! グルメタウンでもなかなか見られない高級店がビッシリ! 治安が悪くて最悪の印象だったジダル王国が、楽園に見えてきましたよ~! デシッ、デシシッ」
「ハシャいだと思ったら、次はスゴい顔になってる……」
「その顔は非合法だぞ、小松」
街にある『わっしょいステーキ』や『ワニ寿司』の看板を見て小松さんのテンションが上がったけど、上がり過ぎて私やトリコが呆れるほどとんでもない顔になっていた。
「――強盗だ!」
「「「「!」」」」
「――捕まえてくれー! わしの金がー!」
悲鳴に顔を向ければ、溢れんばかりの大量の金が入った大きなバッグを奪って逃げる男がいた。
「ゲッ! やっぱり街の中でも治安は悪いんですね!」
「お金が欲しい強盗にとっては、この街は格好の的だしね」
「基本的に無法地帯だからな。カジノで儲けた客を狙う犯罪は多いんだろ」
さっきの闇市場のことを考えれば、それだけ貧富の差が大きいとも言える。そういえばジダルは『あの街』とも近かったな……。