メリーイタダキマス! グルメサンタの贈り物!
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……サニーとクインも森にある街にやってきて、手渡しだけでなく触覚も使って子供たちに食べ物を配っていた。
「ほ~ら! 好きなだけ食べろ!」
「「「「「おいしい!」」」」」
「美(ツク)しい光景だ……――あっ、そうだ! いいこと思いついたぜ!」
喜んで食べてくれる子供たちの光景に感動していると、サニーはサンタ帽を取って出来る限り触覚を広げる。
「も~っと、美(ツク)しくしてやるぜ! はあっ!」
なんとサニーは自分の髪を使って巨大なクリスマスツリーに見立てたのだ。その美しさと輝きに子供たちは感動する。
「綺麗! クリスマスツリーみたい!」
「名づけて髪(ヘア)ツリー! フッ、最高だ……。この美(ツク)しいツリー……この笑顔……! ヤバッ! ありえねーほど完璧な調和だ!」
〈シェアアア……〉
「ん? どうした、クイン?」
パアアァァアアア――……!
何かに反応したクインにサニーも顔を向けると、こちらもまた黄色く空が光輝いていた。
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……ココとキッスが到着した街は木で作られた建物が多かったが老朽化していた。それでも人々はちゃんといて、お腹を空かせた子供たちにココは笑顔で配る。
「押さないで、たくさんあるから。――ん?」
ココは壁際で人形を持った少女がポツンと一人で立っているのを見つけた。この輪の中に入る勇気がないのか、溜息を吐きながら顔をうつむける。
「はい、どうぞ」
「えっ……」
目の前に差し出されたフランスパンに少女は驚いたが、ココが優しく微笑んでくれたので恐る恐るながらも受け取った。
「ホォ……」
「ん?」
「良い電磁波が見える。君には、きっと明るい未来が待ってるよ」
「…………!」
「スッゲー! いいなー!」
「ココの占いだ、絶対当たるよ!」
「っ、ありがとう!」
ただの慰めの言葉なら信じにくいが、的中率が高いココからの占いだとわかり、少女は涙ぐみながらも笑顔でお礼を言った。
〈ア゙ア゙ー!〉
「ん?」
パアアァァアアア――……!
「あれは!」
キッスが反応した空をココは見上げると、キラキラと青色に輝いていた。
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……フルコースを完成させるため、船でとある島にやってきたゼブラ。浜辺を歩く彼に島に住む子供たちは物陰に潜みながら様子を見ていた。
キランッ!
「あ?」
まるで獲物を見つけたように目を光らせ、海に潜む音をゼブラは聞き取ると……。
ザバアンッ!
〈ゴゲゴ――ッ!!〉
「ぐうっ!」
海から飛び出してきたのは、鳥のような顔と体と鋭いクチバシを持つ巨大な魚・七面魚。襲いかかって来るそいつの攻撃をゼブラはかわした。
「テメェ……!」
〈ゴゲッ! ゴゲー!〉
「俺を食う気か……チョーシに乗ってんじゃねぇ! スゥ~……」
〈ゴゲゴー!〉
「うらああっ!」
大きく息を吸い込んだゼブラは、七面魚が襲いかかる前に大きく声を出した。それに一度は七面魚は体を引くも再び襲いかかる。――自分の頭上に大きな音のエネルギーがあると気づかずに。
〈ゴゲゴー!〉
「降りてきな……サンダーノイズ!!」
ゼブラのサンダーノイズが命中し、七面魚はいい具合に丸焼きとなっていた。
「あの魚が丸焼きになったよー!」
「信じらんない!」
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
「ダメだ、危ないよ!」
飛び出した子供たちに大人は慌てて止めようとするが、大きな七面魚の丸焼きを見て顔がほころぶ。