メリーイタダキマス! グルメサンタの贈り物!
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猛獣は倒したし、リンとトリコは少年の無事を確認しに向かう。
「危ないとこだったし」
「サ、サンタ……?」
「一人か?」
「他には人はいないの?」
「ま…街の奥に……そこは生物兵器がいなくて安全だから……」
「どうしてそこから出て来たんだ? 危ないだろ」
「お…弟たちが……お腹を空かせてて……! も…もう限界だから……何か食べ物を取って来てやろうと思って……!」
「そうか……。だが、安心しろ! 最高のプレゼントを持って来たからな!」
「えっ……!?」
涙を流す少年にトリコは安心させるように笑うと、テリーがそばにやってきた。少年は目を見開いて驚くと……。
「よーし!」
「わっ!」
トリコは少年を抱き上げてテリーの頭に飛び乗り、リンもそれを追う。すると少年は厚手のタオル生地にも負けないテリーのフワフワな毛並みにますます驚いた。
「な、何これ! フカフカだ……!」
「相棒のテリーだ」
〈ウオオンッ!〉
「よーし、みんなの所に行くぞ! ちゃんとつかまってろ!」
少年をうしろから支えるトリコの言葉を合図に、テリーが足を踏み出して駆けて行く。
「うわー! スッゲー!」
そのスピードにさっきまで流していた涙も引っ込むほど、少年は笑顔になるのだった。
☆☆☆☆☆
私たちが来た街は山にもたくさん建物がある所だ。しかしどれも老朽化が進んでおり、いつ崩れてもおかしくないものばかりだ。
「よーし! 着いたぞー!」
町の中に到着したリッキーとサン。こんだけデカい猛獣が来たから驚いた街の人たちが私たちの周りに集まって来た。私と小松さんとマンサム所長はリッキーとサンから荷物を降ろした。
「みんな、待たせたな! グルメサンタが来たぞ! クリスマスプレゼントをあげよう!」
「サ、サンタさん……!」
一人の女の子を筆頭に子供たちが真っ先に集まってきた。もちろんおもちゃも用意しているよ!
「おっ、何が欲しい?」
「食べ物がいい!」
「そうか! ならたくさん食べてくれ!」
「いくらでもあるからね!」
「デザートツリーを切り分けてブッシュ・ド・ノエル風に仕上げたケーキもあるよ!」
マンサム所長と小松さんと私は子供たちに食べ物を配っていく。おいしいものを食べる喜びと感動で、子供たちは涙を浮かべていた。
「おいしい!」
「いろんなお菓子の味がする!」
「食べるほど口の中でどんどん甘くなるよ!」
「たまに出てくるおでんやおにぎりの味がたまらないよ~!」
トリコが持って来た食材が、ケーキを甘いだけじゃなくしょっぱさも加わって食を進ませてくれた。
次に調理器具を用意した小松さんがグルメケースを開けると、マンサム所長がその中身に反応した。
「おっ! もしやこれは!」
「はい! モルス油です! これを高温になるまで熱して……このプティング風味の鶏・プティング鳥のモモ肉を揚げると……よーし! できた! プティング鳥のフライドチキン! 肉の持つプティングの甘みを、繊細で濃厚のコクがあるモルス油でしっかり閉じ込めました!」
「「「「「おおっ!」」」」」」
〈ユンユン!〉
「さあ、どんどん食べてね!」
「アツアツでおいしい……!」
「甘~い!」
「皮、パリパリだ!」
揚げたてでアツアツの上にさらにプティングの甘さも加わった小松さんの料理に、みんな嬉しそうに食べている。
「舞獣姫のお姉ちゃんも、今日はサンタなの?」
「そうだよ。今日はグルメサンタも一緒だからいつもよりたくさん食べ物があるから、どんどん食べてね!」
「「「「「うん!」」」」」
「さ~て、こっちもできたよ!」
「「「「「おおっ!」」」」」
私がプティング鳥で作ったのはツチノコエビや虹あさりも加えたパエリアだ。用意しておいた紙皿やプラスチックのスプーンと一緒に配ると、配ったそばからみんながおいしそうに食べてくれる。
「うっめー!」
「こっちもアツアツだー!」
「甘辛くておいしー!」
「喜んでもらえてよかった!」
「だね!」
〈グルルル……!〉
〈ピルルル……!〉
「どうしたリッキー?」
「サン?」
急にリッキーとサンが空を見ながら唸り声を上げていた。何か着たのかと思い、私たちも空を見上げると……。
パアアァァアアア――……!
「おおっ!」
マンサム所長を筆頭に、私たちは紫色で光輝く空に目を見開いた。
「危ないとこだったし」
「サ、サンタ……?」
「一人か?」
「他には人はいないの?」
「ま…街の奥に……そこは生物兵器がいなくて安全だから……」
「どうしてそこから出て来たんだ? 危ないだろ」
「お…弟たちが……お腹を空かせてて……! も…もう限界だから……何か食べ物を取って来てやろうと思って……!」
「そうか……。だが、安心しろ! 最高のプレゼントを持って来たからな!」
「えっ……!?」
涙を流す少年にトリコは安心させるように笑うと、テリーがそばにやってきた。少年は目を見開いて驚くと……。
「よーし!」
「わっ!」
トリコは少年を抱き上げてテリーの頭に飛び乗り、リンもそれを追う。すると少年は厚手のタオル生地にも負けないテリーのフワフワな毛並みにますます驚いた。
「な、何これ! フカフカだ……!」
「相棒のテリーだ」
〈ウオオンッ!〉
「よーし、みんなの所に行くぞ! ちゃんとつかまってろ!」
少年をうしろから支えるトリコの言葉を合図に、テリーが足を踏み出して駆けて行く。
「うわー! スッゲー!」
そのスピードにさっきまで流していた涙も引っ込むほど、少年は笑顔になるのだった。
☆☆☆☆☆
私たちが来た街は山にもたくさん建物がある所だ。しかしどれも老朽化が進んでおり、いつ崩れてもおかしくないものばかりだ。
「よーし! 着いたぞー!」
町の中に到着したリッキーとサン。こんだけデカい猛獣が来たから驚いた街の人たちが私たちの周りに集まって来た。私と小松さんとマンサム所長はリッキーとサンから荷物を降ろした。
「みんな、待たせたな! グルメサンタが来たぞ! クリスマスプレゼントをあげよう!」
「サ、サンタさん……!」
一人の女の子を筆頭に子供たちが真っ先に集まってきた。もちろんおもちゃも用意しているよ!
「おっ、何が欲しい?」
「食べ物がいい!」
「そうか! ならたくさん食べてくれ!」
「いくらでもあるからね!」
「デザートツリーを切り分けてブッシュ・ド・ノエル風に仕上げたケーキもあるよ!」
マンサム所長と小松さんと私は子供たちに食べ物を配っていく。おいしいものを食べる喜びと感動で、子供たちは涙を浮かべていた。
「おいしい!」
「いろんなお菓子の味がする!」
「食べるほど口の中でどんどん甘くなるよ!」
「たまに出てくるおでんやおにぎりの味がたまらないよ~!」
トリコが持って来た食材が、ケーキを甘いだけじゃなくしょっぱさも加わって食を進ませてくれた。
次に調理器具を用意した小松さんがグルメケースを開けると、マンサム所長がその中身に反応した。
「おっ! もしやこれは!」
「はい! モルス油です! これを高温になるまで熱して……このプティング風味の鶏・プティング鳥のモモ肉を揚げると……よーし! できた! プティング鳥のフライドチキン! 肉の持つプティングの甘みを、繊細で濃厚のコクがあるモルス油でしっかり閉じ込めました!」
「「「「「おおっ!」」」」」」
〈ユンユン!〉
「さあ、どんどん食べてね!」
「アツアツでおいしい……!」
「甘~い!」
「皮、パリパリだ!」
揚げたてでアツアツの上にさらにプティングの甘さも加わった小松さんの料理に、みんな嬉しそうに食べている。
「舞獣姫のお姉ちゃんも、今日はサンタなの?」
「そうだよ。今日はグルメサンタも一緒だからいつもよりたくさん食べ物があるから、どんどん食べてね!」
「「「「「うん!」」」」」
「さ~て、こっちもできたよ!」
「「「「「おおっ!」」」」」
私がプティング鳥で作ったのはツチノコエビや虹あさりも加えたパエリアだ。用意しておいた紙皿やプラスチックのスプーンと一緒に配ると、配ったそばからみんながおいしそうに食べてくれる。
「うっめー!」
「こっちもアツアツだー!」
「甘辛くておいしー!」
「喜んでもらえてよかった!」
「だね!」
〈グルルル……!〉
〈ピルルル……!〉
「どうしたリッキー?」
「サン?」
急にリッキーとサンが空を見ながら唸り声を上げていた。何か着たのかと思い、私たちも空を見上げると……。
パアアァァアアア――……!
「おおっ!」
マンサム所長を筆頭に、私たちは紫色で光輝く空に目を見開いた。