メリーイタダキマス! グルメサンタの贈り物!
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「お主らひょっとすると、料理人ランキング100位圏内にはいるかもしれんな。もちろん嬢ちゃんは舞獣姫としての名になるが」
「えー! 僕がランキング100位以内にー!?」
「小松さんの実力なら当然だよ! むしろ私がまだまだで――」
「いやいや、瑞貴さんこそが当然ですよ! そんな腕、まだまだ僕には……」
「いや、お主らの腕というより繰り上げになりそうでな」
「あっ、腕じゃないんですね……」
「でも、繰り上げっていったい?」
「まあ……いろいろあってな」
それってこの前話していた『料理人がニトロにさらわれる事件』と関係しているのかな。もしかしたら犯人はニトロというより、ニトロに似せたGTロボ……美食會かもしれない。
「だが喜べ! 100位以内に入れば、『料理の祭典』に出られるぞい!」
「『クッキングフェス』!? ワッハー! 夢のようです~~っ!!」
「そんな大きな大会に私も出られるんですか……!?」
「ハッハッハッ! お主らにとっては何よりのクリスマスプレゼントだったな!」
世界料理人ランキング100位の名のある料理人が集う祭典・クッキングフェス。小松さんは原作で知ってたからわかるけど、私まで出られるなんて……!
☆☆☆☆☆
……大量の荷物を積んでいるにもかかわらず、トリコとリンも乗せたテリーは悠々と大地を駆け回っていた。
「トリコと二人っきりでデートできるなんて、嬉し過ぎるし~!」
「だからデートじゃねぇだろうが!」
「やだ、これ夢だったらどうしよう~! イッターイ! 夢じゃないし~」
有頂天のあまりリンは自分の頬を引っ張ってみるが、その痛みが夢ではないと確かに教えてくれたので、ますます嬉しくなる。
「俺らが向かうのはリグって街だ。スゴく貧しい所だな」
「どんくらいで着きそうだし?」
「今のテリーの最高時速は軽く350キロを超える。すぐに着くだろう」
「あっ、そうだトリコ」
「ん?」
「さっきテリーの捕獲レベルがわからないって言ってたけど、見てこれ」
リンが懐から取り出したのは、まるで小手のような機械だった。
「ん? なんだそりゃ?」
「捕獲レベルを測定する機械で、まだ開発中だけど。たとえば、グルメコロシアムで測れる捕獲レベルは100まででしょ?」
「ああ。人間界の猛獣の最高レベルが100だからな」
「この計測器が完成すれば、100以上の捕獲レベルが測れちゃうの!」
「ホントか? それがあればグルメ界の猛獣の捕獲レベルもわかるってことだ!」
「そう! だから今これで試しにテリーのレベルを測ってみるね」
「でもそれ、まだ完成してねぇんだろ?」
「試し試し!」
リンが捕獲レベル測定器・メジャートングの光線をテリーに当ててみる。そこから読み取った情報が表示されるのだが……。
ピピッ!
「えっ!」
「ん?」
〈ワウウウッ!〉
「おっ、見えたぜリン! さあ届けよう! 大盛りのプレゼントを!」
表示にリンが驚きの声を上げるのでトリコも顔を向けようとしたが、ひと鳴きしたテリーが知らせたので前方の街に顔を向けた。
到着して二人はテリーから降りると、崩れた建物だらけの上に霧が出ている。人がいるのかもどうか怪しいくらいだ。
「なんか寂しい街だし……」
「前に紛争地帯だった街に寄ったことがあるが、ここも最近まで紛争が続いていたそうだ。――ん?」
トリコがふと目をやるとそこにはブロックで囲まれたボロボロの畑があった。さすがに土は別の土地のモノだろうが、育とうとした芽もすっかり枯れてしまっている。
「トリコ、これって……」
「紛争で生きる術(スベ)を邪魔されたって感じだな……」
「――わああぁぁあああ!!」
「「!」」
子供の悲鳴が聞こえて二人が顔を向けると、崩れたビルとビルの間に蜘蛛の巣を作っている猛獣がいた。そしてその巣には少年が捕まっており、猛獣は今まさに少年を食べようと近づいている。
〈キシャア……!〉
「あっ……ああっ……」
「フライングナイフ!!」
トリコが飛ばしたフライングナイフが巣ごと切り刻んだので、少年は瓦礫の上に落ちたものの解放された。
「大丈夫か!? そこでジッとしてろ!」
〈キシャアア!〉
「フライングフォーク!!」
突進して来る猛獣を、次にトリコはフライングフォークでひっくり返して倒した。
「生物兵器……ここにも投入されていたのか」
サンドガーデンにあった街にも生物兵器がいたが、ここにも生物兵器を利用した紛争が行われていたのだとわかった。
「えー! 僕がランキング100位以内にー!?」
「小松さんの実力なら当然だよ! むしろ私がまだまだで――」
「いやいや、瑞貴さんこそが当然ですよ! そんな腕、まだまだ僕には……」
「いや、お主らの腕というより繰り上げになりそうでな」
「あっ、腕じゃないんですね……」
「でも、繰り上げっていったい?」
「まあ……いろいろあってな」
それってこの前話していた『料理人がニトロにさらわれる事件』と関係しているのかな。もしかしたら犯人はニトロというより、ニトロに似せたGTロボ……美食會かもしれない。
「だが喜べ! 100位以内に入れば、『料理の祭典』に出られるぞい!」
「『クッキングフェス』!? ワッハー! 夢のようです~~っ!!」
「そんな大きな大会に私も出られるんですか……!?」
「ハッハッハッ! お主らにとっては何よりのクリスマスプレゼントだったな!」
世界料理人ランキング100位の名のある料理人が集う祭典・クッキングフェス。小松さんは原作で知ってたからわかるけど、私まで出られるなんて……!
☆☆☆☆☆
……大量の荷物を積んでいるにもかかわらず、トリコとリンも乗せたテリーは悠々と大地を駆け回っていた。
「トリコと二人っきりでデートできるなんて、嬉し過ぎるし~!」
「だからデートじゃねぇだろうが!」
「やだ、これ夢だったらどうしよう~! イッターイ! 夢じゃないし~」
有頂天のあまりリンは自分の頬を引っ張ってみるが、その痛みが夢ではないと確かに教えてくれたので、ますます嬉しくなる。
「俺らが向かうのはリグって街だ。スゴく貧しい所だな」
「どんくらいで着きそうだし?」
「今のテリーの最高時速は軽く350キロを超える。すぐに着くだろう」
「あっ、そうだトリコ」
「ん?」
「さっきテリーの捕獲レベルがわからないって言ってたけど、見てこれ」
リンが懐から取り出したのは、まるで小手のような機械だった。
「ん? なんだそりゃ?」
「捕獲レベルを測定する機械で、まだ開発中だけど。たとえば、グルメコロシアムで測れる捕獲レベルは100まででしょ?」
「ああ。人間界の猛獣の最高レベルが100だからな」
「この計測器が完成すれば、100以上の捕獲レベルが測れちゃうの!」
「ホントか? それがあればグルメ界の猛獣の捕獲レベルもわかるってことだ!」
「そう! だから今これで試しにテリーのレベルを測ってみるね」
「でもそれ、まだ完成してねぇんだろ?」
「試し試し!」
リンが捕獲レベル測定器・メジャートングの光線をテリーに当ててみる。そこから読み取った情報が表示されるのだが……。
ピピッ!
「えっ!」
「ん?」
〈ワウウウッ!〉
「おっ、見えたぜリン! さあ届けよう! 大盛りのプレゼントを!」
表示にリンが驚きの声を上げるのでトリコも顔を向けようとしたが、ひと鳴きしたテリーが知らせたので前方の街に顔を向けた。
到着して二人はテリーから降りると、崩れた建物だらけの上に霧が出ている。人がいるのかもどうか怪しいくらいだ。
「なんか寂しい街だし……」
「前に紛争地帯だった街に寄ったことがあるが、ここも最近まで紛争が続いていたそうだ。――ん?」
トリコがふと目をやるとそこにはブロックで囲まれたボロボロの畑があった。さすがに土は別の土地のモノだろうが、育とうとした芽もすっかり枯れてしまっている。
「トリコ、これって……」
「紛争で生きる術(スベ)を邪魔されたって感じだな……」
「――わああぁぁあああ!!」
「「!」」
子供の悲鳴が聞こえて二人が顔を向けると、崩れたビルとビルの間に蜘蛛の巣を作っている猛獣がいた。そしてその巣には少年が捕まっており、猛獣は今まさに少年を食べようと近づいている。
〈キシャア……!〉
「あっ……ああっ……」
「フライングナイフ!!」
トリコが飛ばしたフライングナイフが巣ごと切り刻んだので、少年は瓦礫の上に落ちたものの解放された。
「大丈夫か!? そこでジッとしてろ!」
〈キシャアア!〉
「フライングフォーク!!」
突進して来る猛獣を、次にトリコはフライングフォークでひっくり返して倒した。
「生物兵器……ここにも投入されていたのか」
サンドガーデンにあった街にも生物兵器がいたが、ここにも生物兵器を利用した紛争が行われていたのだとわかった。