受け継がれるもの! 活性、グルメ細胞!
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「そういえば嬢ちゃんに聞きたいことがあったのだが」
「はい、なんでしょう?」
「嬢ちゃん……――舞獣姫だな」
「えっ!?」
思わず私は硬直した。きっとこれでバレただろう。でもだって今までマンサム所長に会ったことなんて一度もないのに!
「一度だけ、わしは会長と見たことがあるんだ。猛獣を捕獲しスラムで調理して人々に感謝されながら去って行くお主をな。服装は今と違うし仮面を付けていたが、コロシアムの戦いで姿が重なって見えたよ」
「っていうことは、IGO会長も私のことを……」
「ああ、もちろん知ってるが正体は知らん。わしも知ったのは今だしな」
チ――ン……。
「お、終わった……」
「おい瑞貴!?」
「わー! 瑞貴さんが真っ白になったー!」
だってIGOに存在がバレたんだよ……。何かと言われるに違いないし、行動が制限されるだろうし、ヘタをすれば監視下に置かれる可能性も……。
「何を呆けてるか知らんが、知ったとしてわしも会長もどうこうせんぞ」
「へっ?」
「お主は自分の報酬やハントしたモノで寄付しているのだ。逆にIGO非加盟国にまで配ってくれて感謝する。人々に食の喜びを与えたい気持ちは我々IGOも同じだからな」
そうか……勝手に非加盟国に寄付するとグルメ税を納めている人たちは納得しないし、立場もあるからIGOで寄付するのは難しいんだね。
「マンサム所長……」
「今、ハンサムって言った?」
「言ってない!」
いつもの台詞を言ったので、私は思わずタメでツッコミを入れた。
「アワワワワ……!」
「リンさん?」
なんかリンさんが頬を赤らめて目を潤ませると両手で口元を抑えている。その視線の先はトリコじゃなくて私に向けられてる気が……。
「ちょー感動だし!」
「えっ!?」
「ウチ、舞獣姫の話を聞いてたときからずっと憧れてたし! マジであんたがそうなの!?」
「あっ、はい……」
何事だ!? さっきと態度が正反対になっているぞ!?
「あのー…リンさん……?」
「や~だ! 『リンさん』なんて水臭いし! 敬語もいらないから!」
「じゃ、じゃあリンちゃんで……。改めて私は瑞貴っていうの。よろしく」
「よろしく!」
握手を求めて手を差し出すとリンちゃんも重ねてくれた。とりあえず不仲にならなくてよかった~!
「まさか瑞貴が話題の舞獣姫だなんて、てんこ盛りのスクープだわ!」
「ティナさん、近いって……」
こっちもこっちで大変だ。ティナさんまで目をキラキラさせてるよ……。
「あの、舞獣姫ってことは秘密にしてくれませんか? 公(オオヤケ)にされると厄介なので……」
「あっ、そうなの? なら私たちだけの秘密にするわ。ねっ、クルッポー」
〈クポー!〉
ここにいたマスコミがティナさんで本当によかった。本人が嫌なことはスクープにしないし、秘密はちゃんと守ってくれるしね。
「はい、なんでしょう?」
「嬢ちゃん……――舞獣姫だな」
「えっ!?」
思わず私は硬直した。きっとこれでバレただろう。でもだって今までマンサム所長に会ったことなんて一度もないのに!
「一度だけ、わしは会長と見たことがあるんだ。猛獣を捕獲しスラムで調理して人々に感謝されながら去って行くお主をな。服装は今と違うし仮面を付けていたが、コロシアムの戦いで姿が重なって見えたよ」
「っていうことは、IGO会長も私のことを……」
「ああ、もちろん知ってるが正体は知らん。わしも知ったのは今だしな」
チ――ン……。
「お、終わった……」
「おい瑞貴!?」
「わー! 瑞貴さんが真っ白になったー!」
だってIGOに存在がバレたんだよ……。何かと言われるに違いないし、行動が制限されるだろうし、ヘタをすれば監視下に置かれる可能性も……。
「何を呆けてるか知らんが、知ったとしてわしも会長もどうこうせんぞ」
「へっ?」
「お主は自分の報酬やハントしたモノで寄付しているのだ。逆にIGO非加盟国にまで配ってくれて感謝する。人々に食の喜びを与えたい気持ちは我々IGOも同じだからな」
そうか……勝手に非加盟国に寄付するとグルメ税を納めている人たちは納得しないし、立場もあるからIGOで寄付するのは難しいんだね。
「マンサム所長……」
「今、ハンサムって言った?」
「言ってない!」
いつもの台詞を言ったので、私は思わずタメでツッコミを入れた。
「アワワワワ……!」
「リンさん?」
なんかリンさんが頬を赤らめて目を潤ませると両手で口元を抑えている。その視線の先はトリコじゃなくて私に向けられてる気が……。
「ちょー感動だし!」
「えっ!?」
「ウチ、舞獣姫の話を聞いてたときからずっと憧れてたし! マジであんたがそうなの!?」
「あっ、はい……」
何事だ!? さっきと態度が正反対になっているぞ!?
「あのー…リンさん……?」
「や~だ! 『リンさん』なんて水臭いし! 敬語もいらないから!」
「じゃ、じゃあリンちゃんで……。改めて私は瑞貴っていうの。よろしく」
「よろしく!」
握手を求めて手を差し出すとリンちゃんも重ねてくれた。とりあえず不仲にならなくてよかった~!
「まさか瑞貴が話題の舞獣姫だなんて、てんこ盛りのスクープだわ!」
「ティナさん、近いって……」
こっちもこっちで大変だ。ティナさんまで目をキラキラさせてるよ……。
「あの、舞獣姫ってことは秘密にしてくれませんか? 公(オオヤケ)にされると厄介なので……」
「あっ、そうなの? なら私たちだけの秘密にするわ。ねっ、クルッポー」
〈クポー!〉
ここにいたマスコミがティナさんで本当によかった。本人が嫌なことはスクープにしないし、秘密はちゃんと守ってくれるしね。