四天王招集! 真冬の夜の奇跡!
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「うわ~……! まだまだ来るし!」
「日が沈んでいく……!」
「ムウッ……!」
その間にも他のソードホーンが続々とこちらに向かって来たのをリンが確認し、だんだん日が沈むと同時に気温が下がっていくのをヨハネスとパッチは感じる。それでも尚、瑞貴と小松は包丁を動かす手を止めない。
「レッグナイフ!!」
雪に亀裂を作るほどの威力と速さを持つレッグナイフを、ソードホーンは横に飛んでかわした。
〈アオオッ!〉
「髪(ヘア)ネット!!」
〈ハアアアッ!〉
「わっ!」
一頭のソードホーンが出す氷の針をサニーが髪(ヘア)ネットで防御するが、横から別のソードホーンの吐息により吹き飛ばされてしまった。
「クッ!」
「本気出していくぞ!」
「「「ハアアァァアアア!!」」」
三人は己のグルメ細胞の悪魔を出現させるほど力を溜める。そのとき――!
パアアァァアアア――……!
〈〈〈〈〈!〉〉〉〉〉
「「「!」」」
なんとどこからともなく眩しいくらいの光が来て、ソードホーンの群れやトリコたちが顔を上げると、ツリーの先端にある星の飾りが光っていた。そう、クリスマスツリーが完成したのだ。
……先ほどまで闘争心を持っていた両者だが、いつの間にかその光に見惚れていてそろって見上げていた。
「心をいやしてくれるような輝きだ……!」
「美(ツク)しい……!」
「瑞貴……! 小松……!」
下にいるみんなに向けて私たちは手を振る。マカロックの調理が済んだあと、私の風舞を使って小松さんとリンちゃんと三人で先端に行って飾り付けたのだ。
「甘露の木に、マカロックが適合したんだな!」
「分け隔てなく皆を照らす光……まさに、ピッタリの食材だ。ありがとう小松シェフ! そしてお嬢さん……いや、舞獣姫」
……パッチは戦闘前のトリコの言葉をしっかり聞いており、瑞貴が舞獣姫だと知ったようだ。しかし、あれほど隠そうとしていた姿を見て事情があると思い、自分の胸の中に留めておくことにする。その言葉は幸い先端にいる瑞貴には聞こえていないようだった。
「そろそろ来るね、ブリザードが」
「グズグズしてらんねぇな。早いとこ食おうぜ、このツリーをよ!」
〈〈〈〈〈アオオッ、アオッ!〉〉〉〉〉
「しょうがねぇな。お前らにも分けてやるよ」
ソードホーンが自分たちも食べたいって訴えている。さっきまで独占しようとしていた鳴き声と違うから、トリコも快く受け付けてくれた。猛獣だろうとみんなで食べたほうがおいしいしね!
「じゃ、この世の全ての食材に感謝を込めて」
「「「「「いただき――」」」」」
「食べちゃダメー!」
手を合わせて食事の挨拶をしようとしたら、パッチさんに慌てて止められた。あれ? 食べるんじゃなかったの?
「なんだよ!」
「私はマンサム所長に頼まれて、甘露の木の味をテイスティングに来たんだ!」
「マンサム所長に?」
「G7をわざわざ味を確かめに寄越すって、いったいなんのために?」
ココさんもサニーも不思議そうにすると、恐らく事情を知っているヨハネスさんはサングラスを上げ、パッチさんは真剣な表情をして話し出した。
「失敗は許されぬ……四天王を招集したのも、私の救助だけが目的ではない」
「そんなの、ウチも初耳だし!」
「これから、君たちの力が必要とされることになる」
「「えっ……?」」
私と小松さんは顔を見合わせる。私たちの力が必要ってどういうこと?
「だから……どうしてもこれを、おいしく食べてもらわないといかんのだ!」
「って、さっきからよ、こいつを誰に食べさせるってんだ?」
「それは……――直接、マンサム所長に聞くといい」
「「「「「ええっ!?」」」」」
依頼した本人とはいえ、最後はマンサム所長に丸投げかい!
「日が沈んでいく……!」
「ムウッ……!」
その間にも他のソードホーンが続々とこちらに向かって来たのをリンが確認し、だんだん日が沈むと同時に気温が下がっていくのをヨハネスとパッチは感じる。それでも尚、瑞貴と小松は包丁を動かす手を止めない。
「レッグナイフ!!」
雪に亀裂を作るほどの威力と速さを持つレッグナイフを、ソードホーンは横に飛んでかわした。
〈アオオッ!〉
「髪(ヘア)ネット!!」
〈ハアアアッ!〉
「わっ!」
一頭のソードホーンが出す氷の針をサニーが髪(ヘア)ネットで防御するが、横から別のソードホーンの吐息により吹き飛ばされてしまった。
「クッ!」
「本気出していくぞ!」
「「「ハアアァァアアア!!」」」
三人は己のグルメ細胞の悪魔を出現させるほど力を溜める。そのとき――!
パアアァァアアア――……!
〈〈〈〈〈!〉〉〉〉〉
「「「!」」」
なんとどこからともなく眩しいくらいの光が来て、ソードホーンの群れやトリコたちが顔を上げると、ツリーの先端にある星の飾りが光っていた。そう、クリスマスツリーが完成したのだ。
……先ほどまで闘争心を持っていた両者だが、いつの間にかその光に見惚れていてそろって見上げていた。
「心をいやしてくれるような輝きだ……!」
「美(ツク)しい……!」
「瑞貴……! 小松……!」
下にいるみんなに向けて私たちは手を振る。マカロックの調理が済んだあと、私の風舞を使って小松さんとリンちゃんと三人で先端に行って飾り付けたのだ。
「甘露の木に、マカロックが適合したんだな!」
「分け隔てなく皆を照らす光……まさに、ピッタリの食材だ。ありがとう小松シェフ! そしてお嬢さん……いや、舞獣姫」
……パッチは戦闘前のトリコの言葉をしっかり聞いており、瑞貴が舞獣姫だと知ったようだ。しかし、あれほど隠そうとしていた姿を見て事情があると思い、自分の胸の中に留めておくことにする。その言葉は幸い先端にいる瑞貴には聞こえていないようだった。
「そろそろ来るね、ブリザードが」
「グズグズしてらんねぇな。早いとこ食おうぜ、このツリーをよ!」
〈〈〈〈〈アオオッ、アオッ!〉〉〉〉〉
「しょうがねぇな。お前らにも分けてやるよ」
ソードホーンが自分たちも食べたいって訴えている。さっきまで独占しようとしていた鳴き声と違うから、トリコも快く受け付けてくれた。猛獣だろうとみんなで食べたほうがおいしいしね!
「じゃ、この世の全ての食材に感謝を込めて」
「「「「「いただき――」」」」」
「食べちゃダメー!」
手を合わせて食事の挨拶をしようとしたら、パッチさんに慌てて止められた。あれ? 食べるんじゃなかったの?
「なんだよ!」
「私はマンサム所長に頼まれて、甘露の木の味をテイスティングに来たんだ!」
「マンサム所長に?」
「G7をわざわざ味を確かめに寄越すって、いったいなんのために?」
ココさんもサニーも不思議そうにすると、恐らく事情を知っているヨハネスさんはサングラスを上げ、パッチさんは真剣な表情をして話し出した。
「失敗は許されぬ……四天王を招集したのも、私の救助だけが目的ではない」
「そんなの、ウチも初耳だし!」
「これから、君たちの力が必要とされることになる」
「「えっ……?」」
私と小松さんは顔を見合わせる。私たちの力が必要ってどういうこと?
「だから……どうしてもこれを、おいしく食べてもらわないといかんのだ!」
「って、さっきからよ、こいつを誰に食べさせるってんだ?」
「それは……――直接、マンサム所長に聞くといい」
「「「「「ええっ!?」」」」」
依頼した本人とはいえ、最後はマンサム所長に丸投げかい!