四天王招集! 真冬の夜の奇跡!
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「イッ!?」
「「モグモグ」」
「って、そんなに食べちゃダメだって! なくなっちゃうー!」
パッチさんに続いて顔を上げたら、いつの間にか木に登ったトリコがリンちゃんと共に葉っぱを食べていた。スナック菓子じゃないんだから……。
それにしてもこの木自体がケーキみたいなんだし、どう調理しろって……――ん? ケーキ?
「そうだ! ねぇ、小松さん!」
「もしかして、瑞貴さんも同じことを!?」
「えっ」
どうやら小松さんも思いついたみたい。今まで一緒にいたり調理することも多くなったから、思考が似てきたのかな。
そしてみんなに聞こえないように小声で話し合っていくと、やっぱり同じことを考えていたからすぐに結論が出た。
「うん! イケるかも!」
「甘露の木がさらにおいしくなるかもしれません!」
☆☆☆☆☆
……瑞貴と小松に言われ、三人は食材の捕獲へと向かった。
「キャンディ氷柱……美(ツク)しい!」
「チョコの石、チョコつぶてか。使えそうだな。他には……あっ!」
……サニーがキャンディ氷柱を見つけ、ココはチョコつぶて以外にも何かを見つけたようだ。
空に茜色が差してくる中で私と小松さんが作った生地を、甘露の木の隣に四天王の三人が作った巨大釜戸に焼いている。うん、時間も焼き加減も頃合いだ。
「そろそろ出すね」
「はい、お願いします」
私は釜戸から鉄板を引っ張ると、大きくておいしそうなクッキーが焼き上がった。
「できたー! ジンジャークッキー!」
「ショウガッツの実のジンジャークッキーとは、さすが小松シェフ! それにそちらのお嬢さんもずいぶん手慣れていたし、小松シェフと作業も息もピッタリだったよ。もしや料理人かな?」
「えっ!」
しまった、ついいつもの調子でやっちゃったよ! どう言えばいいのか……。
「瑞貴、松、どうだ?」
「サニー!」
「あっ、それは?」
触覚を使って大きな氷の塊を持って来たサニーに、自然と私たちは注目する形になった。よかった、誤魔化すことができて。
するとサニーは氷の塊の全体を髪で包み、開くと氷の丸いボール……グラスボールになった。
「うわっ! グラスボールになった!」
「綺麗!」
「美(ツク)しいだろ?」
サニーはさらに触覚を使い、甘露の木のかなり高い位置までグラスボールを運んでくれた。
「こんなところか」
「さすがサニタさんです」
「サニタって!」
「いいと思うけどな、サニタって」
「よくねーし!」
まあそれは置いといて。みんなが集めた食材を利用したり、リンちゃんも木に登ってモールを付けてくれたりしたおかげで、甘露の木がクリスマスツリーに変わっていく。
「クリスマスツリーとは考えたね。小松くん、瑞貴さん」
「見た目においしいトッピング……すぐにでもテイスティングしたいくらいだ」
「いえ、これもトリコさんとリンさんが豪快に食べてくれたおかげですかね」
「普通のスポンジケーキでも、トッピング次第ではおいしくなりますから」
ん? なんかリンちゃんがモールとは別に何かを垂らしているような……。
「『トリコとラブラブになれますように!!』」
「お前! それ、七夕だろーが! いや、お前も!?」
「えっ?」
「商店街のクリスマスツリーみたいになりそうだね……」
リンちゃんは巨大な短冊を付けていた。それにサニーがツッコミを入れると、隣にいたパッチさんも『食材をもっとテイスティング出来るように』という大きな短冊を持っていたので驚いた。
ちびっ子向けに商店街などで用意するクリスマスツリーみたいになりそうで、私も思わず苦笑してしまう。
「いや~大量大量!」
「あっ、トリコもココさんもお帰りなさい!」
「ホォ」
「これはまた、いろいろ見つけてきましたね」
トリコが巨大な包みを、ココさんが巨大な岩を頭上に上げて持って来た。私が迎えに行く中、二人が持って来たその量にパッチさんもヨハネスさんも感心する。
「「モグモグ」」
「って、そんなに食べちゃダメだって! なくなっちゃうー!」
パッチさんに続いて顔を上げたら、いつの間にか木に登ったトリコがリンちゃんと共に葉っぱを食べていた。スナック菓子じゃないんだから……。
それにしてもこの木自体がケーキみたいなんだし、どう調理しろって……――ん? ケーキ?
「そうだ! ねぇ、小松さん!」
「もしかして、瑞貴さんも同じことを!?」
「えっ」
どうやら小松さんも思いついたみたい。今まで一緒にいたり調理することも多くなったから、思考が似てきたのかな。
そしてみんなに聞こえないように小声で話し合っていくと、やっぱり同じことを考えていたからすぐに結論が出た。
「うん! イケるかも!」
「甘露の木がさらにおいしくなるかもしれません!」
☆☆☆☆☆
……瑞貴と小松に言われ、三人は食材の捕獲へと向かった。
「キャンディ氷柱……美(ツク)しい!」
「チョコの石、チョコつぶてか。使えそうだな。他には……あっ!」
……サニーがキャンディ氷柱を見つけ、ココはチョコつぶて以外にも何かを見つけたようだ。
空に茜色が差してくる中で私と小松さんが作った生地を、甘露の木の隣に四天王の三人が作った巨大釜戸に焼いている。うん、時間も焼き加減も頃合いだ。
「そろそろ出すね」
「はい、お願いします」
私は釜戸から鉄板を引っ張ると、大きくておいしそうなクッキーが焼き上がった。
「できたー! ジンジャークッキー!」
「ショウガッツの実のジンジャークッキーとは、さすが小松シェフ! それにそちらのお嬢さんもずいぶん手慣れていたし、小松シェフと作業も息もピッタリだったよ。もしや料理人かな?」
「えっ!」
しまった、ついいつもの調子でやっちゃったよ! どう言えばいいのか……。
「瑞貴、松、どうだ?」
「サニー!」
「あっ、それは?」
触覚を使って大きな氷の塊を持って来たサニーに、自然と私たちは注目する形になった。よかった、誤魔化すことができて。
するとサニーは氷の塊の全体を髪で包み、開くと氷の丸いボール……グラスボールになった。
「うわっ! グラスボールになった!」
「綺麗!」
「美(ツク)しいだろ?」
サニーはさらに触覚を使い、甘露の木のかなり高い位置までグラスボールを運んでくれた。
「こんなところか」
「さすがサニタさんです」
「サニタって!」
「いいと思うけどな、サニタって」
「よくねーし!」
まあそれは置いといて。みんなが集めた食材を利用したり、リンちゃんも木に登ってモールを付けてくれたりしたおかげで、甘露の木がクリスマスツリーに変わっていく。
「クリスマスツリーとは考えたね。小松くん、瑞貴さん」
「見た目においしいトッピング……すぐにでもテイスティングしたいくらいだ」
「いえ、これもトリコさんとリンさんが豪快に食べてくれたおかげですかね」
「普通のスポンジケーキでも、トッピング次第ではおいしくなりますから」
ん? なんかリンちゃんがモールとは別に何かを垂らしているような……。
「『トリコとラブラブになれますように!!』」
「お前! それ、七夕だろーが! いや、お前も!?」
「えっ?」
「商店街のクリスマスツリーみたいになりそうだね……」
リンちゃんは巨大な短冊を付けていた。それにサニーがツッコミを入れると、隣にいたパッチさんも『食材をもっとテイスティング出来るように』という大きな短冊を持っていたので驚いた。
ちびっ子向けに商店街などで用意するクリスマスツリーみたいになりそうで、私も思わず苦笑してしまう。
「いや~大量大量!」
「あっ、トリコもココさんもお帰りなさい!」
「ホォ」
「これはまた、いろいろ見つけてきましたね」
トリコが巨大な包みを、ココさんが巨大な岩を頭上に上げて持って来た。私が迎えに行く中、二人が持って来たその量にパッチさんもヨハネスさんも感心する。