四天王招集! 真冬の夜の奇跡!
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……次なる捕獲のために向かおうとしたトリコや瑞貴たち。だがその前に、突然リンが現れた。
ヘリが向かう先はグルメ刑務所・ハニープリズン。果たして、トリコたちへの依頼とは――!?
☆☆☆☆☆
ヘリが着陸して久々のハニープリズンの中に入ると、初めて来たときのように副所長・オーバンさんが迎えに来てくれた。そして彼に案内してもらった先は所長室――なんだけど。
「ラブ所長。お見えになりました」
「ウフッ。来たわね」
「「あ~! 美しい~!」」
「ちょっ、トリコ!?」
「やっぱり……」
入ってみたらこれまた久々のラブ所長がいたんだけど、性フェロモンを出しているせいかトリコと小松さんは目がハートで鼻の下を伸ばしてメロメロだ。前にも思ったように、リンちゃんが激怒している。
「彼女が、ハニープリズンの所長! あ~~……」
「ココまで!」
「えっ!? ココさんも!? 見たい!」
声からしてもメロメロな状態だとわかるココさん。珍しくリンちゃんが目を大きく見開いているから、私も見ようとしたら……。
「わみゃ!?」
「お願い、見ないで! 結構品が無い顔してるの自覚あるから!」
「確かに……」
見ようとしたらココさんに目を手の平で塞がれてしまった。リンちゃんでも納得するくらいのメロメロっぷり、見たかったなぁ。
「あんた! ウチのトリコに何したし!? トリコに手ぇ出したらぶっ飛ばすしー!」
「口の悪い小娘ね。私はゼブラちゃん一筋だっての! って、あら、ゼブラちゃんいないじゃない?」
「先ほど、マンサム所長から連絡が。ゼブラには依頼を断られたそうです」
「何よ! フェロモン出し損だわ!」
パチンッ!
「「あっ」」
「えっ?」
「変身した!?」
「いえ、これがラブ所長のフェロモンの力なんですよ」
ラブ所長が指を鳴らすと私たちは元の姿が見えるようになった。トリコも小松さんもココさんも元に戻ったみたいだし、リンちゃんも何がなんだかと混乱している。
「ラブ所長、お久しぶりです。お元気そうで……と言いたいところですが、あまり元気がありませんね」
「わかる!? ゼブラちゃんがいなくなって、毎日寂しいのよ! わ~ん!」
「おっと」
泣きながら抱きついてきたラブ所長を私は受け止めた。前に会ったときよりイキイキしていなかったし、ゼブラが来ないって知って余計に寂しくなったのだろう。立場は所長でも、恋する乙女だもんね。
「ちょっと! ウチのトリコの次は、ウチの瑞貴に何抱きついてんだし!」
「何よ、いいじゃない! 瑞貴ちゃんはあちしの大事な友達だもの!」
「い・い・か・ら・離れるしー!」
「い・や・よー!」
「二人共、痛い痛い! オーバンさん助けて!」
「ああっ、はい!」
……泣きながら抱きつくラブをリンがムリにでも離そうとしているので、間に入っている瑞貴をオーバンが助けるべく駆け寄った。ちなみに他の三人はというと――。
「ゼブラが瑞貴に惚れたってこと、絶対所長には言わないほうがいいな」
「ですね」
「トリコ、小松くん、あとで詳しく教えてくれ」
やっと泣き止んだラブ所長が椅子に座りなおすのを確認したら、みんなが固まって小声で話し合っている。私だけ除け者?
「何みんなでコソコソしているの?」
「い、いや、なんでもないんだ!」
「そ、それより! ゼブラも呼んだの?」
「今回は四天王全員を招集されたそうです」
「「全員!?」」
リンちゃんの質問にオーバンさんが答えたら、私と小松さんは驚きの声を上げた。美食四天王を全員呼び出すなんて……!
「どんだけの依頼ですか!?」
「パッチ氏が行方不明なのよ!」
「パッチ氏……って、あのG7のパッチさん!?」
ラブ所長が告げた名前を記憶を頼りに思い出したら、私の寄付先やセンチュリースープのときに出会った人が頭に浮かんだ。
ヘリが向かう先はグルメ刑務所・ハニープリズン。果たして、トリコたちへの依頼とは――!?
☆☆☆☆☆
ヘリが着陸して久々のハニープリズンの中に入ると、初めて来たときのように副所長・オーバンさんが迎えに来てくれた。そして彼に案内してもらった先は所長室――なんだけど。
「ラブ所長。お見えになりました」
「ウフッ。来たわね」
「「あ~! 美しい~!」」
「ちょっ、トリコ!?」
「やっぱり……」
入ってみたらこれまた久々のラブ所長がいたんだけど、性フェロモンを出しているせいかトリコと小松さんは目がハートで鼻の下を伸ばしてメロメロだ。前にも思ったように、リンちゃんが激怒している。
「彼女が、ハニープリズンの所長! あ~~……」
「ココまで!」
「えっ!? ココさんも!? 見たい!」
声からしてもメロメロな状態だとわかるココさん。珍しくリンちゃんが目を大きく見開いているから、私も見ようとしたら……。
「わみゃ!?」
「お願い、見ないで! 結構品が無い顔してるの自覚あるから!」
「確かに……」
見ようとしたらココさんに目を手の平で塞がれてしまった。リンちゃんでも納得するくらいのメロメロっぷり、見たかったなぁ。
「あんた! ウチのトリコに何したし!? トリコに手ぇ出したらぶっ飛ばすしー!」
「口の悪い小娘ね。私はゼブラちゃん一筋だっての! って、あら、ゼブラちゃんいないじゃない?」
「先ほど、マンサム所長から連絡が。ゼブラには依頼を断られたそうです」
「何よ! フェロモン出し損だわ!」
パチンッ!
「「あっ」」
「えっ?」
「変身した!?」
「いえ、これがラブ所長のフェロモンの力なんですよ」
ラブ所長が指を鳴らすと私たちは元の姿が見えるようになった。トリコも小松さんもココさんも元に戻ったみたいだし、リンちゃんも何がなんだかと混乱している。
「ラブ所長、お久しぶりです。お元気そうで……と言いたいところですが、あまり元気がありませんね」
「わかる!? ゼブラちゃんがいなくなって、毎日寂しいのよ! わ~ん!」
「おっと」
泣きながら抱きついてきたラブ所長を私は受け止めた。前に会ったときよりイキイキしていなかったし、ゼブラが来ないって知って余計に寂しくなったのだろう。立場は所長でも、恋する乙女だもんね。
「ちょっと! ウチのトリコの次は、ウチの瑞貴に何抱きついてんだし!」
「何よ、いいじゃない! 瑞貴ちゃんはあちしの大事な友達だもの!」
「い・い・か・ら・離れるしー!」
「い・や・よー!」
「二人共、痛い痛い! オーバンさん助けて!」
「ああっ、はい!」
……泣きながら抱きつくラブをリンがムリにでも離そうとしているので、間に入っている瑞貴をオーバンが助けるべく駆け寄った。ちなみに他の三人はというと――。
「ゼブラが瑞貴に惚れたってこと、絶対所長には言わないほうがいいな」
「ですね」
「トリコ、小松くん、あとで詳しく教えてくれ」
やっと泣き止んだラブ所長が椅子に座りなおすのを確認したら、みんなが固まって小声で話し合っている。私だけ除け者?
「何みんなでコソコソしているの?」
「い、いや、なんでもないんだ!」
「そ、それより! ゼブラも呼んだの?」
「今回は四天王全員を招集されたそうです」
「「全員!?」」
リンちゃんの質問にオーバンさんが答えたら、私と小松さんは驚きの声を上げた。美食四天王を全員呼び出すなんて……!
「どんだけの依頼ですか!?」
「パッチ氏が行方不明なのよ!」
「パッチ氏……って、あのG7のパッチさん!?」
ラブ所長が告げた名前を記憶を頼りに思い出したら、私の寄付先やセンチュリースープのときに出会った人が頭に浮かんだ。