劇的変身! 美容室バーバーグルメ!
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「てか、店長! なんで瑞貴にはやんねぇんだよ!」
「バカモン! 髪は女の命なのだ! ましてや可愛いお嬢さんにそんなことさせられるかい!」
「店長、グッジョブ!」
「贔屓だ……」
……トリコが真っ直ぐ瑞貴を指差して言うと、きっぱりと否定した店長に褒められた瑞貴は嬉しそうに親指を立てた。そして小松はガックリと肩を落としたあと、あることに気づいて店長に尋ねる。
「あの~……。これってまさか、取り返しつかないってことじゃ――」
「何ぃ~~っ!?」
「どわ~! 落ち着いて!」
トリコは片眉もピクピクして顔が真っ赤になるくらい怒っている。その迫力に店長は恐れたのか、勢いよくキッチンへとうしろ足で素早く下がった。
そして「しょうがねぇな~……ホンットにも~!」と言いながら何か持ってくる。いつもなら『しょうがないのはあんたでしょ!』とツッコミたいのは山々だが、一緒に面白がっていた私も同罪だから黙っておく。
「伸び海苔だ。この海苔を食べたらすぐに元の長さに伸びっからよ」
それを受け取って食べると、二人の髪は確かに元の長さだけでなく元の色に戻った。
「ハァ~よかった~!」
「てか、こんな海苔があんなら瑞貴にも――」
「「しないからな/ね」」
「ハイ……」
私にもさせようとしたトリコだけど、店長と私のドがつくほどキッパリした返事に押し黙った。
ガチャ。
「「ココさん!」」
「やあ、小松くん、瑞貴ちゃん。久しぶりだね」
「おっ。来たな、ココ!」
扉が開くと来店したのはココさんだった。私と小松さんはオータムマウンテン以来だなぁと思っていたら、どうやらトリコに呼ばれたらしい。
「ほら、お前も座れよ」
「といっても……」
「残念だが席の数は三台しかないんだ。お嬢さん、先に終わらせてもいいかな? もちろんデザートはちゃんと用意するぞい」
「はい。そろえる感じでお願いします」
それから店長の神業のおかげで綺麗にそろえられてトリートメントもしてもらい、私の髪はツヤツヤのサラサラになった。いつもの美容室もいいけど、ここに来てよかったって思えるほどの出来だよ!
「あんま変わんねぇな」
「ムッ」
「そうですか? 僕は一段と可愛くなったと思いますよ」
「ありがとう、小松さん!」
「せっかく可愛くなったんだし、このまま僕とデートに行くかい?」
「デッ!?」
トリコはともかく、小松さんの言葉でも充分嬉しかったのに、ココさんの『デート』という発言に私は顔が赤くなってしまった。
「そうはいくか! お前はこっちに座れ!」
「うわっ!」
「はい、いらっしゃいませ~」
ココさんは無理矢理トリコに私が座っていた椅子に着席し、店長が即座にカットクロスをかけたおかげで身動きが取れなくなってしまった。なんてコンビプレー……。
「それにしてもココさん、急にどうしたんですか?」
「俺が呼んだのさ。ココのあのヘナチョコに伸びた髪を切ってやろうってな」
「のわりには、ココさんにカットすることを言ってなかったのね……」
何も言わずにカットされるせいで、心なしかココさんの片眉がピクピクと動いている気がするんだけど。そして店長はデザートを私たち全員に用意し、ココさんのカットを始めた。
「おっ! こりゃ王甘ウニじゃねぇか! ……うっま~い!」
「ん~!」
「こんなデザート、初めて食べたよ」
「とっても甘くておいしい!」
王甘ウニはプリンのようにプルプルして、口の中に入れるとこの世の物とは思えない甘さが広がってきた。トリコも小松さんもココさんも私も、そのおいしさに感動する。
「「「「ごちそうさまでした!」」」」
「カットも完成だー!」
王甘ウニを食べ終わったら、これまたいつの間にか店長は三人のカットをまとめて終わらせていた。
「バカモン! 髪は女の命なのだ! ましてや可愛いお嬢さんにそんなことさせられるかい!」
「店長、グッジョブ!」
「贔屓だ……」
……トリコが真っ直ぐ瑞貴を指差して言うと、きっぱりと否定した店長に褒められた瑞貴は嬉しそうに親指を立てた。そして小松はガックリと肩を落としたあと、あることに気づいて店長に尋ねる。
「あの~……。これってまさか、取り返しつかないってことじゃ――」
「何ぃ~~っ!?」
「どわ~! 落ち着いて!」
トリコは片眉もピクピクして顔が真っ赤になるくらい怒っている。その迫力に店長は恐れたのか、勢いよくキッチンへとうしろ足で素早く下がった。
そして「しょうがねぇな~……ホンットにも~!」と言いながら何か持ってくる。いつもなら『しょうがないのはあんたでしょ!』とツッコミたいのは山々だが、一緒に面白がっていた私も同罪だから黙っておく。
「伸び海苔だ。この海苔を食べたらすぐに元の長さに伸びっからよ」
それを受け取って食べると、二人の髪は確かに元の長さだけでなく元の色に戻った。
「ハァ~よかった~!」
「てか、こんな海苔があんなら瑞貴にも――」
「「しないからな/ね」」
「ハイ……」
私にもさせようとしたトリコだけど、店長と私のドがつくほどキッパリした返事に押し黙った。
ガチャ。
「「ココさん!」」
「やあ、小松くん、瑞貴ちゃん。久しぶりだね」
「おっ。来たな、ココ!」
扉が開くと来店したのはココさんだった。私と小松さんはオータムマウンテン以来だなぁと思っていたら、どうやらトリコに呼ばれたらしい。
「ほら、お前も座れよ」
「といっても……」
「残念だが席の数は三台しかないんだ。お嬢さん、先に終わらせてもいいかな? もちろんデザートはちゃんと用意するぞい」
「はい。そろえる感じでお願いします」
それから店長の神業のおかげで綺麗にそろえられてトリートメントもしてもらい、私の髪はツヤツヤのサラサラになった。いつもの美容室もいいけど、ここに来てよかったって思えるほどの出来だよ!
「あんま変わんねぇな」
「ムッ」
「そうですか? 僕は一段と可愛くなったと思いますよ」
「ありがとう、小松さん!」
「せっかく可愛くなったんだし、このまま僕とデートに行くかい?」
「デッ!?」
トリコはともかく、小松さんの言葉でも充分嬉しかったのに、ココさんの『デート』という発言に私は顔が赤くなってしまった。
「そうはいくか! お前はこっちに座れ!」
「うわっ!」
「はい、いらっしゃいませ~」
ココさんは無理矢理トリコに私が座っていた椅子に着席し、店長が即座にカットクロスをかけたおかげで身動きが取れなくなってしまった。なんてコンビプレー……。
「それにしてもココさん、急にどうしたんですか?」
「俺が呼んだのさ。ココのあのヘナチョコに伸びた髪を切ってやろうってな」
「のわりには、ココさんにカットすることを言ってなかったのね……」
何も言わずにカットされるせいで、心なしかココさんの片眉がピクピクと動いている気がするんだけど。そして店長はデザートを私たち全員に用意し、ココさんのカットを始めた。
「おっ! こりゃ王甘ウニじゃねぇか! ……うっま~い!」
「ん~!」
「こんなデザート、初めて食べたよ」
「とっても甘くておいしい!」
王甘ウニはプリンのようにプルプルして、口の中に入れるとこの世の物とは思えない甘さが広がってきた。トリコも小松さんもココさんも私も、そのおいしさに感動する。
「「「「ごちそうさまでした!」」」」
「カットも完成だー!」
王甘ウニを食べ終わったら、これまたいつの間にか店長は三人のカットをまとめて終わらせていた。