分かれ道! 料理人のめざす先
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「あなたたちの誇りである卒園生は、今じゃ世界料理人ランキング99位に入ったんですよ。100位以内に入るなんて、とてもスゴいですね!」
その人の名は『大竹』――……今じゃ七ツ星レストランを経営しており、この孤児院の名前と同じオトギの城のオーナーだ。
☆☆☆☆☆
……二度もツイン釘パンチを撃ったことで、トリコへの反動や負担は半端じゃない。もう限界に近づいている。
「ハァ……ハァ……」
「もう一発だ! トリコ!」
「ああ! これまでキツい修業を積んできたんだ……! その成果を見せてやる!」
スカイプラント、ヘビーホール、サンドガーデン、デスフォール……様々な自然の脅威が自分をレベルアップさせてくれたのだ。
「何度でも放ってやるぜ! 待ってろよ、世界中の料理人! これが、IGO会長の……前菜だ――っ!!」
さらにツイン釘パンチを撃って宝箱に衝撃を与えると……今まで動かなかった宝箱のフタがついに外れた。
「や……!」
「やった!」
「宝箱が開いたぜー! イヤッホー!」
子供時代に初めて見つけてから年月が経ち、大人になって修業も積んで自信を持ったことで挑んだ宝箱を、ついに攻略することができたのだ。
「あっ……強い電磁波!」
宝箱の隙間から放つ電磁波をココの目が捉える。その電磁波は宝箱から第8ビオトープ……そして地球全体に向かって放たれた。
☆☆☆☆☆
……時は少しさかのぼり、トリコとココが宝箱を開ける前のことだ。
「甘い!」
「違うよ!」
意見の食い違いで叫び合う大竹と小松。まさに一触触発という空気の中、大竹はニヤリと笑った。
「違うって言うけどな、舞獣姫だって同じことをしてるじゃないか!」
「なっ!? なんで舞獣姫さんが出て来るんだよ!」
「今までメディアに顔出ししなかったくせに、センチュリースープのときに出てたよな。結局有名になりたくて、自分の料理人としての地位を上げたいだけじゃないのか? そのためにセンチュリースープを――こまっちゃんを利用したんだよ」
「違う! 舞獣姫さんは本当は『僕だけ』が作ったと発表しようとしてたんだ。でも僕がそれを断ったからだ。料理にも世間にも嘘はつきたくないから……センチュリースープは『僕と舞獣姫さんの二人』で作ったと堂々としたかったからだよ!」
「嘘ならもうあいつはついてるじゃないか! 仮面をつけて舞獣姫だなんて名乗って素顔を見せようとしない――異端な存在だ!」
「っ!」
大竹の言葉に小松は目を見開いて強く睨みつけた。異世界から来た瑞貴は確かにこの世界では『異端』の存在であり、とても強い四神というグルメ細胞を宿している。それを制御するために修業しているのだ。
そのことを気にして、ときどき悲しそうな顔を浮かべる瑞貴を小松は知っていた。
その人の名は『大竹』――……今じゃ七ツ星レストランを経営しており、この孤児院の名前と同じオトギの城のオーナーだ。
☆☆☆☆☆
……二度もツイン釘パンチを撃ったことで、トリコへの反動や負担は半端じゃない。もう限界に近づいている。
「ハァ……ハァ……」
「もう一発だ! トリコ!」
「ああ! これまでキツい修業を積んできたんだ……! その成果を見せてやる!」
スカイプラント、ヘビーホール、サンドガーデン、デスフォール……様々な自然の脅威が自分をレベルアップさせてくれたのだ。
「何度でも放ってやるぜ! 待ってろよ、世界中の料理人! これが、IGO会長の……前菜だ――っ!!」
さらにツイン釘パンチを撃って宝箱に衝撃を与えると……今まで動かなかった宝箱のフタがついに外れた。
「や……!」
「やった!」
「宝箱が開いたぜー! イヤッホー!」
子供時代に初めて見つけてから年月が経ち、大人になって修業も積んで自信を持ったことで挑んだ宝箱を、ついに攻略することができたのだ。
「あっ……強い電磁波!」
宝箱の隙間から放つ電磁波をココの目が捉える。その電磁波は宝箱から第8ビオトープ……そして地球全体に向かって放たれた。
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……時は少しさかのぼり、トリコとココが宝箱を開ける前のことだ。
「甘い!」
「違うよ!」
意見の食い違いで叫び合う大竹と小松。まさに一触触発という空気の中、大竹はニヤリと笑った。
「違うって言うけどな、舞獣姫だって同じことをしてるじゃないか!」
「なっ!? なんで舞獣姫さんが出て来るんだよ!」
「今までメディアに顔出ししなかったくせに、センチュリースープのときに出てたよな。結局有名になりたくて、自分の料理人としての地位を上げたいだけじゃないのか? そのためにセンチュリースープを――こまっちゃんを利用したんだよ」
「違う! 舞獣姫さんは本当は『僕だけ』が作ったと発表しようとしてたんだ。でも僕がそれを断ったからだ。料理にも世間にも嘘はつきたくないから……センチュリースープは『僕と舞獣姫さんの二人』で作ったと堂々としたかったからだよ!」
「嘘ならもうあいつはついてるじゃないか! 仮面をつけて舞獣姫だなんて名乗って素顔を見せようとしない――異端な存在だ!」
「っ!」
大竹の言葉に小松は目を見開いて強く睨みつけた。異世界から来た瑞貴は確かにこの世界では『異端』の存在であり、とても強い四神というグルメ細胞を宿している。それを制御するために修業しているのだ。
そのことを気にして、ときどき悲しそうな顔を浮かべる瑞貴を小松は知っていた。