分かれ道! 料理人のめざす先
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子供たちと遊んで島を出たあと、私はウォーにお願いしてある場所に向かっていた。アーマーガララは水陸両用だし、特に急いでないからのんびりしても大丈夫なんだ。それに行き先は告げなくても毎年のことだからわかってくれている。
「ごめんね、ウォー。子供たちと一緒に遊んで疲れているのに」
〈ギュアア!〉
まるで平気だというようにひと鳴きする。ウォーはかしこいから危害を加えなければ平気で、最初は怯えていた子供たちも慣れた頃にはウォーに乗ったり尻尾で滑り台をして遊んでいた。ウォーも懐いてくれたのが嬉しかったのか楽しそうだったもんね。
そうやって話していたら目的地の花屋さんに着き、店の前では馴染みの人が後片付けをしている。
「こんばんは」
「あら、ちょうどよかった。もう閉店する頃だったのよ」
「すみません、毎年ギリギリに来てしまって……」
「いいのいいの。逆にあなたのパートナーたちはみんな大きいから、他のお客様をびっくりさせちゃうわ」
彼女はトムさんの経由で知り合った花屋の店主・リノさん。町からずいぶん離れた所に花屋を建てたという変わり者だけど、元美食屋としての経由で育てるのが難しかったり希少価値の花も取り扱っており、アレジメントも好評だから店はいつも大盛況。
私がここを利用するのはお祝いごとなど特別なとき、そして今日みたいな日だ。
「はい、いつもの」
「ありがとうございます」
「あんたみたいなマメな人だと、きっとみんな喜んでくれるわ」
「そうだといいんですけど……」
私は花束を受け取ってリノさんにお金を払い、ウォーに乗ってもう一つの目的地へと向かった。
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……トリコはツイン釘パンチを撃ったものの、宝箱を開けることなく逆に反動で自分がダメージをくらった気分だ。
「ぐうっ……!」
「トリコ! スゴいな、今のパンチ!」
ココはバジュルコッコの攻撃を余裕でよけながら、初めて見るトリコのツイン釘パンチに驚いていた。
「こっちだ!」
〈ゴギョッ!〉
〈ゴギョー!〉
次々と地面を突き刺すようにクチバシで攻撃するバジュルコッコだが、全くココに当たることはない。
「君はもう僕には……触れない! ポイズンアーマー!」
ココはいつものように毒化として肌が紫色になっただけでなく、全身が紫色になり毒でできた鎧を身に纏って剣を持っていた。
「ポイズンソード!!」
バジュルコッコの顔近くまでジャンプしたココは、そのまま一気に二つの顔が届くくらい横に一閃する。首が斬れることはなかったが、毒を浴びたバジュルコッコはそのまま地に伏せ、ココは毒化を解いた。