再会! オトギの城の竹ちゃん!
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『実はこの庭のどこかに、わしの大切なフルコース――前菜が隠されておるんじゃ。八つのビオトープに一つずつ、つまり計八つ! 全てを見つけ出せば、わしのフルコースがそろうってわけじゃ。見つけてみるがいい。ただし、それ相応の実力がなければ……決して取ることができない場所にある。いつかお前らがそれを見――?』
目を閉じながらサングラスを外した一龍は、何も反応が返ってこないので気になって目を開く。しかしそこには四人の姿がなく、振り向けば全員そろって走り出していた。
『『『『わー!』』』』
『聞けーい!』
『探し出せー!』
『フッ……』
さっきまで興味もなかったココも加わり、四人は意気揚々と一龍のフルコース探しを始めた。普段は難有りの所もあるが、年相応で好奇心旺盛な息子同然の子供たちの姿に、一龍も微笑ましそうに見守っていた。
☆☆☆☆☆
――そうして年月が流れ、今トリコとココは再び一龍のフルコースを見つけにここへやってきた。石の通路を抜けるとその先にある広場に辿り着く。
「さ~てと、久々のご対面だな」
「ああ」
崖の下には自分たちの何倍の大きさもある頑丈で巨大な宝箱があった。
「修業時代にやっと見つけた宝箱……会長(オヤジ)はこの中に前菜を隠したに違いねぇ。で、どうだココ? 中は見えるか?」
「電磁波が遮断されている……微弱な電磁波しか見えないな。まっ、なんていったってこの箱はどんな衝撃にもビクともしない、特殊な素材でできているからね」
一龍に告げられてから探し回りやっと見つけた。当時は子供とはいえグルメ細胞と修業のおかげで普通の大人よりは強かったし、サニーも髪(ヘア)パンチを使ったが、開くどころかズラすことすらもできなかった。
「あの硬さ、耐久力……人間界のモノではないだろう」
「お前の王水でもダメなのか? 金属だって溶かすんだろう?」
「確かに王水なら少しずつ溶かせるかもしれないが、大量に作れないからね。しかもこの箱の厚みだと何年もかかるだろう」
「なるほど。やっぱ苦労しそうだな。まっ、攻略しなきゃなんねぇのはこいつだけじゃねぇし」
キラーン――!
奥から四つの赤い目が光って見え、こちらに来る足音が聞こえる。一度は来たことがあるからココもトリコも驚くことなく、むしろ予想通りと言ったところだ。
「さっそく来たみたいだね」
「ああ。まるで自分が産んだ卵みてぇにこの箱を頑なに守る猛獣……第8ビオトープでは考えられねぇ強さの鶏――鳥獣・バジュルコッコ!」
〈〈ゴギョ――ッ!!〉〉
二つの頭を持つ捕獲レベル74の鳥獣類・バジュルコッコ――宝箱攻略と同時に、こいつを倒さなければ一龍の前菜を手に入れることはできないのだ。
目を閉じながらサングラスを外した一龍は、何も反応が返ってこないので気になって目を開く。しかしそこには四人の姿がなく、振り向けば全員そろって走り出していた。
『『『『わー!』』』』
『聞けーい!』
『探し出せー!』
『フッ……』
さっきまで興味もなかったココも加わり、四人は意気揚々と一龍のフルコース探しを始めた。普段は難有りの所もあるが、年相応で好奇心旺盛な息子同然の子供たちの姿に、一龍も微笑ましそうに見守っていた。
☆☆☆☆☆
――そうして年月が流れ、今トリコとココは再び一龍のフルコースを見つけにここへやってきた。石の通路を抜けるとその先にある広場に辿り着く。
「さ~てと、久々のご対面だな」
「ああ」
崖の下には自分たちの何倍の大きさもある頑丈で巨大な宝箱があった。
「修業時代にやっと見つけた宝箱……会長(オヤジ)はこの中に前菜を隠したに違いねぇ。で、どうだココ? 中は見えるか?」
「電磁波が遮断されている……微弱な電磁波しか見えないな。まっ、なんていったってこの箱はどんな衝撃にもビクともしない、特殊な素材でできているからね」
一龍に告げられてから探し回りやっと見つけた。当時は子供とはいえグルメ細胞と修業のおかげで普通の大人よりは強かったし、サニーも髪(ヘア)パンチを使ったが、開くどころかズラすことすらもできなかった。
「あの硬さ、耐久力……人間界のモノではないだろう」
「お前の王水でもダメなのか? 金属だって溶かすんだろう?」
「確かに王水なら少しずつ溶かせるかもしれないが、大量に作れないからね。しかもこの箱の厚みだと何年もかかるだろう」
「なるほど。やっぱ苦労しそうだな。まっ、攻略しなきゃなんねぇのはこいつだけじゃねぇし」
キラーン――!
奥から四つの赤い目が光って見え、こちらに来る足音が聞こえる。一度は来たことがあるからココもトリコも驚くことなく、むしろ予想通りと言ったところだ。
「さっそく来たみたいだね」
「ああ。まるで自分が産んだ卵みてぇにこの箱を頑なに守る猛獣……第8ビオトープでは考えられねぇ強さの鶏――鳥獣・バジュルコッコ!」
〈〈ゴギョ――ッ!!〉〉
二つの頭を持つ捕獲レベル74の鳥獣類・バジュルコッコ――宝箱攻略と同時に、こいつを倒さなければ一龍の前菜を手に入れることはできないのだ。