再会! オトギの城の竹ちゃん!
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「大金があれば名のある美食屋に高級食材を依頼できるだろ? そうすれば新しいメニューも出せるし、店は繁盛!」
「えっ」
「IGOの評価も上がり、星の数ももっと増えるかも」
「そ、そうかな……?」
「そうさ! こまっちゃんの料理人としての評判も上がるってもんだ! ランキング100位以内なんてすぐだよ」
大竹の話は確かに理にかなっているが、もともと金儲けに興味を示さなかった小松には複雑な気持ちでいた。
「ああ、でも、大金積んで美食屋に頼む必要ないのか」
「えっ?」
「トリコとコンビ組んだんだろ?」
一度目を閉じて開いて言ったとき、大竹はまるで皮肉気に小松を見据えた。それを小松は感じ取ったが、誤解されているのだと思って苦笑しながら説明する。
「いや、僕は別に、そんなつもりでコンビ組んだんじゃないよ。ただ、トリコさんの採った食材をおいしく料理したいと思っただけで――」
「甘いなぁ、こまっちゃんは」
「えっ」
「プロの料理人ってぇのは、常に稼げる料理を作らなきゃダメだよ」
「稼ぐ、って……」
「いくらうまい料理を作っても、稼げなきゃ意味はないし、金がないと上にはいけないからね」
「…………」
大竹の言葉の一つ一つが小松を驚かせる。それに対し大竹はワイングラスを持ってワインが波のように揺れるよう動かす。
「俺の目標はランキングのトップに立つこと。そのためならなんだってするさ」
「な、なんか……」
「ん?」
「竹ちゃん、変わったね……。『梅ちゃん』と三人で修業してたときよりも、野心的というか……」
『いつか一人前の料理人になって、みんなが喜ぶうまい料理を作ろうね!』
修業時代では小松と大竹ともう一人で、毎日料理とお客様のことを考えながら修業していた。大変なこともあったけど三人で笑い合った日々は今でも小松の記憶に残っている。
「梅ちゃん?」
「梅ちゃんだよ! ほら、僕たちいつも三人一緒だったじゃん! 仲良し三人組って言われてさ!」
「ああ、いたね。すっかり忘れてた。過去は振り返らないもんでね」
「えっ……!?」
「こまっちゃん、俺が変わったって言ったけど、こまっちゃんが変わらなさすぎるんだよ」
大竹は料理に対して野心的になっただけでなく、修業時代の仲間のこともすぐ思い出せないようになってしまい、小松はショックを受けて目を見開いた。
「それとさ、こまっちゃん。話は変わるけど……――悪いことは言わない、舞獣姫とはすぐに縁を切ったほうがいい」
「えっ!?」
話が変わったのは別に構わないが、それが瑞貴のことに関してだとは思わなかった。それも『縁を切れ』など大竹は物騒なことを言う。
「えっ」
「IGOの評価も上がり、星の数ももっと増えるかも」
「そ、そうかな……?」
「そうさ! こまっちゃんの料理人としての評判も上がるってもんだ! ランキング100位以内なんてすぐだよ」
大竹の話は確かに理にかなっているが、もともと金儲けに興味を示さなかった小松には複雑な気持ちでいた。
「ああ、でも、大金積んで美食屋に頼む必要ないのか」
「えっ?」
「トリコとコンビ組んだんだろ?」
一度目を閉じて開いて言ったとき、大竹はまるで皮肉気に小松を見据えた。それを小松は感じ取ったが、誤解されているのだと思って苦笑しながら説明する。
「いや、僕は別に、そんなつもりでコンビ組んだんじゃないよ。ただ、トリコさんの採った食材をおいしく料理したいと思っただけで――」
「甘いなぁ、こまっちゃんは」
「えっ」
「プロの料理人ってぇのは、常に稼げる料理を作らなきゃダメだよ」
「稼ぐ、って……」
「いくらうまい料理を作っても、稼げなきゃ意味はないし、金がないと上にはいけないからね」
「…………」
大竹の言葉の一つ一つが小松を驚かせる。それに対し大竹はワイングラスを持ってワインが波のように揺れるよう動かす。
「俺の目標はランキングのトップに立つこと。そのためならなんだってするさ」
「な、なんか……」
「ん?」
「竹ちゃん、変わったね……。『梅ちゃん』と三人で修業してたときよりも、野心的というか……」
『いつか一人前の料理人になって、みんなが喜ぶうまい料理を作ろうね!』
修業時代では小松と大竹ともう一人で、毎日料理とお客様のことを考えながら修業していた。大変なこともあったけど三人で笑い合った日々は今でも小松の記憶に残っている。
「梅ちゃん?」
「梅ちゃんだよ! ほら、僕たちいつも三人一緒だったじゃん! 仲良し三人組って言われてさ!」
「ああ、いたね。すっかり忘れてた。過去は振り返らないもんでね」
「えっ……!?」
「こまっちゃん、俺が変わったって言ったけど、こまっちゃんが変わらなさすぎるんだよ」
大竹は料理に対して野心的になっただけでなく、修業時代の仲間のこともすぐ思い出せないようになってしまい、小松はショックを受けて目を見開いた。
「それとさ、こまっちゃん。話は変わるけど……――悪いことは言わない、舞獣姫とはすぐに縁を切ったほうがいい」
「えっ!?」
話が変わったのは別に構わないが、それが瑞貴のことに関してだとは思わなかった。それも『縁を切れ』など大竹は物騒なことを言う。