受け継がれるもの! 活性、グルメ細胞!
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「トリコ、大丈夫?」
「ああ……。しかし…俺も左手はイカレちまったが……」
「だけどトリコのおかげで、空いた穴から中も見えるくらいになった。これなら疾風斬でも余裕で破壊できる!」
「まだ俺たちの声は聞こえてるか!? ひとまず勝負ありだ! システムを止めて反省会でも開きな! 次は正々堂々、生身でかかってこい!」
「これ以上やるってんなら、私が斬り刻んでやる!」
《バカナ……次ハネェヨ……道連レダトリコ!! ソノ女モダ!!》
「「!?」」
私たちに向かって突進するGTロボ。何するかわかった私はトリコの前に出る。
「自腹する気か!? 発射!!」
「4流星守護壁!!」
ドッカ――ンッ!!
マンサム所長の合図でたくさんのレーザーがGTロボにめがけて発射された。その爆風と光は凄まじいものだ。
合図とほぼ同時に私が薙刀から出した守護壁が、私とトリコ、小松さんとマンサム所長、リンさんとティナさんとクルッポー、バトルウルフ親子、それぞれの前に現れて爆風と衝撃から守った。
すると倒れたGTロボの中から虫みたいなモノが出てくる。
「GTロボの核(コア)アンテナか!」
「醜っ!?」
うん、確かに小松さんの言う通り醜い。だけどあれが出てきたってことは、GTロボは使い物にならなくなったようだ。
「よーし! あいつを撃ち抜け!」
再びマンサム所長の合図で次々とレーザーが撃ち出される。だけど核(コア)アンテナは素早い動きでよけると、そのまま四番ゲートに入って闘技場から出て行った。
「わしの部屋のハッチを開けろ! ――リッキー! 聞こえるか!? Bゲートから出てくる虫を仕留めるんだ!」
リッキー……――マンサム所長のパートナーアニマルで、捕獲レベル35の哺乳獣類・ハイアンパンサーの名前だ。あの子なら核(コア)アンテナの素早い動きも見切って破壊してくれただろう。
「っ……!」
安心した途端に体の力が抜けてしまい、私は薙刀を杖代わりにして地に倒れるのを防いだ。
「おい、大丈夫か!?」
「平気……。ちょっと…力を使いすぎただけ……」
滅多に使わないとはいえ4流星でこの調子なんて……まだまだ修業が足りないな。
私とトリコは母ウルフの元へ向かったけど……もう亡くなっていた。
「立ったまま絶命している……」
「バトルウルフ――死んでなお王者の風格を損なわぬ、凛とした姿よ……」
堂々とした潔い姿に私たちは全員見惚れていた。すると子ウルフが母ウルフに近づいて足首を舐めて擦りよる。
〈クゥーン……〉
「少しでも一緒にいられてよかったな……」
〈…………〉
トリコがそう言うと、子ウルフはデーモンデビル大蛇の肉をくわえてトリコの前に落とした。そしてジッとトリコを見つめる。
「礼のつもりか? 言っておくが、俺はお前の母親のために戦ったわけじゃねぇぞ? 個人的にあいつがムカついたから、ぶちのめしただけだ。これからお前は母親の分まで強く生きていかなきゃならねぇ」
子ウルフの瞳が不安げに揺らいでいる。いくら最強の王者・バトルウルフとはいえ、まだ生まれたばかりの子供だもんね……。
「不安か? 安心しろ。俺ももともとはチェインアニマルだった。ここで戦ったことも何度もある。お前と同じさ。……一人ぼっちじゃねぇぞ」
〈クゥーン……〉
「トリコ……」
「トリコさん……」
片膝を付いて座り込み子ウルフを抱き寄せるトリコを、リンさんや小松さんも見つめる。同じ境遇にいたからこそ、たくさんの慰めの言葉より伝わっているだろう。
「ああ……。しかし…俺も左手はイカレちまったが……」
「だけどトリコのおかげで、空いた穴から中も見えるくらいになった。これなら疾風斬でも余裕で破壊できる!」
「まだ俺たちの声は聞こえてるか!? ひとまず勝負ありだ! システムを止めて反省会でも開きな! 次は正々堂々、生身でかかってこい!」
「これ以上やるってんなら、私が斬り刻んでやる!」
《バカナ……次ハネェヨ……道連レダトリコ!! ソノ女モダ!!》
「「!?」」
私たちに向かって突進するGTロボ。何するかわかった私はトリコの前に出る。
「自腹する気か!? 発射!!」
「4流星守護壁!!」
ドッカ――ンッ!!
マンサム所長の合図でたくさんのレーザーがGTロボにめがけて発射された。その爆風と光は凄まじいものだ。
合図とほぼ同時に私が薙刀から出した守護壁が、私とトリコ、小松さんとマンサム所長、リンさんとティナさんとクルッポー、バトルウルフ親子、それぞれの前に現れて爆風と衝撃から守った。
すると倒れたGTロボの中から虫みたいなモノが出てくる。
「GTロボの核(コア)アンテナか!」
「醜っ!?」
うん、確かに小松さんの言う通り醜い。だけどあれが出てきたってことは、GTロボは使い物にならなくなったようだ。
「よーし! あいつを撃ち抜け!」
再びマンサム所長の合図で次々とレーザーが撃ち出される。だけど核(コア)アンテナは素早い動きでよけると、そのまま四番ゲートに入って闘技場から出て行った。
「わしの部屋のハッチを開けろ! ――リッキー! 聞こえるか!? Bゲートから出てくる虫を仕留めるんだ!」
リッキー……――マンサム所長のパートナーアニマルで、捕獲レベル35の哺乳獣類・ハイアンパンサーの名前だ。あの子なら核(コア)アンテナの素早い動きも見切って破壊してくれただろう。
「っ……!」
安心した途端に体の力が抜けてしまい、私は薙刀を杖代わりにして地に倒れるのを防いだ。
「おい、大丈夫か!?」
「平気……。ちょっと…力を使いすぎただけ……」
滅多に使わないとはいえ4流星でこの調子なんて……まだまだ修業が足りないな。
私とトリコは母ウルフの元へ向かったけど……もう亡くなっていた。
「立ったまま絶命している……」
「バトルウルフ――死んでなお王者の風格を損なわぬ、凛とした姿よ……」
堂々とした潔い姿に私たちは全員見惚れていた。すると子ウルフが母ウルフに近づいて足首を舐めて擦りよる。
〈クゥーン……〉
「少しでも一緒にいられてよかったな……」
〈…………〉
トリコがそう言うと、子ウルフはデーモンデビル大蛇の肉をくわえてトリコの前に落とした。そしてジッとトリコを見つめる。
「礼のつもりか? 言っておくが、俺はお前の母親のために戦ったわけじゃねぇぞ? 個人的にあいつがムカついたから、ぶちのめしただけだ。これからお前は母親の分まで強く生きていかなきゃならねぇ」
子ウルフの瞳が不安げに揺らいでいる。いくら最強の王者・バトルウルフとはいえ、まだ生まれたばかりの子供だもんね……。
「不安か? 安心しろ。俺ももともとはチェインアニマルだった。ここで戦ったことも何度もある。お前と同じさ。……一人ぼっちじゃねぇぞ」
〈クゥーン……〉
「トリコ……」
「トリコさん……」
片膝を付いて座り込み子ウルフを抱き寄せるトリコを、リンさんや小松さんも見つめる。同じ境遇にいたからこそ、たくさんの慰めの言葉より伝わっているだろう。