再会! オトギの城の竹ちゃん!
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「まあね。前より強力な昆虫を体内に宿しているよ。フンッ、今度こそトリコとあの龍をグッチャグチャにしてやるんだ……!」
「トリコたちなど放っておけ。我々の目標はすでにグルメ界――むしろ敵は、グルメ界の精鋭・IGO第0ビオトープの連中といっていい。腕が立つコックをある程度連れ出せれば、もうここ――人間界に用はない。トリコも、人間界も、そのあと一気に潰せばいい。のぅ……お主もいつまで人間界(ココ)で油を売っているつもりだ? スターよ」
ナイスニィが顔を向けた先は、ラフな格好でガラス張りの窓の外を眺めるスタージュンだった。
「調理の腕が立つ料理人は、そう簡単に捕らえることはできませんよ」
「スタージュン様のおっしゃる通り……IGOの料理人ランキング100位圏内ともなると、調理の腕と共に手練れも多くおられます。国宝・節乃を筆頭に、調理王・ザウス…膳王・ユダ…ラーメンマスター・倉影…油使いのわぶとら…鉄板の魔術師・モー…エスニックキング・クララマン……。IGO非加盟国にも地下料理界のボス・ライブベアラー……特に30位圏内は捕らえることが容易ではない料理人ばかり」
「フンッ。無論、全員を捕まえ奴隷にするつもりだ。誰一人例外なくな。いずれボスが世界の食材を牛耳るとき、それを調理する者が必要……料理人たちには、人間界で培った調理の技術をグルメ界で存分に発揮してもらう。連れ去るのが困難な料理人がいるなら――ニトロを投入しても、かまわんぞ」
「ニトロ!?」
ナイスニィの口から出た『ニトロ』という名前にジョージョーは焦るように声を上げる。
「いえ、それには及びません! 只今超大型を含めGTロボを生産しております。性能もさらに向上させた最新型……耐久性はもちろん、擬態など新機能も搭載した機も用意してございますので。ニトロを使うまでもないかと……」
「実力行使ならGTロボでも構わん。だが進化したニトロは催眠作用などフェロモンを自在に操る者も多い。使える」
「まあ、手練れにはフェロモン通じない奴も多いけどね~。ザコには便利だけど」
「方法は任せる。捕らえられればそれでいい。とにかくランキング上位のコックを狙え。襲う店も七ツ星以上だ」
「ハッ!」
「……勿体ない」
ナイスニィの命令を了承してジョージョーが声を上げると、スタージュンが残念そうに言った。
「七ツ星以下でも、100位圏外でも、いい料理人はいますよ」
このときスタージュンが思い浮かべたのは、とある料理人と美食屋も兼業している者だった。
☆☆☆☆☆
……ここは六ツ星ランクのホテルグルメ。このところ旅にばかり出ていたがしばらくは予定がないため、小松は料理長の仕事に専念していた。
「マンモスビーフのソテー、上がりますよー!」
「シェフ、デザートもお願いします!」
「はい!」
他のシェフに呼ばれた小松はデザートの作業に取り掛かると、厨房が明るいにもかかわらず鍋から光が輝いていた。
「わあっ! 輝いてる!」
「うん。コトブキビの砂糖でスプナッシュとダイヤモンドイチジクリスタルを煮詰めてみたんだ。ジャムやコンポートにしてもいけるし、こうすれば……よし! 特製ブリリアンタルトの完成!」
「「「おおおっ!」」」
今まで旅をして得た食材で作ったタルトもまた輝いている。そして好評なのはシェフだけじゃない。
「おおっ! この心が踊るような弾けるような甘さはなんだ!」
「嫌、もう無くなるなんて嫌々! もっと味わっていたい!」
レストランの客にも大好評で、おいしそうに食べる姿を見ると小松もつられて笑顔になるのだった。
「トリコたちなど放っておけ。我々の目標はすでにグルメ界――むしろ敵は、グルメ界の精鋭・IGO第0ビオトープの連中といっていい。腕が立つコックをある程度連れ出せれば、もうここ――人間界に用はない。トリコも、人間界も、そのあと一気に潰せばいい。のぅ……お主もいつまで人間界(ココ)で油を売っているつもりだ? スターよ」
ナイスニィが顔を向けた先は、ラフな格好でガラス張りの窓の外を眺めるスタージュンだった。
「調理の腕が立つ料理人は、そう簡単に捕らえることはできませんよ」
「スタージュン様のおっしゃる通り……IGOの料理人ランキング100位圏内ともなると、調理の腕と共に手練れも多くおられます。国宝・節乃を筆頭に、調理王・ザウス…膳王・ユダ…ラーメンマスター・倉影…油使いのわぶとら…鉄板の魔術師・モー…エスニックキング・クララマン……。IGO非加盟国にも地下料理界のボス・ライブベアラー……特に30位圏内は捕らえることが容易ではない料理人ばかり」
「フンッ。無論、全員を捕まえ奴隷にするつもりだ。誰一人例外なくな。いずれボスが世界の食材を牛耳るとき、それを調理する者が必要……料理人たちには、人間界で培った調理の技術をグルメ界で存分に発揮してもらう。連れ去るのが困難な料理人がいるなら――ニトロを投入しても、かまわんぞ」
「ニトロ!?」
ナイスニィの口から出た『ニトロ』という名前にジョージョーは焦るように声を上げる。
「いえ、それには及びません! 只今超大型を含めGTロボを生産しております。性能もさらに向上させた最新型……耐久性はもちろん、擬態など新機能も搭載した機も用意してございますので。ニトロを使うまでもないかと……」
「実力行使ならGTロボでも構わん。だが進化したニトロは催眠作用などフェロモンを自在に操る者も多い。使える」
「まあ、手練れにはフェロモン通じない奴も多いけどね~。ザコには便利だけど」
「方法は任せる。捕らえられればそれでいい。とにかくランキング上位のコックを狙え。襲う店も七ツ星以上だ」
「ハッ!」
「……勿体ない」
ナイスニィの命令を了承してジョージョーが声を上げると、スタージュンが残念そうに言った。
「七ツ星以下でも、100位圏外でも、いい料理人はいますよ」
このときスタージュンが思い浮かべたのは、とある料理人と美食屋も兼業している者だった。
☆☆☆☆☆
……ここは六ツ星ランクのホテルグルメ。このところ旅にばかり出ていたがしばらくは予定がないため、小松は料理長の仕事に専念していた。
「マンモスビーフのソテー、上がりますよー!」
「シェフ、デザートもお願いします!」
「はい!」
他のシェフに呼ばれた小松はデザートの作業に取り掛かると、厨房が明るいにもかかわらず鍋から光が輝いていた。
「わあっ! 輝いてる!」
「うん。コトブキビの砂糖でスプナッシュとダイヤモンドイチジクリスタルを煮詰めてみたんだ。ジャムやコンポートにしてもいけるし、こうすれば……よし! 特製ブリリアンタルトの完成!」
「「「おおおっ!」」」
今まで旅をして得た食材で作ったタルトもまた輝いている。そして好評なのはシェフだけじゃない。
「おおっ! この心が踊るような弾けるような甘さはなんだ!」
「嫌、もう無くなるなんて嫌々! もっと味わっていたい!」
レストランの客にも大好評で、おいしそうに食べる姿を見ると小松もつられて笑顔になるのだった。