再会! オトギの城の竹ちゃん!
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「ムゥ~……トリコめ~……」
〈ギュア……〉
スプナッシュの捕獲から数日、私はウォーに乗って寄付活動のため、舞獣姫の姿で海を渡っているんだけど……不機嫌な私にウォーは苦笑していた。
あのときトリコとココさんとサニーの会話が聞こえて、当然私も『一龍会長のフルコース』に興味津々だった。いつものように誘われると思って日にちを聞いたんだけど……。
『ワリッ。今回はお前と小松は連れて行けねぇ』
そう両手を合わせて謝られて、私はそれにショックと同時に不思議に思った。
原作に関わるからってさけていたときからずいぶん経つとはいえ、本当にトリコと小松さんとハントの旅に行くことが当たり前になって、『残念』と思えるほどになったなんて……。
「末期かな、私も……」
〈ギュアア!〉
「あっ、見えてきた?」
私たちが目指す島が見えてきた。さて、ここに来る前に収穫した食材を配りに行かないと。
☆☆☆☆☆
……ここは腐臭の漂う生ゴミの島・ダストゾーン。島には連日残飯の雨が降る。もともと海だったこの場所に、日に数万トンという大量の生ゴミの雨がゴミの陸地を形成したのだ。
その上空にあるのは悪魔の厨房・そして悪魔たちの食卓――美食會のダイニングキッチンだ。そこへアンモナイトに羽根を生やしたような猛獣が、空を渡って城の中に入る。
「これはこれは、総料理長補佐」
「えっ! 総料理長補佐って!」
「グルメ界の精鋭の!?」
美食會の技術者・ジョージョーが猛獣を見て誰が訪れたのかがわかると、他の料理人が驚きの声を上げる。着地した猛獣の眉間から現れたのは美食會の総料理長補佐・ナイスニィだ。
ナイスニィがジョージョーと合流すると、展望エレベーターを使って上の階へ向かいながら現状を訊く。
「コックは集まったか? ジョージョー」
「まだ3分の1程度でございますが、着々と集まっております」
「奴隷としてグルメ界に連れて行くコックは千人……向こうの準備はすでに整えつつある。総料理長も待ちくたびれておるぞ、急げよ」
「ハッ!」
「しかしジョージョー、あのゴミの島も大陸となる勢い……。さすが悪魔の厨房――悪魔たちの食卓と言われるだけのことはあるな。いつにない量だな」
「美食會――皆のグルメ細胞のレベルを上げるべく、普段の十倍の量を作っております。一人でも多く、グルメ界に行かせるために」
エレベーターが目的の階に到着し扉が開くと、ナイスニィはその部屋のソファに優雅に座る人物を目にする。
「ん?」
「やあ、これはナイスニィ様。久しぶり」
「フンッ、トミーロッドか。完全に復活したな。以前より細胞が活性化してる」
アイスヘルでトリコと激闘を繰り広げたトミーロッド。トリコや瑞貴の青龍で負傷した体は痕が残って肌の色が違うもののすっかり元通りになり、それどころかパワーアップしていた。
〈ギュア……〉
スプナッシュの捕獲から数日、私はウォーに乗って寄付活動のため、舞獣姫の姿で海を渡っているんだけど……不機嫌な私にウォーは苦笑していた。
あのときトリコとココさんとサニーの会話が聞こえて、当然私も『一龍会長のフルコース』に興味津々だった。いつものように誘われると思って日にちを聞いたんだけど……。
『ワリッ。今回はお前と小松は連れて行けねぇ』
そう両手を合わせて謝られて、私はそれにショックと同時に不思議に思った。
原作に関わるからってさけていたときからずいぶん経つとはいえ、本当にトリコと小松さんとハントの旅に行くことが当たり前になって、『残念』と思えるほどになったなんて……。
「末期かな、私も……」
〈ギュアア!〉
「あっ、見えてきた?」
私たちが目指す島が見えてきた。さて、ここに来る前に収穫した食材を配りに行かないと。
☆☆☆☆☆
……ここは腐臭の漂う生ゴミの島・ダストゾーン。島には連日残飯の雨が降る。もともと海だったこの場所に、日に数万トンという大量の生ゴミの雨がゴミの陸地を形成したのだ。
その上空にあるのは悪魔の厨房・そして悪魔たちの食卓――美食會のダイニングキッチンだ。そこへアンモナイトに羽根を生やしたような猛獣が、空を渡って城の中に入る。
「これはこれは、総料理長補佐」
「えっ! 総料理長補佐って!」
「グルメ界の精鋭の!?」
美食會の技術者・ジョージョーが猛獣を見て誰が訪れたのかがわかると、他の料理人が驚きの声を上げる。着地した猛獣の眉間から現れたのは美食會の総料理長補佐・ナイスニィだ。
ナイスニィがジョージョーと合流すると、展望エレベーターを使って上の階へ向かいながら現状を訊く。
「コックは集まったか? ジョージョー」
「まだ3分の1程度でございますが、着々と集まっております」
「奴隷としてグルメ界に連れて行くコックは千人……向こうの準備はすでに整えつつある。総料理長も待ちくたびれておるぞ、急げよ」
「ハッ!」
「しかしジョージョー、あのゴミの島も大陸となる勢い……。さすが悪魔の厨房――悪魔たちの食卓と言われるだけのことはあるな。いつにない量だな」
「美食會――皆のグルメ細胞のレベルを上げるべく、普段の十倍の量を作っております。一人でも多く、グルメ界に行かせるために」
エレベーターが目的の階に到着し扉が開くと、ナイスニィはその部屋のソファに優雅に座る人物を目にする。
「ん?」
「やあ、これはナイスニィ様。久しぶり」
「フンッ、トミーロッドか。完全に復活したな。以前より細胞が活性化してる」
アイスヘルでトリコと激闘を繰り広げたトミーロッド。トリコや瑞貴の青龍で負傷した体は痕が残って肌の色が違うもののすっかり元通りになり、それどころかパワーアップしていた。