秋山に集合! テリー・ユン・フィル・キッス・クイン!
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〈〈スンスン……ワウッ/クウッ!〉〉
「テリー?」
「フィル、どうしたの?」
突然何かの匂いを感じ取ったテリーとフィルが前方を真っ直ぐ見て吠え出した。トリコと私は最初なんなのかわからなくて顔を見合わせたけど、同時に本来の目的を思い出す。
「って、もしかして……!」
「私たちの目的のモノがここに……!?」
「ああ。上空から見たらね、この辺りが一番紅葉(コウヨウ)が進んでいたよ」
「クインも甘い香りを感じてここへ」
「ってことは、もしかしてスプナッシュは……!」
「この雲の中に!」
ココさんとサニーの情報で確信した私とトリコ。するとテリーとフィルがさらに上に向かって崖を登り出した。
そして少しずつ何かが見えてきて雲の上を飛び出て地面に降りると、そこには巨大な大樹があった。同時に雲がだんだん晴れて太陽の光を浴び、大樹の枝からたくさんの木の実が見えてくる。
「さっきまで何もないと思ってたのに……!」
「こいつが……スプナッシュ!」
「うわ~……!」
私たちがそれぞれのパートナーから降りて大樹を見上げていると、あとから登って来た小松さんたちとマトンボタンの家族がいた。
「なんでマトンボタンはこの場所に気づかなかったんでしょうか?」
「ムリもねぇ。視界が雲で遮られている上に、こいつの透明度! 何より実からはほんのわずかな香りしかしねぇ」
「えっ?」
「トリコだってここに来るまで気づかなかったもの。テリーやフィルやフィルがやっと気づけるほどの、ほのかな香り……!」
「スプナッシュの実は、実るまでに時間がかかる。だから見つからないようにひっそりと成るんだね」
私たちは大樹に登ってスプナッシュを採ると、見た目とは裏腹のその重さに感動する。
「おっ! ズッシリと重い……! まるで大玉のスイカみてぇな重さだ!」
「実の中で気泡が踊る……! 美(ツク)しい!」
「はい、どうぞ」
〈〈〈プギッ! プギッ!〉〉〉
トリコとサニーが感動する中、同じように登っていた私もたくさん採ってマトンボタンの家族にあげた。間近だからか香る匂いで子供たちが特に喜んでくれている。
「さあ、みんなで腹いっぱい食おうぜ!」
中心におかわりも用意し、私たちのパートナーとマトンボタンの家族も一緒になって円状になる。そして、それぞれの前にある一つのスプナッシュに向けて手を合わせた。
「この世の全ての食材に感謝を込めて」
「「「「「いただきます!」」」」」
手に取ってひと口かじると……そこから果汁が噴水のように溢れて虹を作った。
(果汁がほとばしる! まるで炭酸水みてぇに口の中で果汁が踊りやがる! 梨に柿! 栗! 秋の味覚のフルーティーな甘さが次から次へと弾けてきやがる! そうか、この雲! 山の秋の味覚から出る蒸気をふんだんに取り入れてできた雲! だからスプナッシュの味が!)
(果汁が溢れてきて、止まらない!)
(この上品で爽やかな甘み……!)
(なんて瑞々しいんだ……!)
(味だけじゃなくて見た目も香りも楽しませてくれる! スゴい!)
トリコやココさんやサニーや小松さんや私、そしてマトンボタンの家族にパートナーたちも、スプナッシュのおいしさに感動する。長い時間をかけて実った伝説の梨っていうだけのことあるね!
☆☆☆☆☆
夕方になる頃にはお腹いっぱいになって元気になったマトンボタンの家族。その子供たちとユンちゃんが楽しそうに走り回って小松さんはそれを見守っている。そして私とトリコとココさんとサニーは大樹に座ったりもたれかかったりして眺めていた。
「今回はテリーとフィルが最初に見つけたし、テリーとトリコ、フィルと瑞貴ちゃんの勝ちってわけか」
「いや、本当の勝者はあの家族だろう」
「これだけあったら飢えもしのげるね。これもテリーとフィルのおかげだね」
〈ワウッ!〉
〈クウッ!〉
「わみゃ!? ちょっと!」
〈ア゙ァ゙ー!〉
〈シェアア!〉
〈〈〈プギッ、プギッ!〉〉〉
〈ユーン!〉
「えっ!? みんなまで!?」
テリーとフィルが嬉しそうに鳴きながら私に体をすり寄せて来ると、続いてキッスとクインも寄って来て、さらにマトンボタンの子供たちとユンちゃんまで来た……嬉しいけど重い!
「すっかり懐かれちまったな」
「僕らのお姫様は猛獣にも好かれるからね」
「まっ、それもまたあいつの美(ツク)しい所だ」
……もみくちゃになっている瑞貴を面白そうに眺めていると、ふとトリコは子供の頃を思い出してココとサニーに話しかける。
「なあ」
「「ん?」」
「会長(オヤジ)の例の食材、もう一度挑戦してみねぇか?」
「って、まさか!」
「例のフルコースかい?」
「ああ!」
「テリー?」
「フィル、どうしたの?」
突然何かの匂いを感じ取ったテリーとフィルが前方を真っ直ぐ見て吠え出した。トリコと私は最初なんなのかわからなくて顔を見合わせたけど、同時に本来の目的を思い出す。
「って、もしかして……!」
「私たちの目的のモノがここに……!?」
「ああ。上空から見たらね、この辺りが一番紅葉(コウヨウ)が進んでいたよ」
「クインも甘い香りを感じてここへ」
「ってことは、もしかしてスプナッシュは……!」
「この雲の中に!」
ココさんとサニーの情報で確信した私とトリコ。するとテリーとフィルがさらに上に向かって崖を登り出した。
そして少しずつ何かが見えてきて雲の上を飛び出て地面に降りると、そこには巨大な大樹があった。同時に雲がだんだん晴れて太陽の光を浴び、大樹の枝からたくさんの木の実が見えてくる。
「さっきまで何もないと思ってたのに……!」
「こいつが……スプナッシュ!」
「うわ~……!」
私たちがそれぞれのパートナーから降りて大樹を見上げていると、あとから登って来た小松さんたちとマトンボタンの家族がいた。
「なんでマトンボタンはこの場所に気づかなかったんでしょうか?」
「ムリもねぇ。視界が雲で遮られている上に、こいつの透明度! 何より実からはほんのわずかな香りしかしねぇ」
「えっ?」
「トリコだってここに来るまで気づかなかったもの。テリーやフィルやフィルがやっと気づけるほどの、ほのかな香り……!」
「スプナッシュの実は、実るまでに時間がかかる。だから見つからないようにひっそりと成るんだね」
私たちは大樹に登ってスプナッシュを採ると、見た目とは裏腹のその重さに感動する。
「おっ! ズッシリと重い……! まるで大玉のスイカみてぇな重さだ!」
「実の中で気泡が踊る……! 美(ツク)しい!」
「はい、どうぞ」
〈〈〈プギッ! プギッ!〉〉〉
トリコとサニーが感動する中、同じように登っていた私もたくさん採ってマトンボタンの家族にあげた。間近だからか香る匂いで子供たちが特に喜んでくれている。
「さあ、みんなで腹いっぱい食おうぜ!」
中心におかわりも用意し、私たちのパートナーとマトンボタンの家族も一緒になって円状になる。そして、それぞれの前にある一つのスプナッシュに向けて手を合わせた。
「この世の全ての食材に感謝を込めて」
「「「「「いただきます!」」」」」
手に取ってひと口かじると……そこから果汁が噴水のように溢れて虹を作った。
(果汁がほとばしる! まるで炭酸水みてぇに口の中で果汁が踊りやがる! 梨に柿! 栗! 秋の味覚のフルーティーな甘さが次から次へと弾けてきやがる! そうか、この雲! 山の秋の味覚から出る蒸気をふんだんに取り入れてできた雲! だからスプナッシュの味が!)
(果汁が溢れてきて、止まらない!)
(この上品で爽やかな甘み……!)
(なんて瑞々しいんだ……!)
(味だけじゃなくて見た目も香りも楽しませてくれる! スゴい!)
トリコやココさんやサニーや小松さんや私、そしてマトンボタンの家族にパートナーたちも、スプナッシュのおいしさに感動する。長い時間をかけて実った伝説の梨っていうだけのことあるね!
☆☆☆☆☆
夕方になる頃にはお腹いっぱいになって元気になったマトンボタンの家族。その子供たちとユンちゃんが楽しそうに走り回って小松さんはそれを見守っている。そして私とトリコとココさんとサニーは大樹に座ったりもたれかかったりして眺めていた。
「今回はテリーとフィルが最初に見つけたし、テリーとトリコ、フィルと瑞貴ちゃんの勝ちってわけか」
「いや、本当の勝者はあの家族だろう」
「これだけあったら飢えもしのげるね。これもテリーとフィルのおかげだね」
〈ワウッ!〉
〈クウッ!〉
「わみゃ!? ちょっと!」
〈ア゙ァ゙ー!〉
〈シェアア!〉
〈〈〈プギッ、プギッ!〉〉〉
〈ユーン!〉
「えっ!? みんなまで!?」
テリーとフィルが嬉しそうに鳴きながら私に体をすり寄せて来ると、続いてキッスとクインも寄って来て、さらにマトンボタンの子供たちとユンちゃんまで来た……嬉しいけど重い!
「すっかり懐かれちまったな」
「僕らのお姫様は猛獣にも好かれるからね」
「まっ、それもまたあいつの美(ツク)しい所だ」
……もみくちゃになっている瑞貴を面白そうに眺めていると、ふとトリコは子供の頃を思い出してココとサニーに話しかける。
「なあ」
「「ん?」」
「会長(オヤジ)の例の食材、もう一度挑戦してみねぇか?」
「って、まさか!」
「例のフルコースかい?」
「ああ!」