秋山に集合! テリー・ユン・フィル・キッス・クイン!
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〈クウウッ!〉
「そうだよ。お土産にBBコーンを持って帰ったときのこと」
そのときフィルは一緒じゃなかったけど、スカイディアはグルメ界の猛獣のせいかメチャクチャ喜んでいたんだよね。珍しくたくさんおかわりもしてたっけ。
「あのときのテリーはまだトリコより小さかったね」
「ああ。デカくなったな、お前も――……ん?」
「えっ?」
「「ええっ!? やっぱマーキング!?」」
振り向いたらテリーがウージャングルと同じようにマーキングしており、動く植物たちは怯えているのか掛けられたくないのかテリーから逃げて行く。
「そのマーキング迫力あり過ぎだろ」
「体が大きいと、いろいろな意味でスゴいね……」
「――トリコさーん! 瑞貴さーん!」
「「ん?」」
振り向くと小松さんが慌てて走ってきた。あれ? 逸れないように付いて来たんじゃなかったの? あっ、グルメケースに栗むすびが入ってる。これを拾っていたせいか。
「よかった~。逸れるところでした。騒がしかったので見つけられましたよ」
「騒がしい原因って……もしかしてあれ?」
「えっ?」
私が顔を向けて小松さんに示す先は、テリーのマーキングによって騒いで逃げて行く動く植物たち。
「ですね……これのおかげか……。あっ、でも助かりました。植物が動くから道はなくなるし」
「道が? トリコ、この山もウージャングルに引けを取らないくらい迷いの森みたいだね」
「だな。テリーのマーキングが役立つってわけか」
「えっ?」
「マーキングの匂いを辿れば、帰り道迷わずにすむ。相変わらずのナイスションベンだ!」
「「ナイスションベンって……」」
今はマーキングしながら先に行っているとはいえ、テリーが聞いたらまた複雑そうな顔をするぞ……――んっ!?
「何っ!?」
〈ワウッ! ワウッ!〉
〈クオオオッ!〉
私が感じ取ってブレスレットを薙刀にしたのと同時に、テリーが前方の崖に向かって吠え、普段穏やかなフィルも戦闘態勢に入っている。
「どうした? テリー、瑞貴、フィル」
「何か感じ取ったんですか?」
「まあね……」
「まさか!」
私たちはまずテリーの元へと向かうと、トリコも上の崖から現れたのを見て顔をしかめた。飛び降りて来るのはフワフワしている二つの大きな綿――ではなく、猛獣!
「こいつは、マトンボタン!」
「捕獲レベル33の哺乳獣類……しかも夫婦のご登場ってわけね」
〈〈ブオオォォオオオ!!〉〉
オスのマトンボタンが電光石火の如く突進してきて、私とトリコとテリーとフィルはジャンプでかわし、小松さんは脇に逃げた。
「速い! こんなに素早いマトンボタンなんて!」
「仕方ねぇ! フライングナイフ!!」
トリコのフライングナイフは確かにマトンボタンに命中したのに、貫通したどころかマトンボタンにダメージは見当たらない。
「なっ!? 今当たったぞ!?」
〈ブオォォオオオ!〉
「ぐわっ!」
「トリコ!」
〈クウウッ!〉
「えっ!? フィル!?」
オスのマトンボタンがジャンプしながら攻撃してトリコが落ちてしまう。着地した私はトリコの元へ駆け寄ろうとしたら、フィルが私を呼んでいた。この仕草……乗れってこと? ――そうか! もう一頭のマトンボタン!
「フィル、お願い!」
〈クウッ!〉
私が飛び乗ると同時にフィルが走り出した。やはりもう一頭となるメスのマトンボタンは小松さんを追いかけていた。
「うわあぁぁあああ!」
〈ユンユーン!〉
「フィル、走るスピードを緩めないで! 疾風斬!!」
乗りながら私は疾風斬を出すと、トリコが戦ったオスのマトンボタンと同じく貫通したのにダメージがない。
挙句マトンボタンは羽根を出すとリュックに噛みつき、そのまま小松さんとユンちゃんを連れ去ってしまった。オスのマトンボタンは囮ってこと!?
「トリコさ――んっ!! 瑞貴さ――んっ!! 助けて――っ!!」
「小松!」
「小松さん! フィル、お願い!」
〈クウッ!〉
山の頂上へと向かう二頭のマトンボタン。私は最初からフィルに乗っていたのでトリコより先に行くことにしたんだけど……。
「そうだよ。お土産にBBコーンを持って帰ったときのこと」
そのときフィルは一緒じゃなかったけど、スカイディアはグルメ界の猛獣のせいかメチャクチャ喜んでいたんだよね。珍しくたくさんおかわりもしてたっけ。
「あのときのテリーはまだトリコより小さかったね」
「ああ。デカくなったな、お前も――……ん?」
「えっ?」
「「ええっ!? やっぱマーキング!?」」
振り向いたらテリーがウージャングルと同じようにマーキングしており、動く植物たちは怯えているのか掛けられたくないのかテリーから逃げて行く。
「そのマーキング迫力あり過ぎだろ」
「体が大きいと、いろいろな意味でスゴいね……」
「――トリコさーん! 瑞貴さーん!」
「「ん?」」
振り向くと小松さんが慌てて走ってきた。あれ? 逸れないように付いて来たんじゃなかったの? あっ、グルメケースに栗むすびが入ってる。これを拾っていたせいか。
「よかった~。逸れるところでした。騒がしかったので見つけられましたよ」
「騒がしい原因って……もしかしてあれ?」
「えっ?」
私が顔を向けて小松さんに示す先は、テリーのマーキングによって騒いで逃げて行く動く植物たち。
「ですね……これのおかげか……。あっ、でも助かりました。植物が動くから道はなくなるし」
「道が? トリコ、この山もウージャングルに引けを取らないくらい迷いの森みたいだね」
「だな。テリーのマーキングが役立つってわけか」
「えっ?」
「マーキングの匂いを辿れば、帰り道迷わずにすむ。相変わらずのナイスションベンだ!」
「「ナイスションベンって……」」
今はマーキングしながら先に行っているとはいえ、テリーが聞いたらまた複雑そうな顔をするぞ……――んっ!?
「何っ!?」
〈ワウッ! ワウッ!〉
〈クオオオッ!〉
私が感じ取ってブレスレットを薙刀にしたのと同時に、テリーが前方の崖に向かって吠え、普段穏やかなフィルも戦闘態勢に入っている。
「どうした? テリー、瑞貴、フィル」
「何か感じ取ったんですか?」
「まあね……」
「まさか!」
私たちはまずテリーの元へと向かうと、トリコも上の崖から現れたのを見て顔をしかめた。飛び降りて来るのはフワフワしている二つの大きな綿――ではなく、猛獣!
「こいつは、マトンボタン!」
「捕獲レベル33の哺乳獣類……しかも夫婦のご登場ってわけね」
〈〈ブオオォォオオオ!!〉〉
オスのマトンボタンが電光石火の如く突進してきて、私とトリコとテリーとフィルはジャンプでかわし、小松さんは脇に逃げた。
「速い! こんなに素早いマトンボタンなんて!」
「仕方ねぇ! フライングナイフ!!」
トリコのフライングナイフは確かにマトンボタンに命中したのに、貫通したどころかマトンボタンにダメージは見当たらない。
「なっ!? 今当たったぞ!?」
〈ブオォォオオオ!〉
「ぐわっ!」
「トリコ!」
〈クウウッ!〉
「えっ!? フィル!?」
オスのマトンボタンがジャンプしながら攻撃してトリコが落ちてしまう。着地した私はトリコの元へ駆け寄ろうとしたら、フィルが私を呼んでいた。この仕草……乗れってこと? ――そうか! もう一頭のマトンボタン!
「フィル、お願い!」
〈クウッ!〉
私が飛び乗ると同時にフィルが走り出した。やはりもう一頭となるメスのマトンボタンは小松さんを追いかけていた。
「うわあぁぁあああ!」
〈ユンユーン!〉
「フィル、走るスピードを緩めないで! 疾風斬!!」
乗りながら私は疾風斬を出すと、トリコが戦ったオスのマトンボタンと同じく貫通したのにダメージがない。
挙句マトンボタンは羽根を出すとリュックに噛みつき、そのまま小松さんとユンちゃんを連れ去ってしまった。オスのマトンボタンは囮ってこと!?
「トリコさ――んっ!! 瑞貴さ――んっ!! 助けて――っ!!」
「小松!」
「小松さん! フィル、お願い!」
〈クウッ!〉
山の頂上へと向かう二頭のマトンボタン。私は最初からフィルに乗っていたのでトリコより先に行くことにしたんだけど……。