秋山に集合! テリー・ユン・フィル・キッス・クイン!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それぞれのパートナーと、ってことさ。トリコとバトルウルフ、ココとキッス、俺とクイン、瑞貴とフィル、そして松とウォールペンギン」
「えっ! 僕らも!?」
〈ユユン?〉
「どうだ? ビューティフルなアイディアだろ?」
なるほど、サニーのもっと楽しむ方法って勝負ってことね。私はこういう奴って大好き! 元の世界で体育祭や授業で勝負するときは『やるからには優勝!』って燃えてたもん。
「面白いね。最近キッスも思いきり遊ばせてなかったし」
「俺らも別にかまわないけど。なっ、テリー」
〈ウォン!〉
「私はいいけど、フィルはどうする?」
〈クウウッ!〉
「オッケーだって」
「僕らは遠慮しときます――」
「決まりだな」
「えっ! あのちょっと、聞いてくださいよ!」
〈ユンユン!〉
断ろうとした小松さんだけど、サニーが遮って……というか有無を言わさず参加させた。訊いときながら拒否権ナシってのは、トリコとサニーのお得意芸だもんね。私も何度被害に遭ったことか。
「んじゃ……さっそくスタートだ!」
「あっ! ズリーぞ、おめー!」
「キッス!」
〈ア゙ア゙ー!〉
勝手にスタートの合図を出したサニーはクインに、そしてココさんはキッスに飛び乗った。トリコと私は完全に出遅れてしまったようだ。
「俺たちも行くぞ、テリー!」
「フィル、私たちも!」
「ええっ!? あっ! 置いてかないでくださいよー!」
〈ユンユユーン!〉
私たちは同じ方向に走り出し、小松さんはテリーの尻尾にしがみついて付いて来た。
☆☆☆☆☆
……まずはココ&キッスチーム。まるでオータムマウンテンの全体が見渡せるほどの高さを飛んでいた。
「山の中からは全体を見ることができない……木を見て森を見ずってね。その点、上空からの探索は有利。紅葉(コウヨウ)はわずかだが北のほうが進んでいるね。キッス、あっちに行ってみよう!」
〈ア゙ア゙ー!〉
☆☆☆☆☆
……続いてサニー&クインチーム。森の中にも関わらずクインは迷いもなく舌を出しながら進んでいた。
「トリコの奴……バトルウルフはグルメ界の食材を見つけやすいと踏んでんだろう。だが、クインもグルメ界の生き物。クインの舌は匂い物質を感じ取る……バトルウルフには負けないな、うん。いくぞ、クイン!」
〈シェアァァアアア!〉
「しかしこの山、なかなか捕獲レベル高い奴ばっかじゃね?」
森の中を進みながら、サニーはあちこちにいる猛獣たちを見てそう思った。
☆☆☆☆☆
トリコ&テリーチーム、私&フィルチーム、小松さん&ユンちゃんチームは一緒に行動していた。
「とびきり甘い匂いだ。そいつを探し出せ、テリー。それにしても、勝負に乗り気だった割にはなんで付いて来るんだよ?」
「フィルが感じ取る匂いがこっちからするんだもん。いいでしょ、別に」
というのは建前でもあって、実は私の第六感が小さな警報をさっきから放っているし、それに妙な視線を感じるんだよね。フィルも私の考えがわかっているのか敢えてトリコたちと同じ方向から探している。
「……まっ、俺にとっちゃそのほうが都合がいいんだけどな」
「何か言った?」
「俺たちが見つけたら『自分たちが見つけた!』って手柄を横取りする気じゃねぇのかと思ってな」
「失敬な! そんなことするわけないでしょ! トリコたちが見つける前に見つけてやるんだから!」
……瑞貴はトリコの呟きを聞き取ることなく誤魔化されたが、そう言いながらも周りに注意をしていた。
「絶対トリコさんたちから離れないようにしようね。逸れたら終わりだからね」
〈ユンユン!〉
「ん? ――わあっ、栗むすび! 新米のおむすびのような味がする栗、栗むすび! 最高! これだよ、僕が求めていた味覚狩りは!」
〈ユン? ユン、ユユユン!? ユユユユン!〉
……小松は栗むすび拾いに夢中になり、自分で注意したそばからトリコと瑞貴たちと離れてしまう。動く植物が道を塞ぐのでだんだんと二人の姿が見えなくなり、ユンがリュックから必死に叫ぶのだった。
「こうして歩いていると思い出すなぁ。あの旅をよ」
「テリーのためにウージャングルに行ったときだよね。懐かしい~」
人間界の食べ物が口に合わないテリーのために、私たちはウージャングルへと向かった。いろいろ困難はあったはずなのに、もうずいぶん昔のことのようだ。
「えっ! 僕らも!?」
〈ユユン?〉
「どうだ? ビューティフルなアイディアだろ?」
なるほど、サニーのもっと楽しむ方法って勝負ってことね。私はこういう奴って大好き! 元の世界で体育祭や授業で勝負するときは『やるからには優勝!』って燃えてたもん。
「面白いね。最近キッスも思いきり遊ばせてなかったし」
「俺らも別にかまわないけど。なっ、テリー」
〈ウォン!〉
「私はいいけど、フィルはどうする?」
〈クウウッ!〉
「オッケーだって」
「僕らは遠慮しときます――」
「決まりだな」
「えっ! あのちょっと、聞いてくださいよ!」
〈ユンユン!〉
断ろうとした小松さんだけど、サニーが遮って……というか有無を言わさず参加させた。訊いときながら拒否権ナシってのは、トリコとサニーのお得意芸だもんね。私も何度被害に遭ったことか。
「んじゃ……さっそくスタートだ!」
「あっ! ズリーぞ、おめー!」
「キッス!」
〈ア゙ア゙ー!〉
勝手にスタートの合図を出したサニーはクインに、そしてココさんはキッスに飛び乗った。トリコと私は完全に出遅れてしまったようだ。
「俺たちも行くぞ、テリー!」
「フィル、私たちも!」
「ええっ!? あっ! 置いてかないでくださいよー!」
〈ユンユユーン!〉
私たちは同じ方向に走り出し、小松さんはテリーの尻尾にしがみついて付いて来た。
☆☆☆☆☆
……まずはココ&キッスチーム。まるでオータムマウンテンの全体が見渡せるほどの高さを飛んでいた。
「山の中からは全体を見ることができない……木を見て森を見ずってね。その点、上空からの探索は有利。紅葉(コウヨウ)はわずかだが北のほうが進んでいるね。キッス、あっちに行ってみよう!」
〈ア゙ア゙ー!〉
☆☆☆☆☆
……続いてサニー&クインチーム。森の中にも関わらずクインは迷いもなく舌を出しながら進んでいた。
「トリコの奴……バトルウルフはグルメ界の食材を見つけやすいと踏んでんだろう。だが、クインもグルメ界の生き物。クインの舌は匂い物質を感じ取る……バトルウルフには負けないな、うん。いくぞ、クイン!」
〈シェアァァアアア!〉
「しかしこの山、なかなか捕獲レベル高い奴ばっかじゃね?」
森の中を進みながら、サニーはあちこちにいる猛獣たちを見てそう思った。
☆☆☆☆☆
トリコ&テリーチーム、私&フィルチーム、小松さん&ユンちゃんチームは一緒に行動していた。
「とびきり甘い匂いだ。そいつを探し出せ、テリー。それにしても、勝負に乗り気だった割にはなんで付いて来るんだよ?」
「フィルが感じ取る匂いがこっちからするんだもん。いいでしょ、別に」
というのは建前でもあって、実は私の第六感が小さな警報をさっきから放っているし、それに妙な視線を感じるんだよね。フィルも私の考えがわかっているのか敢えてトリコたちと同じ方向から探している。
「……まっ、俺にとっちゃそのほうが都合がいいんだけどな」
「何か言った?」
「俺たちが見つけたら『自分たちが見つけた!』って手柄を横取りする気じゃねぇのかと思ってな」
「失敬な! そんなことするわけないでしょ! トリコたちが見つける前に見つけてやるんだから!」
……瑞貴はトリコの呟きを聞き取ることなく誤魔化されたが、そう言いながらも周りに注意をしていた。
「絶対トリコさんたちから離れないようにしようね。逸れたら終わりだからね」
〈ユンユン!〉
「ん? ――わあっ、栗むすび! 新米のおむすびのような味がする栗、栗むすび! 最高! これだよ、僕が求めていた味覚狩りは!」
〈ユン? ユン、ユユユン!? ユユユユン!〉
……小松は栗むすび拾いに夢中になり、自分で注意したそばからトリコと瑞貴たちと離れてしまう。動く植物が道を塞ぐのでだんだんと二人の姿が見えなくなり、ユンがリュックから必死に叫ぶのだった。
「こうして歩いていると思い出すなぁ。あの旅をよ」
「テリーのためにウージャングルに行ったときだよね。懐かしい~」
人間界の食べ物が口に合わないテリーのために、私たちはウージャングルへと向かった。いろいろ困難はあったはずなのに、もうずいぶん昔のことのようだ。