極上の千歳飴! 小松とユン物語
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
〈ユン! ユン…ユン…ユ――ンッ!!〉
〈ピイイィィイイイ!!〉
〈ユユン!〉
二人のためにもと決意したユンは、コトブキビを守るように両手を大きく広げる。テングワシが威嚇するように鳴いても、一歩も引かない。
〈ユユユン!〉
〈ピイイ!〉
「――あっ! ユーン!」
「――守護壁!!」
……テングワシが大きな足でユンを踏みつけようとすると、同時に駆け付けてきた小松がユンを抱きしめ、二人の前に出た瑞貴が守護壁をかけて攻撃を阻止した。
「あわわ……!」
〈ユ……!〉
「二人共、下がってて!」
〈ピイイィィイイイ!!〉
再び襲いかかって来るテングワシに、私はブレスレットを薙刀にして構えると――!
ゴゴゴゴゴ――……!
「トリコ!」
さらに私の前に現れたのはトリコだった。彼のグルメ細胞である赤鬼の威嚇にテングワシは怯え、遠くに飛び立って行った。
「大丈夫か?」
「トリコさん!」
「ありがとう。ナイスタイミングだったよ」
薙刀をブレスレットに戻すと、小松さんが片足を着いてユンちゃんに話しかける。
「危ないじゃないか、一人でこんな所まで来て」
「心配したんだよ?」
〈ユン……。ユン! ユユユン!〉
「これは……!」
「コトブキビ……!」
最初は謝ったユンちゃんが何かを示すように鳴き始めると、ある方向に体を向ける。そして小松さんと私の目に着いたのは日光で輝いているコトブキビがあった。
「もしかしてユンちゃん、ひょっとしてこれを探してくれたの?」
「僕らのために……?」
〈ユーユン〉
「ユンちゃん……!」
「ありがとう……!」
〈ユーン!〉
小さな体でこんな危険を冒してまで私たちのためにコトブキビを見つけてくれた。嬉しさと感謝の意味も込めて私と小松さんは涙を浮かべてユンちゃんをギュッと抱きしめるのだった。
☆☆☆☆☆
コトブキビを持ち帰ったら神社のみなさんは大喜びしてくれた。そして同時に千歳飴の調理の開始でもある。
大量の千歳飴を作るため、たくさんの人と巨大な調理器具……さらに機械を使って作業をする。もちろん私と小松さんも参加し、トリコもできあがった飴を持ち前の技であるナイフで均等に切ってくれた。今日の功労者でもあるユンちゃんも作業場に入ることを許可してもらい、最後の袋詰めで小松さんと協力して入れてくれた。
――そして参拝が終わった後は本来私たちの仕事である千歳飴配りが始まる。トリコと小松さんは裃(カミシモ)を着用し、私は巫女衣装だけど他の巫女さんと違って柄入りのを着用した。仮面は取ってないよ? だって舞獣姫として来たからね。
「どうぞ~」
「はい!」
「ちゃんと順番にね」
千歳飴を受け取る子供たちはずっと笑顔だ。大変なことがいっぱいあったけど、この笑顔が見れると苦労も報われるしこっちも嬉しくなっちゃう。
〈ピイイィィイイイ!!〉
〈ユユン!〉
二人のためにもと決意したユンは、コトブキビを守るように両手を大きく広げる。テングワシが威嚇するように鳴いても、一歩も引かない。
〈ユユユン!〉
〈ピイイ!〉
「――あっ! ユーン!」
「――守護壁!!」
……テングワシが大きな足でユンを踏みつけようとすると、同時に駆け付けてきた小松がユンを抱きしめ、二人の前に出た瑞貴が守護壁をかけて攻撃を阻止した。
「あわわ……!」
〈ユ……!〉
「二人共、下がってて!」
〈ピイイィィイイイ!!〉
再び襲いかかって来るテングワシに、私はブレスレットを薙刀にして構えると――!
ゴゴゴゴゴ――……!
「トリコ!」
さらに私の前に現れたのはトリコだった。彼のグルメ細胞である赤鬼の威嚇にテングワシは怯え、遠くに飛び立って行った。
「大丈夫か?」
「トリコさん!」
「ありがとう。ナイスタイミングだったよ」
薙刀をブレスレットに戻すと、小松さんが片足を着いてユンちゃんに話しかける。
「危ないじゃないか、一人でこんな所まで来て」
「心配したんだよ?」
〈ユン……。ユン! ユユユン!〉
「これは……!」
「コトブキビ……!」
最初は謝ったユンちゃんが何かを示すように鳴き始めると、ある方向に体を向ける。そして小松さんと私の目に着いたのは日光で輝いているコトブキビがあった。
「もしかしてユンちゃん、ひょっとしてこれを探してくれたの?」
「僕らのために……?」
〈ユーユン〉
「ユンちゃん……!」
「ありがとう……!」
〈ユーン!〉
小さな体でこんな危険を冒してまで私たちのためにコトブキビを見つけてくれた。嬉しさと感謝の意味も込めて私と小松さんは涙を浮かべてユンちゃんをギュッと抱きしめるのだった。
☆☆☆☆☆
コトブキビを持ち帰ったら神社のみなさんは大喜びしてくれた。そして同時に千歳飴の調理の開始でもある。
大量の千歳飴を作るため、たくさんの人と巨大な調理器具……さらに機械を使って作業をする。もちろん私と小松さんも参加し、トリコもできあがった飴を持ち前の技であるナイフで均等に切ってくれた。今日の功労者でもあるユンちゃんも作業場に入ることを許可してもらい、最後の袋詰めで小松さんと協力して入れてくれた。
――そして参拝が終わった後は本来私たちの仕事である千歳飴配りが始まる。トリコと小松さんは裃(カミシモ)を着用し、私は巫女衣装だけど他の巫女さんと違って柄入りのを着用した。仮面は取ってないよ? だって舞獣姫として来たからね。
「どうぞ~」
「はい!」
「ちゃんと順番にね」
千歳飴を受け取る子供たちはずっと笑顔だ。大変なことがいっぱいあったけど、この笑顔が見れると苦労も報われるしこっちも嬉しくなっちゃう。