極上の千歳飴! 小松とユン物語
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『で、その食材ってのは?』
『「コトブキビ」です』
『コトブキビ!?』
〈ユユユン! ユンユン! ユンユン!〉
育つ条件とも一致しており、間違いないと確信したユンは大喜びして小躍りをしだす。しかし――。
〈ピイイィィイイイ!!〉
〈ユ――ンッ!?〉
なんとすぐそばの木から捕獲レベル30の鳥獣類・テングワシがコトブキビを狙っていた。
大人になればウォールペンギンも同じ捕獲レベル30の強さを持っているが、まだ子供のユンには戦う術(スベ)はないので頭を抱えて伏せるしかない。
☆☆☆☆☆
できるだけ明るい道を進んでみるけど、相変わらずユンちゃんの姿は見えない。
「おかしいな。そろそろ追いついてもいい頃なんだけど……」
「どこまで行っちゃったんでしょうか……?」
〈――ユーン!〉
「あの声!」
「ユンちゃん!」
微かだけどしっかり聞こえたので、私たちは耳をよく澄ませてみた。だけどすぐに聞こえなかったので、私と小松さんは大声で呼びかける。
「どこにいるのー!?」
「僕らだよー! 聞こえるかーい!」
…………。
「「おーい!」」
…………。
何度も呼びかけても返ってくる声が聞こえない。でも、さっき聞こえた鳴き声はきっと空耳なんかじゃない!
「小松さん、名前で呼んでみましょう!」
「はい!」
「ユンちゃーん!」
「ユーン!」
〈――ユユーン!〉
「「!」」
今度は間違いなくユンちゃんの鳴き声が聞こえた。私たちは顔を見合わせて頷くと、名前を叫びながら奥へと進んで行く。
「ユンちゃん!」
「ユーン!」
……瑞貴と小松がユンを探している頃、トリコもまた森の入口まで来ていた。
〈――ユーンユーン!〉
「――ユンちゃーん!」
「――ユン、ユーン!」
「声がする? スン……やべぇな、猛獣の匂いだ!」
☆☆☆☆☆
……ついにテングワシは地上へ降り立った。自分の何倍も体格があることでユンは最初は驚いたが、テングワシの視線が自分よりコトブキビに注目していることに気づいて交互に見る。
〈ユ…ユン?〉
〈ピイイッ!〉
〈ユン……〉
クチバシからヨダレを垂らすテングワシの目的はコトブキビのため、『それを差し出せば見逃してやる』というようにユンに語りかける。コトブキビは高濃度の甘みと高い栄養があるため、猛獣や虫たちにとっても絶好の食材なのだ。
〈ユ……〉
ガサッ……。
〈ユン……!〉
『じゃあ千歳飴作りはコトブキビの捕獲次第ってことですね』
『さあ、やるよ!』
首に下げた御守りの存在に気づいたユンは、自分を大切にしてくれる小松と瑞貴の姿が思い浮かんだ。二人はこのコトブキビを必要とし、真剣に下拵えをする姿を見て来たのだ。
『「コトブキビ」です』
『コトブキビ!?』
〈ユユユン! ユンユン! ユンユン!〉
育つ条件とも一致しており、間違いないと確信したユンは大喜びして小躍りをしだす。しかし――。
〈ピイイィィイイイ!!〉
〈ユ――ンッ!?〉
なんとすぐそばの木から捕獲レベル30の鳥獣類・テングワシがコトブキビを狙っていた。
大人になればウォールペンギンも同じ捕獲レベル30の強さを持っているが、まだ子供のユンには戦う術(スベ)はないので頭を抱えて伏せるしかない。
☆☆☆☆☆
できるだけ明るい道を進んでみるけど、相変わらずユンちゃんの姿は見えない。
「おかしいな。そろそろ追いついてもいい頃なんだけど……」
「どこまで行っちゃったんでしょうか……?」
〈――ユーン!〉
「あの声!」
「ユンちゃん!」
微かだけどしっかり聞こえたので、私たちは耳をよく澄ませてみた。だけどすぐに聞こえなかったので、私と小松さんは大声で呼びかける。
「どこにいるのー!?」
「僕らだよー! 聞こえるかーい!」
…………。
「「おーい!」」
…………。
何度も呼びかけても返ってくる声が聞こえない。でも、さっき聞こえた鳴き声はきっと空耳なんかじゃない!
「小松さん、名前で呼んでみましょう!」
「はい!」
「ユンちゃーん!」
「ユーン!」
〈――ユユーン!〉
「「!」」
今度は間違いなくユンちゃんの鳴き声が聞こえた。私たちは顔を見合わせて頷くと、名前を叫びながら奥へと進んで行く。
「ユンちゃん!」
「ユーン!」
……瑞貴と小松がユンを探している頃、トリコもまた森の入口まで来ていた。
〈――ユーンユーン!〉
「――ユンちゃーん!」
「――ユン、ユーン!」
「声がする? スン……やべぇな、猛獣の匂いだ!」
☆☆☆☆☆
……ついにテングワシは地上へ降り立った。自分の何倍も体格があることでユンは最初は驚いたが、テングワシの視線が自分よりコトブキビに注目していることに気づいて交互に見る。
〈ユ…ユン?〉
〈ピイイッ!〉
〈ユン……〉
クチバシからヨダレを垂らすテングワシの目的はコトブキビのため、『それを差し出せば見逃してやる』というようにユンに語りかける。コトブキビは高濃度の甘みと高い栄養があるため、猛獣や虫たちにとっても絶好の食材なのだ。
〈ユ……〉
ガサッ……。
〈ユン……!〉
『じゃあ千歳飴作りはコトブキビの捕獲次第ってことですね』
『さあ、やるよ!』
首に下げた御守りの存在に気づいたユンは、自分を大切にしてくれる小松と瑞貴の姿が思い浮かんだ。二人はこのコトブキビを必要とし、真剣に下拵えをする姿を見て来たのだ。