極上の千歳飴! 小松とユン物語
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「よし、そいつは俺が捕獲するぜ!」
「おおっ!」
「ありがとうございます!」
「千歳飴作りはコトブキビの捕獲次第ってことですね!」
「大急ぎで参拝の準備を整えます」
「なら、僕は飴作りの下拵えを手伝います!」
「量も相当なものでしょうから、私もご一緒させてください!」
「では、作業場にご案内します」
「トリコさん。とびっきり甘~いコトブキビ、待ってますよ!」
「絶対捕獲してきてね!」
「オウッ!」
そして建物を出たあと私と小松さんは作業場へ、トリコはコトブキビの捕獲へとそれぞれ向かった。
「さあ、やるよ! 小松さん!」
「はい!」
作業場でもかなりの人数が飴作りの下拵えをしているので、私たちも作業開始するために道具や材料を用意すると、出入口でユンちゃんが顔を出してきた。
〈ユ~ン……?〉
「ああ、ごめんね。終わったらいっぱい遊ぼうね」
「そのとき約束していた干し柿氷も食べよう」
まるでセンチュリースープのときみたい。せっかくグルメ神社に来たユンちゃんに寂しい思いをさせるけど、その分たくさん遊んであげよう。
……黙々と真剣に作業をする瑞貴と小松を見て、何かの決意をしたように顔をしかめたユンはその場から離れて行った。しかし、飴作りに夢中の二人は全く気づかなかった。
ユンはグルメ神社から離れた場所へ行くと、生い茂った森を見つけた。コトブキビが育つ条件を聞いていたので、首に下げた御守りをそっと手に取って決意すると森に迷わず入って行く。
〈ユユユン!〉
☆☆☆☆☆
……トリコはできるだけ日が強い道を進んでみたが、コトブキビの影も形も見えない。
サトウキビの甘み成分の蔗糖(ショトウ)は、葉の光合成で作られる。コトブキビの糖度が上がるのは、気温が下がり成長が止まって蔗糖(ショトウ)が茎の中にだけ蓄えられるって条件が重なったときだけだ
「充分な日照りと低い温度……この辺りは条件外だな。森中のあらゆる匂いが混ざってる……甘い香りだけを辿りたいが、簡単には見つけられねぇようだ」
トリコとは別に、生い茂った森の中に入ったユンだが、逆に気温の低さと日が差しにくいため暗くなっているので、不気味と恐怖を覚えていた。
☆☆☆☆☆
下拵えは全て完了したので、私と小松さんは腕を回したり背伸びをしたりして体をほぐす。
「よし、準備OK!」
「あとはトリコさんがコトブキビを持ち帰るのを待つだけですね」
「ユンちゃん、トリコが帰るまで一緒に――……あれ? ユンちゃんは」
「えっ?」
待っていると思っていたユンちゃんの姿が出入口にはなかった。
「どこ行ったのー!?」
「ユンちゃーん!」
境内にもいなかったから外に行ったと思い、神社の外れも探してみるけど姿どころか影すら見えない。
すると小松さんが台車で荷物を運んできた神社の関係者にユンちゃんのことを尋ねてみる。
「あの、僕らと一緒にいたウォールペンギンの子、見ませんでしたか?」
「あれ? あの辺りにいませんでしたか?」
「あっ、ありがとうございます!」
「助かりました!」
礼を言った私と小松さんは教えられた二つの分かれ道の内、その一本の先へと向かった。
「おおっ!」
「ありがとうございます!」
「千歳飴作りはコトブキビの捕獲次第ってことですね!」
「大急ぎで参拝の準備を整えます」
「なら、僕は飴作りの下拵えを手伝います!」
「量も相当なものでしょうから、私もご一緒させてください!」
「では、作業場にご案内します」
「トリコさん。とびっきり甘~いコトブキビ、待ってますよ!」
「絶対捕獲してきてね!」
「オウッ!」
そして建物を出たあと私と小松さんは作業場へ、トリコはコトブキビの捕獲へとそれぞれ向かった。
「さあ、やるよ! 小松さん!」
「はい!」
作業場でもかなりの人数が飴作りの下拵えをしているので、私たちも作業開始するために道具や材料を用意すると、出入口でユンちゃんが顔を出してきた。
〈ユ~ン……?〉
「ああ、ごめんね。終わったらいっぱい遊ぼうね」
「そのとき約束していた干し柿氷も食べよう」
まるでセンチュリースープのときみたい。せっかくグルメ神社に来たユンちゃんに寂しい思いをさせるけど、その分たくさん遊んであげよう。
……黙々と真剣に作業をする瑞貴と小松を見て、何かの決意をしたように顔をしかめたユンはその場から離れて行った。しかし、飴作りに夢中の二人は全く気づかなかった。
ユンはグルメ神社から離れた場所へ行くと、生い茂った森を見つけた。コトブキビが育つ条件を聞いていたので、首に下げた御守りをそっと手に取って決意すると森に迷わず入って行く。
〈ユユユン!〉
☆☆☆☆☆
……トリコはできるだけ日が強い道を進んでみたが、コトブキビの影も形も見えない。
サトウキビの甘み成分の蔗糖(ショトウ)は、葉の光合成で作られる。コトブキビの糖度が上がるのは、気温が下がり成長が止まって蔗糖(ショトウ)が茎の中にだけ蓄えられるって条件が重なったときだけだ
「充分な日照りと低い温度……この辺りは条件外だな。森中のあらゆる匂いが混ざってる……甘い香りだけを辿りたいが、簡単には見つけられねぇようだ」
トリコとは別に、生い茂った森の中に入ったユンだが、逆に気温の低さと日が差しにくいため暗くなっているので、不気味と恐怖を覚えていた。
☆☆☆☆☆
下拵えは全て完了したので、私と小松さんは腕を回したり背伸びをしたりして体をほぐす。
「よし、準備OK!」
「あとはトリコさんがコトブキビを持ち帰るのを待つだけですね」
「ユンちゃん、トリコが帰るまで一緒に――……あれ? ユンちゃんは」
「えっ?」
待っていると思っていたユンちゃんの姿が出入口にはなかった。
「どこ行ったのー!?」
「ユンちゃーん!」
境内にもいなかったから外に行ったと思い、神社の外れも探してみるけど姿どころか影すら見えない。
すると小松さんが台車で荷物を運んできた神社の関係者にユンちゃんのことを尋ねてみる。
「あの、僕らと一緒にいたウォールペンギンの子、見ませんでしたか?」
「あれ? あの辺りにいませんでしたか?」
「あっ、ありがとうございます!」
「助かりました!」
礼を言った私と小松さんは教えられた二つの分かれ道の内、その一本の先へと向かった。