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《エントリーナンバー5(ファイブ)! ノッキングマスター・次郎!》
次郎さんは持参して来た酒を、カットしたイチジクリスタルが入っている二つのフライパンにたっぷりかける。
《この酒をたっぷり掛け、丸ごとフランベするぞい》
パチンッ! ボオオォォオオオ!
いつの間にかムキムキの腕になった次郎さんは、両指の指パチンで火花を散らせて炎を上げた。それだけでなく、よく燃える酒を使っているせいか、二つのフライパンから大きく燃え上がった炎は獅子を模(カタド)った。
《炎が獅子のように飛んで躍り出す酒……振る舞い酒ならぬ、獅子舞酒!》
炎が小さくなったと思いきや、次郎さんが両腕を振りだした途端に炎の弾が会場全体に躍り出すように舞っていく。もちろんお客様に当たっていないので、まるで次郎さんが操っているようだ。
《これはスゴい! 神秘的過ぎる! みんなは真似しないでね?》
《ウッフッフッフッ。さすが次郎ちゃんじゃ》
《これも相当な得点になりそうだ!》
物凄いパフォーマンスで緊張が走る中、モニターに映し出された得点は……295点!
《なんと! なんと出ました!! 295点! 歴代最高得点をあっさりと塗り変えました! ノッキングマスター・次郎!! 現在トップです!! ――さあ、次の挑戦者は一体誰でしょうか!?》
これを塗り替えるのはとても難しい……私たちのメンバーの中じゃ、あとはトリコが頼みの綱だ!
《エントリーナンバー6(シックス)! 美食四天王・トリコ!!》
《こうなったら俺がなんとかしてやるぜ!》
どうやらサニーの予備の大理石を使うらしい。がんばれ、トリコ!
「ホォ、トリコくんか」
「俺の大理石の予備……」
「あいつも彫刻やんのか!?」
「さあ……。つーか、お前キショい」
「あらそう?」
ステージ脇でサニーがゾンゲにさり気なくキショいと言ったけど、ゾンゲは嬉しそうに笑っている。褒め言葉じゃないからね!?
《ふんっ! 釘パンチ!!》
トリコは大理石を高く上げると、落ちてくる頃を狙って釘パンチを撃った。再び上空にいきながら粉々になった大理石は火花を散らしながら夜空で完全に弾けた。まるで花火みたい!
《どうだ! 大理石の花火だ!》
「わ~!」
〈ユンユン!〉
〈クルッポー!〉
「大理石があんな風に光るなんて!」
「とっても綺麗!」
派手だけど美しい花火は、メルクさんやユンちゃんやクルッポーや小松さんや私だけでなく、観客のみんなにも感動を与えた。それはもちろん審査席でも。
《釘パンチの凄まじい威力……砕けた粒子が激しくぶつかり合い火花が散っとるんじゃ!》
《えいっ! 釘パンチ!! 釘パンチ!!》
《なんてド派手な演出! またもや記録更新か!?》
続いて二個目、三個目と大理石を夜空に向けて釘パンチを撃ち出した。会場の上空が花火で満たされていくと、次々と審査員たちがボタンを押し続ける。
《よーし! もっと上がれー!》
どんどん上がる点数にトリコも興奮している。――あれ? なんだか大事なことを忘れている気が……。
次郎さんは持参して来た酒を、カットしたイチジクリスタルが入っている二つのフライパンにたっぷりかける。
《この酒をたっぷり掛け、丸ごとフランベするぞい》
パチンッ! ボオオォォオオオ!
いつの間にかムキムキの腕になった次郎さんは、両指の指パチンで火花を散らせて炎を上げた。それだけでなく、よく燃える酒を使っているせいか、二つのフライパンから大きく燃え上がった炎は獅子を模(カタド)った。
《炎が獅子のように飛んで躍り出す酒……振る舞い酒ならぬ、獅子舞酒!》
炎が小さくなったと思いきや、次郎さんが両腕を振りだした途端に炎の弾が会場全体に躍り出すように舞っていく。もちろんお客様に当たっていないので、まるで次郎さんが操っているようだ。
《これはスゴい! 神秘的過ぎる! みんなは真似しないでね?》
《ウッフッフッフッ。さすが次郎ちゃんじゃ》
《これも相当な得点になりそうだ!》
物凄いパフォーマンスで緊張が走る中、モニターに映し出された得点は……295点!
《なんと! なんと出ました!! 295点! 歴代最高得点をあっさりと塗り変えました! ノッキングマスター・次郎!! 現在トップです!! ――さあ、次の挑戦者は一体誰でしょうか!?》
これを塗り替えるのはとても難しい……私たちのメンバーの中じゃ、あとはトリコが頼みの綱だ!
《エントリーナンバー6(シックス)! 美食四天王・トリコ!!》
《こうなったら俺がなんとかしてやるぜ!》
どうやらサニーの予備の大理石を使うらしい。がんばれ、トリコ!
「ホォ、トリコくんか」
「俺の大理石の予備……」
「あいつも彫刻やんのか!?」
「さあ……。つーか、お前キショい」
「あらそう?」
ステージ脇でサニーがゾンゲにさり気なくキショいと言ったけど、ゾンゲは嬉しそうに笑っている。褒め言葉じゃないからね!?
《ふんっ! 釘パンチ!!》
トリコは大理石を高く上げると、落ちてくる頃を狙って釘パンチを撃った。再び上空にいきながら粉々になった大理石は火花を散らしながら夜空で完全に弾けた。まるで花火みたい!
《どうだ! 大理石の花火だ!》
「わ~!」
〈ユンユン!〉
〈クルッポー!〉
「大理石があんな風に光るなんて!」
「とっても綺麗!」
派手だけど美しい花火は、メルクさんやユンちゃんやクルッポーや小松さんや私だけでなく、観客のみんなにも感動を与えた。それはもちろん審査席でも。
《釘パンチの凄まじい威力……砕けた粒子が激しくぶつかり合い火花が散っとるんじゃ!》
《えいっ! 釘パンチ!! 釘パンチ!!》
《なんてド派手な演出! またもや記録更新か!?》
続いて二個目、三個目と大理石を夜空に向けて釘パンチを撃ち出した。会場の上空が花火で満たされていくと、次々と審査員たちがボタンを押し続ける。
《よーし! もっと上がれー!》
どんどん上がる点数にトリコも興奮している。――あれ? なんだか大事なことを忘れている気が……。