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《おや? どうやらウーメン梅田事務局長の点数が低いようです》
《確かに見た目も素晴らしいしおいしそうだけど……パフォーマンスにイヤンパクトが足りなかったわね!》
《そんなー!》
ウーメン局長の『イヤンパクト』に満たされなかったのか! だけどその基準がわからん!
(ホッ……少し罪悪感があるが、俺はなんとしても優勝しないときけない。ワリィな、瑞貴)
……サニーは肩を落とす瑞貴を見て、少し眉を下げながらも苦笑した。
《では、次の挑戦者! 二代目研ぎ師・メルク、どうぞ!》
《包丁を完成させるためには、やっぱり自分でなんとかしないと……!》
《そうです。この方は世界最高の研ぎ師・初代メルクの後を継ぐ二代目・メルク! どんなサービスを披露してくれるのでしょうか!?》
私と入れ替わりにステージに上がったメルクさんは、右手と右足が一緒に前に出るほどガチガチに緊張している。だけどポチコを見て深呼吸をし、一つのナイフを取り出した。
《クリスタルぺティナイフ……実の繊維を傷つけないようにするには最適なナイフだ。ふっ!》
ナイフを何度か振ると、イチジクリスタルが半分に切れただけでなく、いつの間にか中の実が外の皮に傷がつかないほど小さく綺麗に切り分けられていた。
「華麗だ……美(ツク)しい……!」
サニーも思わず頬を朱に染めて見惚れているよ! さすがメルクさん、包丁だけでなくナイフの扱いも心得ているね!
そして縦に切られた八つのイチジクリスタルと、横に切られた一つのイチジクリスタルが、まるで大きな花のようだ。そのまま器にして小さく切ったイチジクリスタルと寒天を炭酸水に入れる。フルーツポンチかと思ったら……。
キンッ!
メルクさんオリジナルである、二股の包丁と砥石のような厚い包丁を強く擦り合わせて火花が散る。それに伴ってフルーツポンチが音楽を奏でるように会場全体に輝きだした。
「うわ~!」
「スッゲーな!」
「きれ~い!」
《まるでファンタジー溢れるミラーボール! イチジクリスタルポンチ!》
その輝きに小松さんやトリコや私だけでなく、審査員も観客の人たちもティナさんも酔いしれていた。その得点は……285点! スゴい! メルクさんってばサニーに勝った!
《これは超てんこ盛りスゴい! 大会史上最高得点です! 暫定1位の席にどうぞ!》
「メルクさーん、やりましたね!」
「とっても感動するパフォーマンスだったよ!」
「うん!」
「これで決まりだな!」
小松さんと私はステージに上がって、ステージ下にいるトリコと一緒にメルクさんの最高得点を喜び合う。これなら優勝間違いナシだね!
《ウイ~ック……》
「「「「ん?」」」」
聞き覚えのあるような声がして振り向くとステージ袖から現れたのは……!
「「ノッキングマスター・次郎!」」
「次郎さんも参加してたの!?」
《ダイヤモンドイチジクリスタルの匂いがしてのう。これを干すといい酒のつまみになるんじゃ》
《次郎ちゃんはスゴいのやるぞ!》
節乃さん! いくら次郎さんが大好きだからって、何もやってないのに得点ボタンを押すのはやめて!
《確かに見た目も素晴らしいしおいしそうだけど……パフォーマンスにイヤンパクトが足りなかったわね!》
《そんなー!》
ウーメン局長の『イヤンパクト』に満たされなかったのか! だけどその基準がわからん!
(ホッ……少し罪悪感があるが、俺はなんとしても優勝しないときけない。ワリィな、瑞貴)
……サニーは肩を落とす瑞貴を見て、少し眉を下げながらも苦笑した。
《では、次の挑戦者! 二代目研ぎ師・メルク、どうぞ!》
《包丁を完成させるためには、やっぱり自分でなんとかしないと……!》
《そうです。この方は世界最高の研ぎ師・初代メルクの後を継ぐ二代目・メルク! どんなサービスを披露してくれるのでしょうか!?》
私と入れ替わりにステージに上がったメルクさんは、右手と右足が一緒に前に出るほどガチガチに緊張している。だけどポチコを見て深呼吸をし、一つのナイフを取り出した。
《クリスタルぺティナイフ……実の繊維を傷つけないようにするには最適なナイフだ。ふっ!》
ナイフを何度か振ると、イチジクリスタルが半分に切れただけでなく、いつの間にか中の実が外の皮に傷がつかないほど小さく綺麗に切り分けられていた。
「華麗だ……美(ツク)しい……!」
サニーも思わず頬を朱に染めて見惚れているよ! さすがメルクさん、包丁だけでなくナイフの扱いも心得ているね!
そして縦に切られた八つのイチジクリスタルと、横に切られた一つのイチジクリスタルが、まるで大きな花のようだ。そのまま器にして小さく切ったイチジクリスタルと寒天を炭酸水に入れる。フルーツポンチかと思ったら……。
キンッ!
メルクさんオリジナルである、二股の包丁と砥石のような厚い包丁を強く擦り合わせて火花が散る。それに伴ってフルーツポンチが音楽を奏でるように会場全体に輝きだした。
「うわ~!」
「スッゲーな!」
「きれ~い!」
《まるでファンタジー溢れるミラーボール! イチジクリスタルポンチ!》
その輝きに小松さんやトリコや私だけでなく、審査員も観客の人たちもティナさんも酔いしれていた。その得点は……285点! スゴい! メルクさんってばサニーに勝った!
《これは超てんこ盛りスゴい! 大会史上最高得点です! 暫定1位の席にどうぞ!》
「メルクさーん、やりましたね!」
「とっても感動するパフォーマンスだったよ!」
「うん!」
「これで決まりだな!」
小松さんと私はステージに上がって、ステージ下にいるトリコと一緒にメルクさんの最高得点を喜び合う。これなら優勝間違いナシだね!
《ウイ~ック……》
「「「「ん?」」」」
聞き覚えのあるような声がして振り向くとステージ袖から現れたのは……!
「「ノッキングマスター・次郎!」」
「次郎さんも参加してたの!?」
《ダイヤモンドイチジクリスタルの匂いがしてのう。これを干すといい酒のつまみになるんじゃ》
《次郎ちゃんはスゴいのやるぞ!》
節乃さん! いくら次郎さんが大好きだからって、何もやってないのに得点ボタンを押すのはやめて!